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蒼天航路の名言②自分の目と耳で判断する

初回は荀彧でしたが、今回は曹操参謀の双璧・「純粋軍師」郭嘉。同じ第70話の初登場シーン。袁紹の招聘にいったんは応じた郭嘉ですが…

【袁紹】わからぬのは あなたほどの人物の名が なぜ今まで この袁紹の耳に 届いてこなかったかだ
【郭嘉】己の判断を 識者の評に ゆだねる人か
(第6巻・その七十「郭嘉と荀彧」より)

で、結局 郭嘉は袁紹ではなく曹操を選ぶわけです。このとき袁紹が郭嘉を迎えることができていたら、袁紹は曹操に勝てていたかもしれません…いや無理か、袁紹は郭嘉を重用することはなかっただろうな…

当時、人材は名士の推挙によって集めるのが当たり前だったのかもしれません。しかしそうであっても、配下の登用という「我が事」であれば、最後は自分の目と耳で見極めるべきである、ということでしょうか。さらに袁紹は郭嘉の堂々とした態度に気圧され、曹操の許に向かうのを止めることもできませんでした…

『蒼天航路』の袁紹は、三国志系の作品でよく描かれる「THE・優柔不断」な袁紹とは違いますが、曹操との決定的な差の一つが、この自己決定力というか、果断さかもしれません。

判断・決断ってパワーを使うものだから、他人任せにしたくなることも多々あります。私のような中間管理職未満ポジションでもそうだから、君主、今でいうと社長?となるとなおのことでしょう。でも、判断できない・決断できなければ組織は動かない…そしてそれが間違ってたらアウト…トップって大変ですよね…

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