失業保険で生きていけるかも
とある田舎の小さなお店の大きな店主
勤め先の会社が倒産した。
店長の自分に知らされたのは倒産10日前。 「まだ他の人には言わないで」
え、マジ?会社ってそんな感じ?
20代半ばの自分にはよくわからないまま時間だけが過ぎてく。
建物を開け渡すため不要品を持ってゴミ処理場と店を往復。唯一良かったのは製菓道具をいろいろと引き取れたこと。型やホイッパーなどそのままお店を始められそうなほど。
無責任な大人たちは口々に「そのまま店始めちゃいなよ!大丈夫やっていけるよ!」と。
そんな口車に乗せられるほど馬鹿ではなかった。(本当は少し休みながら遊びたかった)
あっという間にそして最後はあっさりと終わった。とりあえず失業保険の手続きのためにハローワークへ。初めての職安。ネットで予習しすぐに手続きへ。会社都合のため割とすぐに支給されることと、暮らすにはちょっと少ないがある程度の支給額で安心していた。
実際は暮らしていくには足りず、また両親にお願いした。そのまま一年と少し。あまり記憶ないがなにもしてなくても時間は過ぎた。
失業保険支給の終わりが見え、少し焦りもあったせいか、求人情報誌で見つけたなんとなく条件のいいところに面接へ。
受かっちゃった
次回、パティシエ→イタリアン
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