SNSに載せない写真について

わたしにとっての「SNSに載せない写真」は「ほかの人に見てもらわなくても好きだなと思える、自分の中で満足してしまった写真」である。
一度SNSに載せたものは必然的に反応がリツイートやいいね数といったわかりやすい指標として表現されてしまう。そのたび私は「いいと思ったのに伸びなかった」だとか 「自分としては大したことないのになぜか伸びた」といったもやもやした気持ちを抱えることになる。 (それでも反応が欲しくて載せてしまうのですが…)
だからSNSに載せない写真というのは「自分にとってはとても大切だけど、他のひとに良さを知られなくてもいいな」と思えるもの、承認欲求を超えたところにあるものだと思う。

結局のところ承認欲求というものはあるもので、SNSに載せる写真は自分が好きというだけでなく「これはみんなが見てくれそうだな」といったウケを意識してしまう。一方でSNSに載せない写真は「他の人にいいね!と言われなくても自分にとって大切だから!」と自分の中で満足できるものだと思う。

それはたとえばコロナ禍の前の日常を切り取った写真。今となってはこの当たり前が貴重だったと思わせてくれるからこそ、日々映えない日常のひとつひとつを残していかないといけないなと思うようになった。きっと撮ったその時は「たいしたことない」「わざわざ載せない」ものだとしても、いつかその時が「かけがえのない」ものだったなと思うときが来るのだと思う。これからもSNSに載せない、映えない写真を撮っていきたいと思う。

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