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「黙っている理由を説明する」ルールが設定された

わたしは、
・一人っ子
・保育園・幼稚園にも行かなかったので母が働いている間、ひとりで留守番していた
・母もそこまで家でガンガン話す方ではなかった(仕事で疲れていたのだろうと今は思います)
・そもそも母の趣味が読書だった(会話少なめ)

などの理由により、もともと言葉数があまり多くない方です。

会社や人と会っているときは「社交(会話)スイッチ」をオンにして普通に話しますが、これがわたしにとってはけっこうエネルギーを使うので、家にいるときは基本的に会話スイッチは「オフ」。
黙ってぼーっとしたり、家事をしたりしています。

「黙っている」ことがわたしにとっては休息になるので、心や体が弱っていればいるほど、黙っている時間が長くなります。

傷を負った動物がしばらくじーっとしているようなイメージです。

でも…

「黙っている」=怒っている
「黙っている」=機嫌が悪い
「黙っている」=暗い

と受け取る人が思った以上に多く、「黙っている」ことで責められたことがこれまで何度かあります。

いやいや。
「不機嫌そうに黙っている」ならそう言われても仕方ないですが…。
わたしはすこぶる「機嫌よく黙っている」のです。

「しゃべりすぎ、うるさいよ!」ならまだしも、
機嫌よく黙っていて静かに過ごしていることで誰にも迷惑をかけていないのに怒られるのは、なんだか納得がいかない…と思いつつ、渋々受け止めています。

そして今、最もそのクレームを言ってくるのは娘。
「黙るなら、その理由をいちいち説明してほしい」
と言われました。

「今、体調が悪いから黙っている」
「今、仕事が忙しくて疲れているから黙っている」
「今、ストレスがたまっているから黙っている」
など、具体的に伝えてほしいとのこと。

「黙っていたい」から黙っているのに、黙る理由をそのたびに宣言しなくてはいけないのは、正直ちょっと大変です…!

誰かと一緒にいるときに黙っているのは、相手に心を許しているからこそできるのですが…。
とはいえ、わたしが黙っていることで娘はかなりストレスを感じるらしいので、ここは努力が必要。
16年以上一緒にいても、誰かと暮らすのはやっぱり大変だし、日々調整が必要なのだなぁと思います。

これからは、黙っていたいときは事前に理由と一緒に伝えることを約束しました。


娘と暮らせるのもあと何年かわかりません。そして、今のうちにもう少し「話好きで口数の多い人」になっておいた方が、いいのかも。
老後は「黙っているおばあちゃん」より、「ちょっとおしゃべりなおばあちゃん」を目指しているからです。