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「ギャル」や「ヤンキー」「阿川さん」モードを心の中で設定すると、大変な場面を乗り切れる

「この人のこういう言動、すてきだな、こういう人になりたいな」という思いは、長期的には難しくても、少しの間だけ「理想通りにふるまってくれそうなキャラクターを心の中に設定してふるまう」ことでかなえられるような気がします。
そして、それを繰り返していくうちに、そのすてきな部分が自分の一部になる…かもしれない、という期待も。

わたしが心の中に設定している「モード」は、今は5つです。

シーン1:たとえば、上司に細かな点をねちねち言われたら…ギャル


「ギャル」モードを設定します。
わたしの中のギャル
「えーー、そんな細かいこと気にしなくてよくないですか? まずはやってみましょうよ。うまくいかなかったらまた考えよ~」
と、誰に対しても大らかで物おじせず、勢いがあります。

わたしにとっての「ギャル」とは、自分の感覚を信じていて、行動に迷いがない人。そして、何よりポジティブです。自分のことが好き(というイメージ)なところもすてき。

シーン2:同僚にちょっと嫌な態度をとられたら…小鳥さん


とても性格のよい「小鳥さん(※ドラマ「ユニコーンに乗って」)」モードを設定します。
「そういう意見もありますよね。ではまずはその方向でやってみましょうか。そのあとで、こちらも試してみてもいいですか?」
と、相手をやさしく受け入れつつ、自分の考えも伝えます。

シーン3:あまりに理不尽な出来事があり、めちゃくちゃ腹が立ったら…ヤンキー


「ヤンキー(ドラマ「今日から俺は!!」をイメージ)」モードを設定して(心の中で)思う存分暴れてもらいます。
「あいつマジムカつく! ちょっとぶっ飛ばしてきますわ!! 喧嘩上等なんじゃ!」
と、心の中で(相手を)ボコボコにして、スッキリします。

殴り合って、決着をつけて、スカっと終わる。でも、しっかり感情は爆発させる、ためない。筋は通す。それがわたしにとっての「ヤンキー」設定です。

シーン4:仕事でインタビューをするときは…阿川さん


わたしは仕事で1時間くらいのインタビューをさせてもらうことが多いのですが、そのときは聞き上手な「阿川(佐和子)さん」モードを設定します。(イメージは「サワコの朝」です。放送していたときは、毎週欠かさずみていました)

阿川さんの聞き上手なところは、とにかく相手に全力で興味を持ち、ワクワクしながら問いかけていることだと思います。
そんな阿川さんに少しでも近づきたい。

「阿川さん」モードを設定することで、

「どうしてこう思ったのですか?」
「これからやりたいことは?」
「逆にやりたくないことって?」
「時間も予算も制限なくなんでもできるとしたら何がやりたい?」
などなど、限られた時間の中でこの人をできるだけたくさん知りたい! という思いで素直な質問ができるような気がします。

目をキラキラさせながらゲストの話を聞いていた阿川さんの姿を、少しでも長く自分の中に設定していたい…と思います。

最近は、インタビューを受けてくれた方から「楽しかったです」と言ってもらえるようになりました。
そんなときは「今日は阿川さんモードの設定がうまくいったのかも…」と思い、とてもうれしくなります。

決して話上手ではなく、社交的でもないわたしがインタビューを楽しみにできるようになったのは、この「阿川さん」モードを少しずつ長時間設定し続けられるようになったからかもしれません。

シーン5:誰かに甘やかしてもらいたくなったら…娘


疲れきったとき、「誰かわたしを甘やかしてくれないか!」という気持ちになったときは、「(わたしの)娘モード」を設定します。

「〇〇に行きたい」「〇〇食べたい」「ぎゅー(ハグ)して」「話を聞いてほしい」「〇〇いやだ」「〇〇やりたくない」「駅まで迎えにきてほしい」

などなど、自分をケアしてほしい! これはやりたいまたはやりたくない! と、自分の気持ち全開で希望をストレートに伝えてくる娘のことが、ときどきうらやましくなります。

大人になると、そうそう甘やかしてもらえない。わがままも言えない。
でも、大人だって疲れるし、やさしくされたい。自分の思うようにふるまってみたい。そんなときは「娘」モードが有効です。

自分の気持ちに従ってわがままにふるまったり、自分の希望を通すことを優先します。食べたいものを食べる、やりたくない家事があったらだだをこねてしばらくやらない。など。

「娘」モードを設定しても、結局は家事などやるのですが、いったんだだをこねまくることで、心の中の自分が満足するような気がします。


自分の中に今度は何モードを設定してみようかな、と思いながら本を読んだり、ドラマや映画をみたり…仕事や習い事で接している人のすてきなところを見つけたり。それもまた、楽しみです。