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【シネマレビュ―】ブラック・クランズマンのわからなワードを調べてみた

ーあらすじー
1979年、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。なんやかんやあってロンと同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンは過激派団体 KKKの内部調査と行動を見張ることに。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのかー!?

時代背景がわからないと面白さが半減?

なんとなくKKKって団体の存在も知っていたし、キング牧師とかも知っていたけれど、観終わって思ったことは、実際何も知らんかったな。てこと。
別に知らなくても楽しめるように、冒頭でサラっとおじさんが説明してくれたり中盤でも説明的なシーンはあったりするのだけどやはり会話の中で出てくるキーワードに反応できずに「?」のままさらっと流してしまうシーンも多かった。まー流しても大きなストーリーに影響はないので問題ないと言えばそうだけど。
人種差別と対立を大きく扱っているものの、一方に偏りすぎるという感じもなかった気がする。まあ黒人寄りな表現が多いけれども、どっちもどっちだなー。と思うシーンもあった。多少配慮してるのかしら。

いやでもやっぱ知っときたいよね

ということで、今回は作品を見て「?」となったキーワードをピックアップして調べてみました。見た人、見てない人共に作品をより楽しむために豆知識的にどうぞ。※さらっと調べているので間違ってたらすみません。

南北戦争

…1861~65年のアメリカ合衆国の内戦。当時34州を数えた合衆国が、奴隷制存続を主張する「南部」11州とその他「北部」23州とに分かれ相争った。北部の勝利し黒人奴隷制度が廃止され、400万の黒人奴隷が奴隷身分から解放された。

ベトナム戦争

…インドシナ戦争後に南北に分裂したベトナムで発生した戦争の総称。1979年ベトナムに駐屯させられた黒人兵の世論調査では、大多数の黒人兵が同じ有色人であるアジア人を殺したくないという理由で、参戦に反対だと意思表示したらしい。

ジャッキーロビンソン

…1890年頃以降、有色人種排除の方針が確立されていたMLBで、アフリカ系アメリカ人選手としてデビューし活躍。様々なタイトルや賞を獲得し、輝かしい功績を残したことで有色人種のメジャーリーグ参加の道を開いた。(参照元:wiki)

カエル(フロッグ)

…アメリカやイギリスなどのアングロサクソン系国家において、フランス人を侮蔑する際に使われる差別用語(参照元:wiki)てのはでてきたけれど黒人と結びつけるソースは発見できず。

ピッグ

…軽蔑的な意味合いを込めて警察官を(PIG:豚)と呼ぶらしい。2019年にも警察官のオーダーに対応したバリスタがカップに「ピッグ(PIG)」と印字して手渡して問題になったみたい。

kkk

…クー・クラックス・クラン(英: Ku Klux Klan、略称:KKK)とは、アメリカの秘密結社、白人至上主義団体である。正確には北方人種を至上とし(ノルディック・イデオロギーという)、主に黒人、アジア人、近年においてはヒスパニックなどの他の人種の市民権に対し異を唱え、同様に、カトリックや、同性愛者の権利運動やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取っている。マニフェスト・デスティニーを掲げ、プロテスタントのアングロ・サクソン人(WASP)などの北方系の白人のみがアダムの子孫であり、唯一魂を持つ、神による選ばれし民として、他の人種から優先され隔離されるべきである、と主張する。名前の由来はギリシャ語の「kuklos(円環、集まりの意)」の転訛と英語の「clan(氏族、一族)」を変形させたものと言われる。別の説として、ライフル銃の操作音が起源という説もあり、アーサー・コナン・ドイルの短編『オレンジの種五つ』で紹介され世に広まった[1]。団員は「クークラクサー」、もしくは「クランズマン」と呼ばれた。白装束で頭部全体を覆う三角白頭巾を被りつつデモ活動を行う集団として世間で認知されている。(参照:wiki)第一次世界大戦後に第2のKKKが立ち上がりユダヤ人とかも差別対象になったみたいっす。

oj(O・J・シンプソン)

…オレンタール・ジェームス・シンプソン(Orenthal James Simpson , 1947年7月9日 - )は、元アメリカンフットボール選手、俳優。シンプソンは1994年、白人の元妻のニコール・ブラウンとその友人のロナルド・ゴールドマンを殺した容疑で逮捕され、のちに起訴された。この事件は被疑者が大スターであることのみならず、捜査員の人種差別的思想の過去など様々な人種問題も絡んでアメリカ国内で非常な関心を集め、テレビ中継されたフリーウェイ上でのカーチェイスの上でのシンプソンの逮捕から判決までの期間、裁判等の動向は逐一トップニュースとなり社会的現象となった。刑事裁判でシンプソンは無罪となったが、民事裁判ではシンプソンによるゴールドマンへの殺人が認められた。また一連の裁判による多額の借金のためシンプソンはハイズマン賞のトロフィーを売却する羽目になった。シンプソンはこの事件について「If I did it(もし私がやっていたとしたら)」という著書を出版しようとしたが、遺族の猛反対で断念した。(参照:wiki)

オズモンズ

…オズモンド・ブラザーズは、アメリカ合衆国の兄弟音楽グループ。後にオズモンズに改名。(参照:wiki)ジャクソン5の白人版みたいな感じ?

ユダヤ人

…ユダヤ教の信者(宗教集団)またはユダヤ人を親に持つ者(血統)によって構成される宗教的民族集団のこと。原義は狭義のイスラエル民族のみを指した。由来はイスラエル民族のひとつ、ユダ族がイスラエルの王の家系だったことからきている。ユダヤ教という名称は、ユダヤ民族が多く信仰していた宗教であることによる。(参照:wiki)イスラエル国内においてユダヤ教を信仰していない者は、イスラエル人でありユダヤ人ではないんだねー。

デビッド・デューク

…アメリカ合衆国の白人国家主義者(英語版)、政治家、反ユダヤ主義の陰謀論者、ホロコースト否認論者、クー・クラックス・クランの元最高幹部。(参照:wiki)2016年にも米上院議員選に出馬すると表明した。2020年にはツイッターアカウントを永久追放されたみたい。

スプーク

…黒人への蔑称(参照:wiki)

国民の創生

…1915年公開の無声映画。アメリカ映画で最初の長編映画となった。物語は、南北戦争とその後の連邦再建の時代の波に翻弄される、アメリカ北部・ペンシルベニア州のストーンマン家とアメリカ南部・サウスカロライナ州のキャメロン家の二つの名家に起こる息子の戦死、両家の子供達の恋愛、解放黒人奴隷による白人の娘のレイプ未遂と投身自殺などの出来事を、南北戦争、奴隷解放やエイブラハム・リンカーンの暗殺、KKKの黒人虐待などを壮大な叙事詩のように、白人の視点から描かれている。本作は、人種差別的な描写で批判を受け上映禁止運動も起きたが、結果的に作品は大ヒットし、ニューヨークでは44週間連続で上映されたという記録を持つ。また、クロスカッティングや極端なクローズアップ、フラッシュバックなどを効果的に使用するなど、映画技術や編集で画期的な工夫がみられ、映画表現を基礎づけた作品として映画史的に高く評価されている。1992年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。(参照:wiki)

アメリカファースト
…アメリカ第一主義。国力が相対的に低下し国内にさまざまな問題を抱えるとき、自国の社会、経済建直しを最優先し、国際的問題への関与を可能な限り控えるべきであるとする考え方。

ブラックパワー

…アメリカ合衆国において1960年代に盛んに用いられた、黒人差別に対する抵抗のスローガンである。(参照:wiki)

ホワイトパワー

…白人至上主義のスローガンとして頻繁に用いられるらしい。

インフレ

…1978年末にイラン革命、第2次オイルショックが起こり、世界的なインフレに拍車をかけた模様。翌年1979年には原油価格が2倍に引き上げられ、アメリカの消費者物価は+13.3%になる。これは第二次大戦が後で最悪の数字ぽい。

証拠破棄

…警察では、証拠隠蔽や紛失、目撃証言の改ざんなど、不正行為も横行しており、それによって有罪判決を言い渡される黒人の割合も白人に比べて多いとかなんとか。

バージニア大学集会/奴隷解放公園/トランプ2017

…2017年8月、たいまつを掲げた数百人の白人至上主義者がバージニア大学で集会を開いた翌日、極右集会ユナイト・ザ・ライト・ラリーが開催され直後に集会に抗議するデモ隊に車が突っ込み、32歳の女性が死亡した。(これエンドロールで映像流れるのだけどめっちゃショッキング…)トランプ大統領は「双方に責任」があったと発言し、議会で民主党と共和党から批判を招いた。

帰属意識は良くも悪くも力を生む

ブラックパワーとかホワイトパワーとか、○○県出身とか、女性とか男性とか、コミュニティーやカテゴリーで分けることで帰属意識が生まれる。帰属意識が高ければ高いほど問題を自分ごととして捉えたり、興味や愛着を持つことにも繋がり大きな力を生み出すことができる。
まーでもそれによって対立が生まれたりトラブルも起きやすくなるわけで、そもそも分けることがよくないんじゃないのかな。って思いました。
「人類みな兄弟」だよね。あ、これだと人類とその他でもわかれちゃうのか。笑


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