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ナイロンバッグのプリント補修

数ヶ月前にメルカリで超超ラブリーなかばんを買いました。

ウッキウキで2、3回使っていたときのことです



エッ!!!!!!


ミッフィ!!!???!?!


買ってまだ1週間も経たずこの有様。

はちゃめちゃにショックを受ける私。

そんな乱暴に使った覚えはありません・・・(悲)

私は以前シルクスクリーンのプリント職人の仕事をしていたのですが

こういうナイロン系のツルツル素材のプリントって

確かに耐久性は低いのです・・・。(生地の混率によりますが・・)

一般的に売られている綿素材のTシャツのプリントは(シルクスクリーンの場合)

プリントして大体180度〜200度の熱をかけて定着します。

しかもインクは油性なのでちょっとやそっとじゃ落剥することはありません。

しかしナイロン素材の生地は熱をかけると縮んでしまうので

80度〜100度程度の熱しかかけられないのです。。、

加えてインクは水性なので耐久性も落ちます。


とはいえ!!!!

2、3使っただけで剥がれるのは不良品レベル・・・

しかしメルカリなんて今更どうこうできる話ではありません。。。


なので




自分で修理しようとおもいます。

材料はこちら

ターナーアクリルガッシュのマリンブルーとマリンブルーライト、ホワイト

上からかけるクリアニス


こちら絵の具とニスは全て耐水性のあるものです。

アクリルガッシュはもうなんにでも描けると神器だと思っています。

(ポスターカラーなどの水性のインクは絶対使わぬように!!!)

学生の時にターナーの絵の具をよく使ったので勝手に絶対的な信頼を置いてますが

アクリルガッシュは100円ショップにもあります。

ニッペのクリアニスは初めて買いました。用途がなんにでも塗れそうだったので勘で買いました。アクリル樹脂塗料ってことがなんか強そうです。

元々のプリントにツヤがあったので、ツヤありのニスを選んでみました。



それではいざ




まずはミッフィーちゃんの服から。

見た通りの色を作るって


すごい難しいです!!!!!!!!!!!!!

(特に青は難易度MAX)

仕事でインクの調色とかもやってましたが、本当に苦労します。

絵の具の色と乾いた色ではまた違います。

おまけにそもそものプリントとインクの種類が違うので

同じ色に揃えるのは困難でしょう。

(ちなみに色ぬりは家にあった筆と綿棒とつまようじで挑んでます。)




案の定こうなりました。。。。。。

(青だけじゃ無理だったので黄色も足したけど無理でした)



服を全部塗りました

私が不器用なばかりに色ムラが激しいですが

目標はミッフィちゃんのハゲを直すことです

気にせずいきます!!!!!!!!!!


お顔の白はいけるかな〜と思ったけど全然ダメで結局全部塗りました・・・・

しかし遠目から見れば全然気になりません!!!

黒の線にはみ出してしまったところは黒のアクリル絵の具で修正します。

こまめに冷風モードのドライヤーで乾かしながら塗りつつ、最後に全体的に乾かします。

私は短気でこういうの待てないのでドライヤーで無理やり乾かしてますが、塗った後は多分自然乾燥で1日くらい置くのが理想な気がします。。。




ここであらかじめ印刷してミッフィー部分をくりぬいた紙を敷いて、

プリント以外をマスキングします。

そして先ほどのクリアニスをかけます。(ちなみにこのニスはスプレータイプです。)

このニスでプリント部分が溶けたらどうしようかとヒヤヒヤしました。

が!!!



大成功です。アクリル絵の具もにじむことなくニス吹きかけられました。

(不安だったのでニスは1度乾かしてもう1度かけました。)










近くでみるとヤバイですが。。。。。。。。ハゲが治ったので気にしません・・・・・・・・!!!!!!!







遠くから見ると全然違和感ないです!!!やったー!!!

肝心のプリントの剥がれ具合ですが、

今のところ爪で強く引っ掻いでも問題ないです。

補修前は指で撫でるだけで剥がれたので・・・


ニスも絵の具も耐水性なので雨に濡れても大丈夫かと思います・・!


今回は2000円のカバンだったのと、プリントがダメになったら上からアップリケでも作るか・・・という気持ちで補修したので、もし失敗してもダメージは低いのですが、

この記事をみてもし同じくナイロンバッグのプリントを補修してみようと思った方は・・・くれぐれも気をつけて・・・!!涙

まじで超大事なものでしたらやらないことを強くおすすめします・・・

あくまで直ればラッキーくらいの記事です。


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