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燃える家

『Blood』という映画を観ていたら、木が燃えるシーンがあった。何かが燃える映画はいいもんだなぁ……と思いながら思い出した歌、Shown Colvinの「Sunny Came Home」。
この歌に出てくる女性、”サニー”は相当なストレスフルな人生を送って来たと思われ、そんな彼女が実家に帰ってきて、しんどい思い出と共に家に火をつけて燃やしてしまうのだ。

Sunny came home to her favorite room
サニーが家に帰ってきた、彼女のお気に入りの部屋
Sunny sat down in the kitchen
サニーはキッチンに腰を下ろし
She opened a book and a box of tools
本(日記かも)と工具箱を取り出す
Sunny came home with a mission
サニーが家に帰ってきた、使命を持って
She says Days go by, I'm hypnotized
彼女は言う 時が過ぎてゆく、知らない間に
I'm walking on a wire
誰かに操られているみたい
I close my eyes and fly out of my mind
目を閉じて、思いのままに飛び込む
Into the fire
炎の中へ
Sunny came home with a list of names
サニーが家に帰ってきた、リストをもって
She didn't believe in transcendence
彼女は信じていなかった、神性なんて
And it's time for a few small repairs, she said
ほんの少し、直さないと
Sunny came home with a vengeance
サニーが家に帰ってきた、復讐心を持って
She says Days go by, I don't know why
彼女は言う 時が過ぎてゆく、どうしてだろう
I'm walking on a wire
何かに操れているの
I close my eyes and fly out of my mind
目を閉じて、思いのままに飛び込む
Into the fire
炎の中へ
Get the kids and bring a sweater
子どもたちを連れて、セーターも
Dry is good and wind is better
乾いた心地い風が吹く
Count the years, you always knew it
年月を数えてみる、あなたも知ってるでしょ
Strike a match, go on and do it
マッチをすって、火をつける
She says Days go by, I'm hypnotized
彼女は言う 時が過ぎてゆく、知らない間に
I'm walking on a wire
誰かに操られているみたい
I close my eyes and fly out of my mind
目を閉じて、思いのままに飛び込む
Into the fire
炎の中へ
Oh, light the sky and hold on tight
ああ、空の光、きつく抱きしめて。
The world is burning down
世界が燃え尽きてゆく
She's out there on her own, and she's all right
彼女は飛び出したから、もう大丈夫
Sunny came home
サニーが家に帰ってきた
Sunny came home
サニーが家に帰ってきた
Came home...
帰ってきた・・・

Shown Colvin「Sunny Came Home」

リストを持っているあたり、「黒いなあ」と思う。

ウチの実家は、爺さまが起業した会社を畳むときに売っぱらった。まあ、そんな家も某震災で使い物にならなくなり、取り壊されていたけど。

あんまり良いことが起きなかった家なので「燃えちゃえば良いのに」とは思っていたけど、まさか地震でダメになるとは思わなんだ。俺の部屋は青空に雲が浮かんでいる壁紙だった。もちろん映画のポスターで埋め尽くされ「壁紙どこですか?」となっていたけど。

取り壊され平地になった元実家があった場所を見たとき、少し寂しい気持ちになった。でも、家を建てて起業した爺さまには申し訳ないと思いつつ、氏家家はここで終わらせておいた方が世のためになるんじゃねぇかなぁなーんて思っている。


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