見出し画像

求人ボックスの快進撃は続くのか。決算から読み解く「カカクコム」の戦略。HRのIR

元リクのなまリクです。HR領域のIRについて書いています。今回はカカクコム社のIR分析です。

※この回は、カカクコム社「2022年3月期第2四半期決算」をもとに解説しています。

コロナ禍の食べログ事業

カカクコム社。「価格.com事業」、「食べログ事業」を中心に、「新興メディア・ソリューショ ン/ファイナンス事業」の3セグメントで多数の事業を展開しています。なまリクの本記事では主に新興メディア事業の人材領域である「求人ボックス」を中心にお伝えします。

とはいえ、まずは価格コム全体の数字のおさらいです。カカクコム社は1Q決算に先立ちまして業績予想を下方修正しました。これは新型コロナウイルス感染再拡大に伴う緊急事態宣言の延長・再発令等の影響で、主に食べログ事業に依存度の高いカカクコム社はコロナ影響を想定よりも受けてしまったということです。具体的には2022年3月期通期予想は売上590億→558億に修正。構造は大きく変わらず。「新興メディア・ソリューショ ン/ファイナンス事業」以外はQonQで売上減という結果です。

スクリーンショット 2021-11-11 20.00.13

カカクコム社2022年3月期第2四半期決算より。

なお、株価は大きく落とすことなく右肩上がりは維持する形で、時価総額はおよそ7,000億。PSR(株価売上高倍率)は非常に高く10倍以上です。

スクリーンショット 2021-11-11 19.57.53

カカクコム社2022年3月期第2四半期決算より。なまリク作成

気になる求人ボックスの推移は?

さてここからは「求人ボックス」。今回から事業セグメント内の内訳が公開されています。なんと親切!!昨期の「求人ボックス」売上は約25億と判明。

スクリーンショット 2021-11-11 20.14.25

これに対してQonQで売上なんと+100%(2倍)の伸び。先期がコロナ禍だったというのもありますが、4Qが求人需要の山と考えると4Q並に今回1Q〜2Qと伸びていることから、季節性を超えて成長していると言えるでしょう。売上の伸びに対して月間利用者側の伸びがついてきてないことから、需給GAPもみてとれます。

スクリーンショット 2021-11-11 20.14.33

競合のindeedには遠く及んでいないと思いますが、第2の求人アグリゲーションとしての地位は盤石でしょうか?

今回の記事はお楽しみいただけましたでしょうか。また次回の記事でお会いしましょう。なまリクでした🐶🐶🐶



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?