見出し画像

ドイツ魔女の実態を知りたい(途中)

西村祐子 著 の 魔女街道の旅 を読みながら纏めていきますので、都度内容編集します

参照

ケルトの文化を追って行ってもドイツ魔女についてはあまりよくわからない
なのにヴァルプルギスの夜とか Hexennacht (魔女の夜) とか言葉があって、ドイツにおいて何か独特な魔女文化があるのかどうかを知りたく上記の本を読み始めてみた

まだ半分だが、ざっと内容は、ドイツにおける魔女狩りの歴史、どこそこの街でこんな魔女狩りがあったというのが列挙されている

キリスト教がヨーロッパに浸透してきたころ、
ドイツだけ布教が甘く、カトリック教会から名指しで批判されたとか、キリスト教への反発もやはりあったようで不信心者や魔女に対しての拷問方法などが記載された法典が出され、ドイツでの布教強化が図られた
カトリック教会に反発する人を魔女として捕らえては拷問し、そのとき他の不信心者を吐かせるようだが、拷問に耐えられなくなった人は不信心者として知人等の名前を出してしまい、芋づる式で魔女狩りが行われていったという
(魔女の親は魔女という認識もあり、1人が捕まるとその親も捕まるといったこともあるようだ。他にも不信心者でなくても私怨などで通報された場合もある)

この感じで行くと恐らくドイツの魔女というのは、カトリック教会に反発する人たち(宗教改革で発生したプロテスタントも含む)が魔女に仕立て上げられたことで生まれた存在ということになるかと思う

ヴァルプルギスの夜にブロッケン山で魔女たちが乱痴気騒ぎをするという話については以前にも触れているが、

そういえば翌日5月1日はメイデイで五月祭である
この祭では豊饒にあやかってセックスをするところもあったとかで、異教の祭や文化を認めなくなったことと魔女狩り、グレゴリオ暦になる前は太陰暦で1日の始まりが日没からだったこと(つまりヴァルプルギスの夜にあたる4月30日の夜は現在メイイヴと言われているが本来太陰暦なのでメイデイ当日ということになる)を合わせて考えると、カトリック教会の布教強化により魔女や異教に対して厳しくなり、祭でセックスをする異教は不信心者で、反カトリックも不信心者、不信心者は魔女ということで生まれたイメージが、ヴァルプルギスの夜の魔女を生んだのかもしれない(ブロッケン現象で妖怪が出現するというのも合わせて)

まぁ今魔女と言われている人の元はケルトのドルイドなどのシャーマンだった人を指しているので、もともとから魔女という人たちはいなかったわけではあるが


追記
ちょうど続きを読み始めたところにザクセン人というのが現れた

北ドイツ発祥の部族で後にサクソン人としてブリテンに渡りアングロサクソンになった人たちである

ドイツのキリスト教化においても最後まで抵抗を続けたようで、Wikipediaにも伝統的な神々の祭祀を守り続けたとある

宗教面では、フランク人やゴート人と異なり、後にフランク王国に征服されるまでキリスト教を受容せずに伝統的な神々の祭祀を守り続けた。サクソン人社会は貴族、自由民、解放奴隷から構成されたが、他のゲルマン系諸族と異なり、貴族が他身分と通婚を禁じられており、封鎖身分を形成した。

Wikipedia

このザクセン人の発祥が、ブロッケン山があるハルツ山地の森という伝説があるらしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?