見出し画像

保護者会はミッションがあれば有意義になる!?


先生あのね。
保護者会を”少し楽しむ”方法を模索しています。

プロローグ

世の中には2種類の親がいる。保護者会にマジメに出る親と、それ以外と。

私は後者だったと思う。
そもそも、無意識にサボってしまったりする。
仕事で「うっかり忘れる」ということはないのに、なぜか保護者会は「今日は珍しくヒマだわと思ってブラブラしていたら、保護者会を忘れていた」というようなことが起きる。

ここ10年ほどの私と保護者会の関係をご紹介する。

表参道の小学校時代

息子が東京で通っていた小学校では、保護者会に参加しても、配布資料を先生が読み上げるだけだったり、なんとなくぼんやりとした情報しか得られず、「行かなくても良かったかな」と思うことが多かった。
その資料だって、同じ日に同じものを子どもが持ち帰る。

ニューヨークのインター時代

子どもたちがニューヨークでインターナショナルスクールに通っていたときは、保護者会は朝に開催され、コーヒーやベーグル、フルーツが並んでいた。
私は子どもを学校に送ったついでにマジメに立ち寄っていたけれど、ママ友に「みきさん、コーヒー飲みに来たでしょ」と目的がバレていた。それでも、アメリカ人のママたちが仕事も超多忙の中、とても意欲的に楽しそうにPTA役員を担っていて、その活気が好きだった。

最近の東京にて

そして、日本に戻って。最近の私は保護者会を密かに楽しんでいる。自らに「取材のつもりで人物観察と何らかの情報収集をする」というミッションを課したから。

同時に、最近は先生方も、楽しい保護者会になるように工夫してくれているように思う。おもしろくないと1学期、2学期、、とどんどん参加者が減っていくから、努力されているのかも。

先日の小学校の保護者会では、先生はスライドを使いながら、クイズ形式で自分の自己紹介や、クラスの生徒の様子を伝えていた。
「私が学生時代から今も続けているスポーツは何でしょうか」「子どもたちに人気の遊びは、次のうちどれでしょう」という感じ。

観察しがいがあったのは、同じく小学校の若い男の先生。初回の保護者会は、親は「今年の担任、どんな先生?」と確かめに来ているわけだし、保護者の方が20歳ほども年上なので、先生にとっては結構な圧。
先生は緊張しながら一通り話し終わったものの、残り時間が30分ほどある。
「どうしましょう。時間が余りました。えっと、壁に飾ってあるのは子どもたちの書道です。それを見ていただいても良いですし、席の近い方と、適当におしゃべりしてもらってもらったり?それか、何でも良いので僕に質問していただいても大丈夫です」と。

あるママが遠慮なく聞く。
「先生、週末は何されてるんですか」
「えっと、釣りに行ったり」
「へー。どこでですか?」
ママたちの質問攻めに、先生は汗をかいている。

直近では、4月に高校生になった息子の学校。4月の入学式翌日に行われた保護者会は、とても充実していた。

まず、保護者の出席率が100%で驚く。東北や九州など遠方の方も多く「新幹線の時間があるので、少し早めに退室します」というママも。「祖母です。孫の両親は遠方なので代わりに参加しております」という女性も。

先生のトークも楽しい。そして「保護者の皆さんより、一人ずつお子さんの良いところや、特徴をお話しください」という流れ。

保護者のお話からわかったのは、寮生活の子が5名ほど、帰国子女も5名ほどいること。
私は配布資料の隅っこにメモし、帰りに息子にLINEで報告。

学生寮:◯◯君(◯◯県)、◯◯君(◯◯県)…
帰国子:◯◯君(シカゴ小1―6年)、◯◯君…
理性的:◯◯君


ついでに帰りの電車が一緒になったママに声をかけて、LINE交換。帰宅すると、

息子「あれなに!?すごいね!他の子の話もあったんでしょ?」
私「バスケ部のキャプテンとか、全国大会に出たとか、部活がんばってきたっていう子が多かった!でもゆるいテニス部だった君とは共通点ないからメモはなし。ユニークな趣味の子も多かったよ」
息子「じゃあ、あの情報は選んで送ってきたんだ」
私「当たり前じゃん。必要な情報の取捨選択はプロだよ」

息子「帰国子女はわかるけど、寮の子はなんで?」
私「だって『僕は学校からも塾からも一緒の高校に行く友達がいないから、友達できないかも』とか言ってたじゃん。寮の子も一人のはずだから」
息子「理性的って?これは?」
私「その子のママが『うちの子は穏やかで理性的で、ママはすぐ感情的になってダメだよってたしなめられます』って言ってた。気が合うかもよ」

これらが有益情報だというのは、8割はネタですが、それを私のミッションとして遊ぶ私。

息子「ちなみにママは僕のこと、何って言ったの?」
私「ニューヨークの帰国子女だけど、マインドは純日本人。空気を読みすぎて前に出ることができません」って。
息子「ああ、オッケー」

ミッションコンプリート。

今まで、保護者会がつまらなかったのは、自分に課すミッション不足だったんだ。オフモードでぼんやりしていると、全てがぼんやりとしてしまう。

エピローグ

ちなみに、息子のクラスは初日から「みんな仲良し、みんな優しい」らしく、友達ができるできないとか、そういうレベルではないんだって。共通点がなくても、それぞれの個性を尊重する雰囲気なんだって。良かったね。

なので、私のメモは何に活用されるでもなく、1日だけのネタで終わった。

親のミッションなんて、すべてが自己満足。

💎なまず美紀の新着記事


💎なまず美紀のお仕事サイト


最後までお読みいただき、ありがとうございます✨💕