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20,07,04。私の愛したアルバム⑧

今日の都内の感染者数も100人超えです。ここ数日100人超えが続いているにもかかわらず、いまだ政府および東京都から積極的な方針が示されない状況に賛否の議論が巻き起こる可能性の高い「集団免疫策」をなし崩し的に実行する気なのかなと邪推してしまいます。

今回のアルバムは72年に発表されたプログレの名盤 YESの「危機」です。

           「危機」(Close to the Edge)

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1. 「危機」Close To The Edge
   i) 着実な変革 "The Solid Time Of Change"
   ii) 全体保持(トータル・マス・リテイン) "Total Mass Retain"
   iii) 盛衰 "I Get Up, I Get Down"
   iv) 人の四季 "Seasons Of Man"
2. 「同志」"And You And I"
   i) 人生の絆 "Cord Of Life"
   ii) 失墜 "Eclipse"
   iii) 牧師と教師 "The Preacher The Teacher"
   iv) 黙示 "The Apocalypse"
3. 「シベリアン・カートゥル」"Siberian Khatru"

LP盤ではA面B面合わせて前3曲。ちなみにタイトルナンバーの「危機」は
A面すべてで一曲という大作でした。「危機」と「同志」は曲中にサブタイトルが付くという展開に富んだ内容となっており正にこれぞプログレというアルバムとなっています。YESもキャリアの長いバンドですが本作「危機」と前作「こわれもの」がYES黄金期の作品と言われる事が多く、自分も聞き込んだと言えるのはその2枚だけです。

この時期のYESをざっくり表現すると「シンセ土砂降りでメロトロン鳴り響き、やたらパーカッシブなドラムにゴリゴリのベースと直線的なギターが乗っかる緻密なアレンジ」といったところでしょうか。

こんなに複雑な大作を曲をライブで再現できるのだろうかと思われがちですが、YESというバンドの恐ろしい所はライブでも高い演奏力と完璧なミキシングでスタジオ同様に再現してしまう事でした。

自分も最初は「伝説的な事でしょ?」と思っていましたが、手直しの可能なオフィシャルのライブアルバムだけではなくブートの元となるライブ音源においても驚くほど完璧な演奏で度肝が抜けた事をよく覚えています。

聞き込んだのは高校生以降だったように記憶していますがこの名盤に出会った事で「プログレバンド」を評価する際の敷居が激高になってしまい、新しいバンドが少しばかりのキーボード導入程度でプログレなどと形容されたりすると「プログレ舐めんな!」と不機嫌になったりしてました。

さほど幅広くプログレを聞きまくっていた訳でも無いのになんとも勘違いしたロック小僧だった訳で今となっては赤面物の若き日の黒歴史です(笑)

次回はこの時期のメンバーの際立ちすぎる特徴と、本作の古き良き時代のプログレならではの心地よさについて書いてみたいと思います。

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