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20,07,02。私の愛したアルバム⑥

夕方のニュースは都内の新規感染者数が100人を超えた事でもちきりです。
感染力が強い為、新規感染者の増加は気になる所ですがやたら危機感をあおるより即治療が必要な発症者と無症状の感染者の割合も報じてもらいたいものです。

今回紹介させていただく愛したアルバムは一応現在も活動している?超老舗のプログレッシブロックバンドKing Crimsonが73年に発表した5枚目のアルバム「太陽と戦慄」です。

         太陽と戦慄 (Larks' Tongues in Aspic)

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1 太陽と戦慄 パートI - Larks' Tongues in Aspic, Part One
2 土曜日の本 - Book of Saturday
3 放浪者 - Exile
4 イージー・マネー - Easy Money
5 トーキング・ドラム - The Talking Drum
6 太陽と戦慄 パートII - Larks' Tongues in Aspic, Part Two

このアルバムを毎日の様に聞きまくったのは高校生の時分でした。
既にKing Crimsonのアルバムは数枚聞いていましたが当時の自分に一番しっくりきたのはこの「太陽と戦慄」です。

夜暗い部屋でヘッドホンをして聞くのがお気に入りでしたから若干気持ちが病んでいたのかもしれません(笑)
カリンバの音色で誘導される静かなオープニングからいきなり歪んだ轟音が炸裂するLarks' Tongues in Aspic, Part Oneから始まる世界観はアバンギャルドで荒涼としつつ時折顔を出すロマンあふれるメロディが強く印象に残る名盤です。

この時期のKing Crimsonは「インプロ期」と称される時期でライブ音源を聞くとインプロビゼーションから新たな展開と新しいアイディアを作り出すという非常にクリエイティブな演奏が繰り広げられていました。

ありがたい事に当時の貴重なTVライブ映像が残されておりyoutubeで視聴可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=WhudDa3JAyc

若干余計な映像加工が気になりますが、アルバム発表後すぐに脱退してしまったパーカッションのJamie Muirの変態的なプレイを見る事が出来ます。

King Crimsonのアルバムは80年代「ダンサブルに再結成」期までの作品が好きで今でも時々聞いていますが、歴代のボーカリストの中でもこの「太陽と戦慄」から「レッド」までの時期のJohn Wettonが一番好きでした。

このアルバムのおかげで「アバンギャルドな作品でも美しさが感じられればイケる」嗜好が身に付く事になりましたが本作のイメージにしっくりくる「太陽と戦慄」と言う邦題、実は結構いい加減なネーミングだったのです。




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