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20,07,01。私の愛したアルバム⑤

都内は予想されたほど強い雨にはなりませんでしたが、強めの風が吹き荒れる悪天候の7月スタートでした。

若き日に聞き込んだ名盤紹介3枚目はポップミュージックの大天才Jeffrey Lynne率いるエレクトリックライトオーケストラことELOの黎明期のアルバム「オーロラの救世主」です。

       オーロラの救世主(A New World Record)

ダウンロード (54)

1 タイトロープ - Tightrope
2 テレフォン・ライン - Telephone Line
3 哀愁のロッカリア - Rockaria
4 ミッション - Mission (A World Record)
5 ソー・ファイン - So Fine
6 オーロラの救世主 - Livin' Thing
7 アバブ・ザ・クラウズ - Above The Clouds
8 ドゥ・ヤ - Do Ya
9 シャングリ・ラ - Shangri-La

76年発表のELOとして6枚目のアルバムです。本作以降バンドのオーケストラ的側面が薄くなり完全にJeffrey Lynne主導のバンドになっていくと同時にヒットナンバーを連発し始め世界的な人気を獲得してゆくことになります。

このアルバムを購入したのは前回紹介したQueenⅡを聞きまくった直後だったように記憶しています。多感な中学生時分にこのポップでメロディアスでロマンティックなアルバムに出会った事は後の自分の人格形成に大きな影響を与えたのは間違いありません。

本作以降79年のアルバム「Discovery」で頂点を迎える事になるELOのヒット連発の黄金期は天才Jeffrey Lynneの力によると言っても過言ではないでしょう。甘い歌声のJeffrey Lynneに引けを取らないベースのKelly Groucuttのボーカルも魅力的ではありましたが、この時期のJeffrey Lynneの作曲センスは正に天才以外の表現が見当たらないほどのメロディメーカーぶりでした。

これほどポップでロマンティックなメロディのナンバーを演奏している割に当時のメンバーの写真を見るとヒゲおやじ率が高くてびっくりです(笑)

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ビジュアル的にもロマンティックだったQueenとの差に若干衝撃を受けたりしたものの、おかげで「むっさいおっさんが唄うメランコリックなナンバー」に激萌えするようになってしまいました。

初めてのロック体験がKISSだった事もあり基本的にハードロック愛好家ではあるのですが人生で最も多感な時期に深く刷り込まれたロマンティックへの憧憬は「ジャンルを問わず幅広く洋楽を愛好する」きっかけになりました。

次回紹介させていただく名盤はある意味ELOとは対極的な音楽性を持つバンドの作品です。アバンギャルドで荒廃感がありながらもちらりと垣間見えるロマンティックが堪らない一枚となっていますので目にされた方にお楽しみいただければ光栄です。


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