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20,07,03。私の愛したアルバム⑦

太陽と戦慄の原題は「Larks' Tongues in Aspic」です。

直訳すると「ヒバリの舌のテリーヌ(ゼリー寄せ)」と言った感じでしょうか。まだタイトルが付けられる前のオープニングナンバーのイメージとしてJamie Muirが語った言葉をリーダーのRobert Frippが気に入り、アルバムタイトルにしたと言われています。

Wikiによれば「太陽と戦慄」と言うアルバムイメージを損なう事の無い素晴らしい邦題の考案者はワーナーのKing Crimson担当ディレクターだった方だそうで、印象の強いアルバムジャケットと収録曲のイメージからなんとなく浮かんだ「太陽」と「戦慄」をそのままタイトルしただけという具合に割と適当なネーミングだったそうです。

後に本アルバムが日本では全く違うタイトルで知られている事を知ったRobert Frippはあまりよく思わなかったそうですが、いかにサイケデリック文化全開の70年代のアルバムとはいえ「King Crimsonのニューアルバム!タイトルはヒバリの舌のテリーヌ!」ではさすがにサイケデリックにもほどがあります(笑)

前回も書きましたが自分はKing Crimson歴代のボーカルの中で本アルバム以降最初の活動停止までベースと兼任で務めたJohn Wettonが大好きです。

味わい深いボーカルも印象的ですがベーシストとしての才気も豊かで、ライブでは唄いながら結構凄いラインを弾いていたりもします。
残念ながら2017年に亡くなってしまいましたが彼のソロとしての作品も愛聴するアルバムに数枚入っています。

不定期ながら編成を変えつついまだ活動を続けるKing Crimson。
ぶっちゃけ「Robert Frippが活動すればそれがKing Crimsonとなる」と言われる通りFrippが元気なうちはまだまだ活動してくれそうです。基本的にプログレッシブで有り続けつつ時代によってメンバーを入れ替える事で枯れる事無く半世紀にわたって活動を続ける偉大なバンドと言えるでしょう。

基本的に自分はハードロック愛聴派でプログレについてそれほど詳しく知っている訳ではありませんがKing Crimson以外にもプログレを代表すると言われるYESとPink Floydに関してはアルバム数枚を愛聴して来ました。

次回はそんなもうひとつのプログレの雄YESのアルバムから自分のプログレッシブロックに対するイメージを決定付ける事になった名盤について紹介させていただこうと思います。

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