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20,06,29。私の愛したアルバム③

愛聴し、長い時を経ても聞き込んだ印象が薄れる事の無い名盤の紹介。
その2枚目はQueenのセカンドアルバム「QueenⅡ」です。

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1. 「プロセッション」(Procession)
2. 「父より子へ」(Father to Son)
3. 「ホワイト・クイーン」(White Queen (As It Began))
4. 「サム・デイ・ワン・デイ」(Some Day One Day)
5. 「ルーザー・イン・ジ・エンド」(Loser in the End)
6. 「オウガ・バトル」(Ogre Battle)
7. 「フェアリー・フェラーの神技」(The Fairy Feller's Master-Stroke)
8. 「ネヴァーモア」(Nevermore)
9. 「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」(The March of the Black Queen)
10. 「ファニー・ハウ・ラヴ・イズ」(Funny How Love is)
11. 「輝ける7つの海」(Seven Seas of Rhye)

74年に発売されたこのアルバム、実はアルバイトしたお金で購入した自分にとって「初めてのアルバム」でもあります。

一応Queenのアルバム史上唯一(?)のコンセプトアルバムとして制作され
1~5までが「ホワイトサイド」6~11までが「ブラックサイド」となっており、LP時代にはA面B面で別けられてもいました。

1stアルバムでは「グラムの最後っ屁」と揶揄され口の悪いライターからは「バケツ一杯の小便」とまで酷評(当時のイギリス音楽誌は基本作品をけなすレビューが当たり前でした)されたQueenの二作目となる本作は発売直後でこそ相変わらず低評価でしたが現在ではブリティッシュハードロックの最高傑作として認知されファンの間でもmy bestとして語られることの多い名盤です。

Queenがブリティシュハードロックの雄としてアルバムを制作していたのはこのQueenⅡまでで、次作Sheer Heart Attack では後のQueenの代名詞となる超多彩でハリウッド的とも称される音楽性を展開させ始めています。

古き良きブリティッシュハードの香りを残しつつBrian Mayの作品中心の「ホワイトサイド」と Freddie Mercuryの作品のみで構成された「ブラックサイド」の色分けも見事で、特に「ブラックサイド」の楽曲の構成の緻密さはFreddie Mercuryの美学の独壇場となっており「様式美ロック」の理想とまで称されるほどです。

その緻密さゆえにもはやプログレと呼ぶべきなのでは?とまで突っ込まれる事もあるQueenⅡですが、その緻密さ故にバンドとしてある問題に直面する事にもなるのでした。





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