20,07,05。私の愛したアルバム⑨
私事で恐縮ですが誕生日です(笑)
ついこの間敦盛を舞った気がするのですが気が付くと57歳。還暦まであと3年しかありません。現在UPしているアルバム達を聞き込んでいた頃には自分が50を超えた姿なぞ予想できませんでしたが、なってみると案外悪くはないなと感じています。
昨日に続いてアルバム「危機」を発表した頃の黄金期と言われるYESについて書きたいと思います。メンバー全員が恐ろしく高い演奏レベルを所持していた事で知られる当時のYESのメンバー構成がこちらです。
Jon Anderson/ボーカル・ギター他
若き日の唄声は「少年合唱団」と揶揄されるほど少年っぽく、ゴリゴリのプログレにその歌声が乗ると何とも言えないロマンが感じられました。
Chris Squire/ベース他
YESらしさの象徴とされる個性的なサウンドのベースで知られます。
そのサウンドが実はスラップを自己流で再現しようとしてできた物である事は有名ですが、音色といいフレーズといい唯一無二な存在感を放つ偉大なベーシストです。2015年没。
Steve Howe/ギター色々
アコースティックの名手として有名です。その所為かチョーキングをほとんど用いない事で知られ独特の存在感のギターで知られます。ちなみにQueenのInnuendoの中間部のフラメンコギターは彼のプレイです。
Rick Wakeman/キーボード
ロックのキーボードプレイヤーとしては1.2を争うほど知名度の高い人です。
高いテクニックと複数のキーボードを駆使したプレイとひらひらの衣装がトレードマーク。邪魔にならないんでしょうか。
Bill Bruford/ドラム&パーカッション
YES以外にもKing Crimsonでの活躍も有名なドラマー。通常のリズムキープがとてもパーカッシブなのに邪魔にならないという稀有な個性を持つ凄い人です。2009年60歳を迎えて一応引退宣言しています。
こうして並べてみると各メンバーが演奏力と個性でロック史に名を連ねる人揃いです。故に自己主張も強めな所為かYESはメンバーの入れ替わりと分裂が非常に多いバンドとなっています。
アルバム「危機」の発表時期であるYES黄金期はこんな個性あふれるメンバーが一団となっていた訳ですから作品が歴史に残るものになるのも当然と納得がいきます。
高度なテクニックと緻密なアレンジ。なおかつ牧歌的なボーカルに美しいメロディ。この時期のYESはプログレにありがちな変拍子の多用が意外に少くその所為か聞き込んでもどこか心地よいイメージがあります。
そんなアルバム「危機」は「プログレとはかくあるべし」といった印象で記憶される私の愛したアルバム達の一枚なのです。
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