Vol.28 JALマイレージが笹団子に化けた話

JALのマイルが貯まっていた。
3年前ハワイで結婚式を挙げた時のやつだ。
有効期限間近だとメールが来て夫婦共焦った。5410マイル・・・コロナ禍の今、旅行で使うことも出来まい。熟考の結果3000マイル分は「カタログギフト」にした。私は部類のカタログギフト好きで結婚式の引き出物は全てカタログギフトにすべしという法律を作るべきだと思っている人間だ。あの〝選ぶ楽しみ〟がたまらない。

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届いたカタログギフトは「スマートギフトカード」という1枚の紙だった。てっきり本みたいなやつが届くと思っていたので驚いた。専用サイトから商品を選びこのPINコードを入力すれば注文できるとのこと。時代である。

何を頼もうか〝選ぶ〟を楽しんだ結果「笹団子」にした。もうちょっとマカロンとかフィナンシェとか小洒落た物にした方が〝映え〟るのだろうが、私は洋菓子より和菓子派なのだ。そして夫は新潟出身である(注:笹団子は新潟名物)。
届いた笹団子は非常に美味だった。夫も喜んで食べていた。

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思えば私が初めて笹団子食べたのも夫と一緒の時だった。
4年前、結婚の挨拶をしに新潟へ行った帰り道、立ち寄った越後川口サービスエリアで夫が田中屋の笹団子を2つ買ってくれたのだ。あの時、魚野川を眺めながら2人で食べた団子は忘れられない。この先どんな人生が待っているのかと思いを馳せたものだ。

あれからちょうど4年近くが経ち最近私達夫婦は喧嘩が絶えない。些細なことで互いに反目し合いギスギスした関係になっている。この笹団子は「初心に戻れよ」という啓示なのかもしれない。




【猫ムスメより】
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