アニメリメイク作品を観て懐かしくなった話

現在放送中のアニメリメイク版『シャーマンキング』『ダイの大冒険』を観ている。

どちらも漫画原作のアニメ作品で、過去にもアニメ化している作品である。
当時はまだ原作が未完だったり、大人の事情でアニオリ展開になったりしていたが、今回のアニメリメイク版は原作準拠で物語が進められている。
もちろん尺の都合で端折ったり演出上の改変があったりはするけれど、基本的には原作のままのアニメ化となっている。

僕は2作ともリメイク前のアニメではなく、原作の漫画で初めて触れた。
『ダイ大』は単行本が親戚の家にあり、親の都合で遊びに行ったときに少しずつ読み進めていった。
親戚の家には月一くらいの頻度で行っていたので、疑似的に連載を読んでいるような感覚だった。最終巻あたりを中途半端に読み残して続きが気になっていたような記憶がある。

『マンキン』は単行本から入って、買い進めていくうちに新刊を待つようになっていった。ちゃんと単行本を買い進めた初めての作品だったかもしれない。
個人的に大きな影響を受けた作品で、それまで幼い僕が会ってきた作品の主人公たちとは違う「ゆるい」主人公や、ラスボスを倒しに行くのと同時に救いに行くという終盤の展開は、初めて読んだ時の衝撃を忘れられない。
『マンキン』と言えば集英社コミックス版の最終巻を読んだ時の衝撃も忘れられない。
そしてその数年後、完全版を読んでいる時のわくわく感もたまらなかった。
(特に「ダム子」の話が好きでした。アニメリメイク版はOP観る限り完全版の内容も映像化されそうで今から楽しみ)

自分が漫画を読み始めた初期に触れた2作だったこともあり、令和のこの時代に再びアニメ化すると発表があった時には驚きを隠せなかった。いったい今は何年なんだよと。
最初に知った時は真っ先に弟に連絡した。2作とも一緒に読んでいたこともあって弟からも驚きと懐かしさの反応が返ってきた。
実際に放送が始まってからも弟との話題にあがることが多く、また、初見の人の感想もたくさん見かけ、今の世の中でも色褪せない魅力がある作品だなと改めて感じた。

まだ2作ともアニメリメイク版は終わっていないので興味のある方はぜひ追い始めてみてほしい。

また、アニメリメイクという新しい形で触れるのももちろん良いが、原作を改めて読み直すのも良いと思う。
初めて読んだ当時は気が付かなかった要素やアニメとの差異に気が付いたり、作品から受ける印象すら変わったりすることもある。1作品で2度3度、それ以上楽しむのも悪くない。
初見ならなおさらアニメリメイク版とともにお勧めできる。
今は完全版だったり文庫版だったり、電子書籍という選択肢もある。実家や親戚の家まで行かなくても読む方法がたくさんあるのは、改めて良い時代だなと感じる。

新しく触れる作品、過去に触れて再び触れる作品。まだまだたくさんの出会いと再会が待っていると思うと胸が高鳴る。
それらの作品を楽しめるように、心と身体の余裕は保っていきたいね。

この世の全てに答えなどなく
同じく等しい人間など一人もいない
お前さんの進むべき道はいつも心で決めなさい

『シャーマンキング』マタムネ

いつまでも僕の心に残り、人生に大きな影響を今なお与え続けているマタムネの台詞。
この台詞を映像付きで聞けたこともアニメリメイクで良かったことのひとつ。

前回エッセイ風記事

実家に帰省するとだいたい置いてある漫画を読み続けてますね。
久々に読むと止まらないやつ。

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