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母親からの教え

僕の家庭環境は多少複雑であった。そこについて書くと長くなるし結構嫌な思い出を思い出すことになるので特段書かない。
ただ、母親と二人で暮らすようになり中学生になった頃に言われた母親からの教えは強烈に覚えている。

当時中学生の僕は特段優秀でもなく、その割に母親にはワガママばかりを言っていた。そのワガママが度を過ぎたのか母親は僕にこう言った。
「権利の主張と義務の遂行」
と。

簡単に言うと「何か言いたいことや要求があるのなら、やることやってから言え」と言うものだ。中学生に言うような言葉なのかどうかはわからないが僕はそれ以降ずっと何か思う事があると、「それを言う前に自分はやる事をやったのか?」と一旦立ち止まって確認するように心がけている。

世の中には口ばっかの人は多い。口ばっかで手を動かさずに出世する人も中にはいるかもしれない。世の中は理不尽である。
でも僕はその"教え"に沿って行動をしている。これが結構心地よかったりするのだ。何せ"やる事はやっている"のだから負い目や引け目を感じることは少ない。

あれから四半世紀以上経ち僕ももう老人の域に入った。久しぶりにさらに高齢の母親と久々に話した時に「そういえば昔、俺に『権利の主張と義務の遂行』って言ってたよね」と問うと「そんなこと言ったっけ?」とポカンとしていた。
ワザとぼかしているのか本当に言った覚えが無いのかそれはわからないが、母親は強いなぁと思った次第である。

#大切にしている教え

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