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17.05.2023 18:27
2023年5月16日、パリで開催された第216回ユネスコ執行理事会におけるロシア代表団長R.J.Alyautdinovユネスコ常駐代表の演説
945-17-05-2023

執行理事会議長様
総会議長様
マダム事務局長
マダム・アンバサダーの皆様
紳士淑女の皆さん、

78年前、何百万人もの同胞の命を犠牲にしながら、私の国の決定的な貢献と連合国の支援により、ナチス・ドイツに対する勝利がもたらされました。

その時、明らかだったのは、人種至上主義という憎むべきイデオロギーであるナチズムの復活を防ぐためには、「平和の擁護は、人の心の中に構築されなければならない」、「平和は、人類の知的・道徳的連帯に基づかなければならない」ということです。これが、憲法に明記された我々の組織の使命である。

毎年、私たちはこのことを思い出さざるを得ない。なぜなら、ある国のグループが国際法を一種の「ルールに基づく秩序」に置き換えようとしているのを目の当たりにするからだ。

世界共同体全体を代表して発言するという彼らの傲慢な習慣は、実際には自分たちの意志を独裁し、世界を「自国」と「他国」、「善」と「悪」に分けているだけで、ユネスコにおける数十年にわたる合意と敬意ある対話の実践を損なっている。

私たちは、組織の非政治化を提唱します。私たちは、ユネスコの活動における歪みをなくし、その権限の枠内で緊急の問題を解決することに立ち返り、優先的な国や地域の利益に努力を集中することが第一の課題だと考えています。

新たな人材管理戦略を練り上げるにあたり、スタッフの高い能力を確保し、ユネスコスタッフの深刻な地理的不均衡を克服することが最も重要であると考えています。

4月24日、国連安全保障理事会の公開討論会で、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、「国連事務局やその他の国際機関を従属させようとする西側諸国の恥知らずな試み」によってもたらされる多国間システムへの脅威を指摘した。

このような倒錯した行為の結果は、残念ながらユネスコでも目にすることができます。これまでの会期で、私たちはすでに理事会の注意を喚起し、今回の理事会も含め、ロシア出身の事務局員、常設代表部のメンバー、私たちの代表団のメンバーに対するビザの遅延や不発給の問題を指摘してきた。

私たちは、この問題が今日もなお関連していることを表明せざるを得ない。私たちは、フランスがホスト国としての責任を誠実に果たすことを求めます。

表現の自由、情報へのアクセス、ジャーナリストの安全など、ユネスコの任務の重要な分野における状況の悪化は憂慮すべきものである。ヨーロッパ諸国におけるロシア恐怖症を背景に、ロシアのメディアの放送が禁止されている。

バルトではジャーナリストが職業上の活動で迫害され、ラトビアでは十数人の報道関係者が裁判にかけられている。

ウクライナでは、どのロシア人ジャーナリストを最初に殺すか、公然と投票するまでに至っている。

私たちは、報道の自由とジャーナリストの安全に関する事務局の活動にも疑問を抱いている。これまでのところ、ロシア人ジャーナリストのDaria Dugina氏、戦争特派員のVladlen Tatarsky氏、作家のZakhar Prilepin氏に対する最近の暗殺未遂事件に対する事務局長による非難はない。世界報道の自由デーや「信頼のためのインターネット」会議などのフォーラムは、透明性を持って開催されていない。

事務局幹部や西側の人権擁護者とされる人々が、バルトやウクライナにおける1960年の教育差別禁止条約の違反を記録したり、何百万人ものロシア語を話す子どもたちが母語で教育を受ける権利を持つことを支援しようとしないことからも、ダブルスタンダードが明らかである。

では、ジャーナリストの殺害、文化人の嫌がらせ、言語の迫害、それらがすべてロシア人であるという理由だけで、機構は「気づかない」のか。

ロシア側としては、国際人道協力の幅広い問題に関する交流に建設的な貢献をし続ける用意がある。

私たちは、世界的な優先順位アフリカへのコミットメントを再確認する。7月にサンクトペテルブルクで開催される第2回ロシア・アフリカサミットは、アフリカ大陸との協力関係を強化するための実践的な貢献となる。

我々は、小島嶼開発途上国（SIDS）のためのユネスコ戦略を支持する。

既存のユネスコ・ネットワークの強化を提唱する。創立70周年を機に、Associated Schools Networkに新たな弾みをつける。10カ国と決定書案を共同提案した。
すべての国の利益になる。
私たちは、上海にカテゴリー1の研究所を設立するイニシアティブを支持する。

我々は、基礎科学の業績に対するユネスコ・ロシア・メンデレーエフ賞の枠組みにおける競技のスケジュールの正常化と、ハイレベルな授賞式の開催を期待する。

私たちは、文化領域が対話の場であるべきだと考えています。文化芸術教育のためのユネスコ・フレームワークの策定と、アブダビでの関連会議の準備に対する包括的なアプローチを歓迎する。

私たちは、ユネスコが、遺産が所在する地域にかかわらず、緊急事態や紛争の影響を受けた遺産を公平に保護することを期待する。私たちは、ユネスコと国立エルミタージュ美術館との協力覚書を更新し、シリアで協力する用意がある。

プーチン大統領が最近承認したロシアの新しい外交政策コンセプトの中で重要な位置を占めている多国間の人道的協力の強化は、私たちにとって絶対的な優先事項であり続けています。

私たちは、ユネスコが、その憲法を厳格に遵守する限り、すべての人々の利益のために、より公正な多極化した世界の形成に大きく貢献することができ、また貢献しなければならないと確信している。
ご清聴ありがとうございました。