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ワンコ飼い主が春に気をつけるべきこと

(2020/4/5追記:放送日は4月7日(火)の予定だそうです。四国放送テレビ・フォーカス徳島18:15~の番組内)


明後日、地元テレビ局の報道番組さんが

ペットの特集をするらしく、

あにまるわいやーど(うちのお店)に取材に行くから、

記事タイトルのお題についてしゃべってね、

と依頼があったので。

なにをしゃべるか取材前に一通りまとめておこうと思います。


1.ノミ・ダニ対策(特に、ダニ予防の落とし穴)

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暖かくなってくると、、、というか、

ここ最近は冬の平均気温が高い年が多いので

暖かい地方は年中通してワンコの敵なのが、ノミ&ダニ(マダニ)。

3~4月くらいからワンサカ出てきますので、

動物病院で予防薬を処方してもらってください。

でも1つ、絶対に覚えておいてほしいことがあります!!

予防薬のほとんどは、ノミは皮膚についたらすぐ駆除できるけど、

ダニは、1度ワンコの皮膚に噛みついて

薬の成分がダニの体に入っていかないと、駆除できません!!

大事なことなので、もう1回言います。

ノミは噛みつく前に駆除できるけど、

ダニは、噛みついてから駆除!なの!!

これ、どういうことか分かります?

ダニ(マダニ)は、その体の中にワンコ(種類によっては人間も)の命にかかわるコワイ病原体を持ってます。

バベシアとか、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とか。

予防薬を使えば、長期間血を吸われるってことはなくなるけど、

バベシアとかSFTSみたいな命にかかわる病気を防ぐことはできないんです!!

だから、予防薬を使ってるからといって、ワンコを草むらに入れたりしないでね。

あ、マダニは西日本ならその辺の道端に生えてる草のとこに、普通にいます。

昔は東日本にはあんまりいないって言われてたけど、温暖化のせいなのか、生息地域はドンドン北上してるみたいなので、東日本の方も要注意。

お散歩で道端フンフンさせてる飼い主さん、草が生えてるとこじゃないとトイレできないワンちゃん、病気になって後悔しそうなら、今から対処しとくといいかもです。

(フンフン散歩もトイレも、しつけのしなおしすれば対処可能!)


それと、ペットショップで売られてるノミ・ダニ薬は、あんまり効きません。調子悪くなるコもいるみたい。

この”くられ”さんの記事が、結構詳しく説明してくれてます↓)


あと、ノミ除け首輪は、首輪の周囲3cmくらいは効果あるかもですけど、全身はムリです。

それ以前に、首輪についてるノミ除け成分がキツすぎるので、皮膚が弱いコは、毛がズル剥けになることも。。。

使わないほうが無難です。(っていうか使わないで。)


2.抜け毛対策

柴犬、ダックス、チワワ、ポメ、、、

ダブルコート(下毛と上毛がある)のワンちゃんの飼い主さんは、春の換毛の季節は憂鬱ですよねぇ( ;∀;)

毎日、抜いても抜いてもゴミ袋いっぱいの毛を捨てる・・・なーんてこともザラにあると思います。

でも、ダブルコートの毛のワンコを飼っている以上は、

「がんばってください!」

(抜け毛の覚悟なしにダブルコートのワンコを飼う、、、なんてことはないですよね?ですよね??)

ワンコにイヤがられないようにブラッシングして、抜ける毛はしっかり抜いてあげましょう。

いらなくなったアンダーコート(下毛)を抜いてあげることで、毛と毛の間に空気の層ができて、それが暑さや紫外線を防いでくれます

アンダーコートが残ったままだと、熱が体内にこもってしまったり、皮膚が蒸れて炎症を起こしたり、イイコトナッシングです!

(ワンコにイヤがられないブラッシングの方法、知りたい方いらっしゃったらコメントしておいてください。どうにかします(笑))

ここで、

「暖かくなってきたら、サマーカットにするからいいんだよ」

という飼い主さん!!

次の項目(3.サマーカット厳禁)、しっかり読んでください!!!

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3.サマーカット厳禁

暖かくなってきたら、トリミングのお客さまから

「丸坊主にしてもらえますか」

っていうオーダーが増えるんですけど、、、

基本的にはお断りです(笑)

抜け毛対策のところにも書きましたが、

毛が、紫外線やホコリ、バイキン、気温の変化などなどから体を守ってくれてるんです。毛も免疫力の一員なんですよ!!!

暑そうだからって1mmのバリカンなんかで剃ってしまうと、熱が直接体に伝わって、逆に熱中症になりやすくなります。

1mmじゃなくて、3mmのバリカンカットでも日焼けして大変なことになってしまったコもいます。

直射日光が当たらない体の内側は2~3mmで短くカットして、外側は5mm以上でカットする、とか、トリマーさんとよく相談してみてください。

特にダブルコートのコは、バリカンで短くカットすると、元通りに生えそろわない、毛質がかわってしまう(バサバサになるコが多いです)というデメリットも!!

ダブルコートのコは、カットするよりも抜け毛をしっかり抜いてあげる方が涼しいし、毛にも皮膚にも良いですよ。

最近は、トリミングナイフを使って抜け毛をスッキリ抜く「レイキング」をやってくれるお店が増えているので、ダブルコートのワンちゃんの飼い主さんは、サロンさんに聞いてみてください。

うちのお店も「抜け毛対策コース」という名前でレイキングやってます♪


4.とにもかくにも、黄砂(PM2.1)対策

春の健康管理で、1番大事なのを最後にもってきました。

春と秋は、季節風に乗って大陸から黄砂やPM2.1が飛んできます。

その小さな粒子には、、、、バイキンがいっぱい( ;∀;)

黄砂が吹いている日は、外に出ると常になんらかのバイキンに感染してると思ってください。

免疫力がちゃんと機能してれば、軽い感染なんかは免疫細胞がやっつけてくれるんですが、免疫力が落ちてたり、免疫力を上回るバイキンの量が飛んでたりしたら、そりゃー体調崩して当然です。

春・秋に、ゲリしやすい、皮膚が痒くなる、膵炎などの病気が出やすい、というコは、黄砂のバイキンにやられてる可能性が高いです。

空の下のほうが煙るくらい黄砂が飛んでる日は、お外に出ない方がいいですよ。

洗濯物も、屋外に干さない方がいいですね。(外にしか干せない場合は、マスクをして、しっかりバサバサしてから取り込んでください!)

それから、除菌ができる加湿器を使ったり、除菌ができるルームスプレーを使ったりして、お部屋の除菌をする。

そして、感染してもすぐに排出できるように、

水分をたっぷり摂取させる。

ワンちゃんに安全な除菌方法や、水分をたっぷり摂取させる方法は、、、

長くなってきたので、店頭で直接聞いてください(笑)

お店に来られない方は、コメントしてくだされば、、、なんとかします(笑)

(人間は、お風呂で疲れを取る、体を冷やさない、ストレスをためない、などなど免疫力を落とさないように気をつけてくださいね♪)




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