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1960年代の分譲団地

東京郊外のマンモス団地で、幼少期を過ごした。両親が力を合わせて購入した物件。四階建ての三階。

玄関ドアの左に四畳半の和室。祖母が居た部屋。
右に洗面所・洗濯機置き場、奥に風呂場。洋式トイレは、洗面所の向かい側にあった。
風呂は、楕円形の木製、火を点けてガスで湯を沸かすタイプ、小窓有り。
脱衣所は人が一人立てる程度。

リビング・ダイニング、何畳あったか?八畳位ずつあったか?リビングには薄い緑色の絨毯。白いレースをかけた黒っぽい布地ソファー。
家具調テレビ。ベランダへ出られる窓。 

ダイニングにはダイニングテーブルと椅子。ダイニングとリビングの境目に、親戚からもらい受けた古いステレオレコードプレーヤーがあった。 

リビングの奥に六畳の和室。
兄妹の部屋。二段ベッドに、学習机が二つ。 

ダイニングの奥には四畳半?の和室。両親の部屋。ダブルベッドが部屋の真ん中にドーンと有った。脇に洋服ダンス。

一番古い記憶の自宅の様子。

当たり前の様に暮らしていたけれど。
その時代にしては、モダンな部屋だったと思うし、広さも十分だった。

現在のタワーマンションに匹敵するのでは?と、思っている。言い過ぎか?

今更ながら亡き両親に深く感謝。
贅沢な住まいだったと思う。

ただ、父親は仕事で、家に居る事は少なかった。母親は外出好きではなかったのか?部屋に居る事が多かった。今、思い出してみると、家にお金をかけたので、他の贅沢な事は出来なかったのだと思う。

それでも!良い思い出が沢山有る団地住まい。 

団地内の公園も、沢山あったし、四季折々の生物も普通に目にしていた。
カブトムシは木を蹴ると落ちてきた、蛍も飛んでいた。夕暮れの空に蝙蝠も見た。紫陽花の葉には蝸牛。

その団地に住んで居た祖母、両親、兄までも、今はもういない。

幼少期、住環境に恵まれた日々を、ぬくぬくと暮らしていたんだとしみじみ思い出される。

団地での思い出。
まだ書き記したい事が、あれこれ!

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