お盆休みのインプット

お盆休み前にお世話になっている大学の先生と近況について語らう機会があり、そこでとあるアニメ動画を紹介してもらいました。
そのタイトルは「そもそも品質工学」
この長期休みに台所に立ちながら視聴を重ね、第1期の50話を見終わりました。1話5分程度の長さです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLKgDpEqzYzahWrmhcWMZB7wWgsoNHH342



そこで感じたことは次の内容です。

このコンテンツは、もっと世に広まるべきコンテンツだと。
品質工学の思想はなかなかうまく伝えることが難しい思想です。しかしながら、数学ガールのようにそれぞれの個性と強み(弱み)を持った登場人物に助けられながら、何度も何度も重要な思想に反復して繰り返し触れることで、かなり広い層の方々が内容を理解しながら、親近感を抱ける内容だと思いました。

品質工学は
「お客様視点で評価し、社会全体の損失を減らす」
これはMacro-Kさんの動画を見る前から認識していたものでした。
しかし、それに加えて
「そして技術者が自由に創造できる時間を増やすことができる」
と言語化されていたのに感動しました。

技術と芸術は創造性において似ていると言及され、
「自由に発想し、見てもらう人に感動を与える」
とまとめられた時に、自分の中で何かが繋がった感覚がしました。

そのような感覚を是非多くの方も経験してもらえたらと思います。

参考までに全50話のタイトルを示します。

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・品質工学の考え方(0-8)

「QCとQE」
「品質工学と実験計画法」
「QEと機能性評価」
「接着の機能とは」
「誤差因子の決め方」
「クリティカルシンキング」
「平均値とばらつき」
「直交表を使う理由」

・問題の定義方法(9-16)
「問題解決の第1ステップ」
「問題=理想ー現実」
「測れないものを測れるようにする」
「直交表の真の目的」
「演繹法と帰納法」
「本質は同じ」
「ビッグデータとばらつき」

・オンライン品質工学(17-24)
「検査は無駄」
「抜き取り検査は意味がない」
「怒りは二乗」
「計測と真値」
「山形ヒストグラム」
「計測機の評価」
「3点校正」
「測定が起点」

・実験計画法(25-32)
「品質工学は万能ではない」
「重回帰分析」
「実験計画法 分散分析」
「実験計画法 交互作用」
「実験計画法を失敗する方法」
「クリティカルシンキング それは誰の問題?」
「クリティカルシンキング 問題を解かない」

・信頼製試験(33-40)
「信頼性試験の目的」
「機能性と信頼試験」
「信頼性試験の最悪条件探し」
「交互作用と直交表L16実験」
「曲線の場合の評価方法」
「直交表L16結果の分析方法」
「下手な鉄砲を数打つために」
「寿命を延ばす方法は2つ」

・パラメータ設計概論(41-48)
「1つのばらつきとは」
「ばらつきの計算とSN比」
「誤差因子とロバスト設計」
「問題と希望とパンドラの箱」
「擬似動特性」
「歩数計の評価」
「動特性SN比の計算」
「損失関数と機能性評価」

・1st最終回(49-50)
「品質工学の目的」
「教育とは教えないこと」
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過去「日本の科学技術の地盤低下を食い止める」と発言したことがありました。品質工学とその思想はその切り札の一つだと思っています。

せっかく良いコンテンツを見つけたので、繰り返し紹介して行こうと思います。

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