見出し画像

ゆる不妊治療44 入院

正式な入院病棟へ移る時間になり、車椅子で運んでもらう。4人部屋で、わたしの他に2人入院しているらしいけどカーテンで仕切られてて姿は見えない。
病棟が変わると看護師さんも変わるらしく、入院に至る経緯を聞かせてくださいと言われた。
救急車でも伝えたし、この病院に来た時にも伝えたけどまた言うのかいっ。しかもカーテンで仕切ってるだけだと周りの人に丸聞こえなんだけど、、、。
でも言わなきゃいけないんだろうなと飲み込み、全てを説明した。

しばらくするとお昼ごはんの時間になり、うどん、煮物、お浸し、缶詰くだものが運ばれてきた。自力で起き上がるのが難しく手間取っていると、看護師さんがパラマウントベッドを調節して食べやすい高さにしてくれた。これは便利なベッドだなぁ。家にも欲しい。
それでも起き上がって食べるのはかなりしんどいし、腹水がぱんぱんでやっぱり8割ぐらいは残してしまった。
ごはんが運ばれてくると周りの2名は早目にガタガタっと動き出す。早々に食べ終わり、お菓子を食べてる音が聞こえてくる。入院が長いと食べるくらいしか楽しみがないんだろうな〜と思いつつ、人の食べてる音しか聞こえないのってしんどいな。早くイヤホン持ってきて欲しいなと思った。

しばらくぼーっとしていると、旦那からの荷物が届いた。
看護師さんがその場で広げてくれて、足りない物はないか?伝えたい事はあるか?と尋ねてくる。パッと見ではよく分からなかったけど「大丈夫です。ありがとうと伝えてください。」とお願いした。
お菓子と飲み物、その他お願いした物がたくさん入っていた。バスで来たって言ってたから重かったろうなとか、せっかく来てくれたから会いたかったなとか、早くおうちに帰りたいなとか、どんどん全身がぱんぱんになっていくから不安で色んな思いが溢れてきて思わず泣いてしまった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?