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コーヒーを飲む その時に考えたこと

透明に夜の色が塗られた液体を口元に運ぶと、

月と自分との間に浮かんでいる空間の味がする。

液体の入った器の底は、黒光の美しさをうっすら反射させる純白。

温もりを帯びた液体は、湯気で以って僕を夜色へと手招きする。


コーヒーを口元に運ぶと、

月と自分との間に浮かんでいる夜の味がする。

熱を帯びたそれは、湯気で以って僕を夜の奥へと手招きする。



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