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「一人ひとりを大切に」という目標は素晴らしいのだろうか?

インクルーシブ教育関連の文献や研究を読んでいて、「一人ひとりを大切に」「誰一人取りこぼさない」という文によく出会う。一見素晴らしいことのように思うが、果たしてそうだろうか?

小学校の時、「人に親切に」とか、「あいさつ」などの目標が学校に掲げられていた。その時は、なんとも思わなかったのだが、屁理屈をこねるようだが、それって、出来ていないからだ。
そもそも、みんなが挨拶ができていれば、あいさつをしようという目標は不要だ。毎日歯を磨こうという目標はそれが、まだ習慣になっていないこどもの目標であって、大人がその目標をもつことは、まずない。

つまり、現状、一人ひとりを大切になんてできていないし、多くの生徒を取りこぼしているということだ。言い換えれば、現実、まだまだだと自覚するべきだ。障害のある児童、不登校の生徒、勉強についていけない生徒は、苦しんでいる。本人だけでなく、家族もだし、取り巻くたくさんの人たち、教師だったり、カウンセラーだったり、サポートする人もすべてだ。なぜか。そうでない人達、学校で優等生だったり、かつて優等生だった人たちには、社会に取り残された人たちの気持ちが分からないし、分かろうとしない。私自身、息子が発達障害で、不登校でなかったら、この問題には気づきもしなかっただろう。

まずは、現状をお伝えしたい。その立場にならなくても、想像する事はできる。すべての人は、完ぺきではないし、また、いつ人から、助けてもらわないといけない立場になるかわからない。

一人一人を大切に、あなたは出来ていますか?私はできていません。だから、どうしたら、できるか、共に考えましょう。

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