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〜本業が声優という 私の話〜出逢いの章② 憧れの東京『ターニングポイント①』話

お久しぶりです。
4月に入りました。
1年の中ではかなり好きな月。

ただ
星の巡りなのかなんなのか
毎年体調を崩しがち、バランスがチグハグな感じがする月でもあります。
今月も頑張るよぉ👊

さてさて
私の仕事について唐突に書き始めた前回からの続き。


憧れの東京

2人ずつの4人でルームシェア♪

東京の生活を思い出して楽しかったことの1つ。
大阪から東京へ出た時、女子4人でお部屋探しから何から一緒にしてひたすら夢を追いか始めたあの月日。
一人一人はどう思ってたんだろうな。

とても楽しかった思い出と一緒に色んなことが思い出されて、間違いなく色濃い日々でした。
同じマンションの二階、端と端の角部屋どうしで始めた東京生活。

憧れの東京だったから
仕事のこともそうたけど、やりたいことも行ってみたいところや理想も沢山持ってたな。
今思っても楽しくて奇跡的なのが
4人それぞれの血液型がバラバラだったこと。
そうなると、何型と何型が一緒に住むと良いと思います?
…と、血液型の話はスキなんで広がっちゃう(≧∇≦)

私達はジャンケンで住むペアを決めました。
O型の私はB型の子と。
たまにお互いの部屋行き来したり、ご飯一緒に食べたりして。
ろくに料理なんかしてなかった私は、ご飯当番の時、苦戦した記憶が…
ま、当時は苦戦してるともなんとも思ってないから、地獄の料理を振る舞っていたと思うけど。
そこは、あんまり覚えていない。。。

アルバイト→養成所→劇団のお稽古→家→

動線としてはこのパターンをスムーズに行き来できるように考えて、生活リズムを整えようとの算段でした。

が、やっぱりそう上手くは行かない。
予定は未定でほぼイレギュラー。

養成所は、週に一度。
自分の選択としては、同時期に劇団にも研鑽生として入り、演技の勉強をしながら、アルバイトでお金を稼いで暮らしていくというもの。
有り難いことに上京して暫くは、実家から仕送りをいただいていました。

今と違って、物価がもっと安いとは言え、地方から出てきてまだ仕事なんてできる立場ではないから、
どうやってお金を節約して暮らしていこう
お芝居にどうすればもっと触れられるか
どこかにもっといいバイトはないか
ばかり考えていた。

東京で行きたいこと、やりたいことに胸を高鳴らせていたのも束の間、現実は目まぐるしくて、楽しい時間もあるはあるけどそれより生活に必死。
上京して数ヶ月はそんな感じだった。


声優養成所とは

声優事務所の養成所と一言で言っても様々で、やる事も日数も年数もそれぞれで全く違う。
それに昔は、今の時代のように事務所の数が多い訳ではなかったから、縁あってとある事務所の養成所に受かったら、高校受験のけ専願と同じ形で、必ずそこに行くのが原則の時代でした。
決まったら、行く。

日舞、ダンス、歌、舞台演劇、アフレコ、色んなカリキュラムが必須で取られている事務所の養成所があるんです。
これを読まれている人がどれくらい声優についてご存知かは分かりませんが、
声優は、特殊な技術も必要ですが俳優さんと本質は同じです。
お芝居をするので、それに必要なものは全てやらねばならない。そういうことなんです。

ただ昔は、教えてくれる先生から
「声優だからって見た目は関係ないなんて思わないように」と
声優志望者の中には
「声優だから声さえ良ければいい」と
どちらをとっても
声優だから
というワードが飛び交っていました。
語弊があるといけないけど、ある種偏見というか無知というか、傾向と呼んで良いのか発展途上と表現できるのか……
人によっての違いはあれど、声優ブームとはいえ世間的に2000年にはいった辺りは、まだまだ声優という職業を知らない人が沢山いました。


社会人になれていたのか

君たちはどう生きるのか?
テイストのサブタイ付けたけど
ある意味それな👉
である。
私は今現在後進の育成に努めていますが、
雑談めいた中にしくじり先生的話題を盛り込みます。
振り返ると『ここが絶対ターニングポイントだった!』という後悔がそれなり社会人にはあるはず。

そう!まさに大きなポイントそれが
社会人という自覚

前回のその①の最後に書いた、『何も知らなかった知らなさすぎた自分』を、私は振り返り重用チェックポイントとしています。


ブームって、その世界においてそれはそれは大事な転換期です。

著名人の名言がお好きな人ならわかると思うけど、失敗も成功もこの大きな転換期を経て経て経て、何者かになられた方々が実感して解き放たれた言葉=名言、なのである。

だから私のように未だに誰かの名言に感銘を受けている人間はお分かりの通り
“凡人”……いやいや、卑下表現せず言うと
“普通”を懸命に生きているのですが、
自分の人生なら分かってくることもあるんです。

ただひたすら夢を現実にしようと追い求めて上京して目の前のことに必死になっていた私は、社会性といった意味での視界が全くありませんでした。

当たり前のことを、言いますが
仕事は人生。お金がないと暮らせませんから。
でもそのお金を生み出す仕組みとか、そもそものお金の役割とか経済とか、難しく考えなかったとしても、世間の当たり前に目を向けていたか、と問われると…Noなんです。

声優になるんだったら声優のことだけ考えていれば良い、これは逆に大きな遠回りです。

声優も俳優。だから、色んな人を演じるうえで色んなことを知るのは大切なこと。
そんなことを言いたいのではない。

声優である前に人。
世間へ出れば同じ社会人という人間。


『世間知らず』という言葉だけでは生温い、本当の意味で社会のことを知ってその中の一員として生きる覚悟が、この部分が私には大きく欠けていました。

コミュニケーションの上手い下手

大体の人がコミュニケーションが下手って言いそうな今の世で、コミュニケーションお化けになる為の努力は必要なのかな?

無理なものは無理。
ただ、そんなことも無理強いする場所ばかりではない。
この尊厳とか立場を学ばなきゃおさまらない時代だから、嫌いなもの苦手なことをやんなきゃと思うこともないのでしょう。

そこだけの話で見るからしんどくなっちゃうけど、社会の仕組みを興味のある分野から見聞きすると、案外面白い部分が見つかる。

大きな社会で見ると足がすくんじゃうけど
大好きな小さな社会から、外を見てみたらもっと興味の湧くものに出会えるかも。
自分のこともそうすれば社会から見てどんな人間なのか少し見えてくるかも。

そうすると、凝り固まった考えや否定的な自分、認められない部分がちっぽけに見えてくることも、あるかも。

社会人って、そんなものの見方が出来る人間達のことを指すと私は思ってる。

何かを必死にひたむきに努力し続けることは素晴らしい。
限界を超えなきゃその先の困難は乗り越えられない。そんな世界も凄いと思う。
自分の世界観を大事にしている…凄く羨ましい。
自分の言動は間違いない!

ただ、それもこれも
社会的な目線を持ち合わせていればこそだろう!
挨拶、髪型・髪色、服装、持ち物、
表情、相槌、返事、言葉遣い

自分を表現する方法は沢山ある。
良い、悪いは自分が判断できるといい。自分が考える社会の物差しで。


そう考えると上京して数年の私は本当に何も知らない人間だった。

ははは
毎度これで締めては面白くないな。

けれど今回はここまで。
次回は、声優のお仕事を始めるところに突入していこう。

最後まで読んでいただきありがとうございました🙇

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