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住宅会社が隠したい 注文住宅契約前の見積もりに入れてもらうべき真の標準仕様

注文住宅を経験した人なら100人中100人が感じているはずだが、契約前の見積りなんてあてにならない!

多くの人は注文住宅が初めてなので何が必要かは契約後に設計打合せをして初めて知る。

「標準仕様にこれすら入ってないの?(家をなんだと思ってる?)」「これこんなに高いの?」というものがたくさん出てくる。

住宅会社は「高いから契約するのやめとこ」と思われると家一棟の機会損失なので、できるだけ高く見えないように標準仕様を作りそれっぽい見積もりを出してくる。

これが坪単価はアテにならないと言われる理由の一つ。坪単価で建つ家はありません。

そして契約して打ち合わせをしていく中で逐次見積もりを出してくれる会社はほとんどいない。

そうして打ち合わせを数ヵ月行って最後の方になって驚きの見積りを出してくる会社もある。施主はロックされていて解約するとなるとそれまで行った打ち合わせが水の泡になり、解約金が発生することで逃げずらい状況。

これを意図して行っている会社がいて、実際酷いトラブルも起きている。

これをどうやって防げるか。

真の標準仕様を作ることでしょう。私が笑(そして先輩施主のあなたが)

HM、工務店、設計事務所といった建築会社の違いや豪邸からローコスまでのレンジはあるけど似たようなものを採用する家が多い。

どうせ採用することが分かっているものは契約前の見積りに入れてもらいましょうよ。

それを見れば真の住宅仕様、そして住宅価格が分かります。

あとはレベルの低い会社を足切りできる。HPには「高性能な家」と言ってるのにアスファルトルーフィング、高気密ではない床下点検口、レンジフードの電動シャッターなしとかなら高性能は嘘なのでその時点で切れる。

ということで意匠と性能を両立させつつ予算も加味した最強コスパ住宅を建てた私の経験や、他の人の建てた家を見て「大体これは採用するよね」とよく見るものや「絶対必要なのに知られてない・・」というものをまとめる。

目標は減額にはなっても大きな増額になってお金に困ることがないような真の標準仕様。減額祭りの家づくりなんて最悪ですよ。

住宅会社が隠している本当は家に必要なもの、契約前に丸裸にしましょう。

この真の標準仕様も叩きとしてバーっと作ったから抜け漏れもあると思う。それはぜひ指摘してほしい。修正するかは判断させてもらいますが、今後建てる人が困らないように知恵をもらいたい。

またこの記事に書いてあることが全て正しいとも毛頭思ってない。

しかしあまりにも住宅会社の坪単価に含まれる標準仕様はゴミだし、家アカで誰も情報発信してないからやるか・・となっただけ。

この記事をきっかけに「真の標準仕様」について議論されれば私の目的は達成される。

大項目だけでも掘り下げると1つの記事になるので、必要な理由は簡単にしている。少し勉強すればなぜそれが必要か(少なくともなぜ私が必要だと思っているか)は分かるはず。

逆にこの記事に書いてある説明が理解できなかったり、商品や単語自体を知らないことが多いなら住宅会社と契約する段階では全く無いです。これは本当に。

住宅会社と会うのはストップして真面目に勉強してください。家を「買う」ならそのままでもいいけど「建てる」段階ではないですよ。営業マンのトークに丸め込まれるだけ。

契約してから、設計打合せが終わってから、建ってから知っては取り返しがつかない。一生に一度の注文住宅それでいいですか?

【読むにあたっての前提】

  • この記事の数量やサイズは4人家族、延床30坪、土地50坪で駐車場と小さな庭ありの家を想定。準防火地域、狭小の方は読み替えてできるところだけ採用してください。もっと大きい家を建てるなら係数かけてください

  • 目次が箇条書きになってるのでそれをチェックリストとして活用ください。Excelに落としてチェック入れていくのが一番いいと思う

  • (?)は数値を迷っている場所。項目としては絶対必要だが、このぐらいは必要だろうという数値をいくつにするかが分かっていない。このぐらいの数値がいいんじゃない?という意見があれば記事へのコメントかXでリプください

  • 勘違いしないでほしいが、この記事の仕様通りにしないといけないわけではない。「普通なら採用する」というものを設定しているから他のものに変えても価格据え置き、不採用なら減額になる。この記事の仕様を標準にして住宅会社に見積もりを取り、契約後は調整していってください

  • この記事の仕様以下(賃貸レベルの商品)をスタートにしたら注文住宅をやる意味がかなり薄れるし、変えたら増額になって予算パンクするからそれはやめようよという話

  • 実際、このリストを全て契約前の見積もりに入れてもらうことは難しいと思う。全てではなくていいので以下4つは把握しておきたい

  1. 高額なもの:軒、床材 

  2. 住宅会社が見積もりを出しやすいもの(どの家でも採用率が高い):乾太くん、海外製食洗器、エコキュート、申請費用

  3. 会社によってはできないもの:高気密、壁掛けテレビ、アーチ垂れ壁

  4. 足切りになるもの(標準じゃないとおかしい):電動シャッター、バリアーボックス、高気密床下点検口

契約前に確認するのができない箇所についても、最終的にお金がかかることには変わりないので逃げることはできない。
契約前の見積もりに何が入ってて、何が入ってないか(どのぐらい増額しそうか)は把握した方がいい。


外仕様

太陽光4kw以上

  • 外観損ねない範囲で載せられるだけ。土地が決まれば家の大きさは大体決まるため、契約前のざっくりした段階でも屋根の大きさ・形から太陽光の積載量は出せる

  • 載せない理由はない。初期0円の屋根貸しでも可

軒90㎝以上

  • 日射遮蔽、外壁の汚れや屋根の雨漏り対策、外観に絶大な影響

  • 軒ゼロ(30㎝以下)は絶対にやめよう。特にデザインだけが理由で軒ゼロにするのは注文住宅やめた方がいいレベル。高い確率で雨漏りが起き、外壁は確実にすごい汚れになり、夏の日差しが遮れなくて室内が暑くなる家にする理由はない

  • 住宅会社選びでも軒ゼロばかり作ってる会社は避けた方がいい。まともな会社は標準で軒90㎝にしているが、しょうもない会社は標準を30㎝以下でそれ以上は増額オプションにしている。この時点でやめたほうがいいのだが、どうしてもその会社がいいなら契約前に90㎝にした費用を見積もりに入れてもらうこと。屋根は高いから数十万の増額になるはず。契約後にそれを知って「高いからやめよ」となって欠陥住宅建てるなら身の丈にあった会社選びした方がのちのち後悔しない

ツタワン15個

  • 雨だれ防止。YKKは水切りオプションがあるのでそちらで代用も可

  • 窓の数だけ必要。特に塗り壁の家は悲惨なことになる。街中歩いて塗りの家見てみて。絶対窓の両端から黒い汚れついてるから

駐車場土間

  • 台数分

  • 砕石や土のままでは車が汚れたり歩きづらい

  • 意外と高いので金額を把握したい。どうしても厳しいなら後工事でもいいが車の足回りがかなり汚れるので先にやりたい

  • 土間は嫌でタイルにしたい人はタイルでもらうこと

屋外照明5個

  • 住宅会社の照明予算に入ってるのは室内だけ。外は別みたいなしょうもないことをしているが、外にも照明は当たり前に必要

  • オーデリック相当

  • 場所:玄関ポーチ1(ブラケット)、アプローチ2、シンボルツリー1、駐車場1

監視カメラ

  • 最低でも玄関に必要

  • 建築時に配線だけ通しておけば後工事もできる。通してないと後から穴あけするとか電池式のものに限られるとか大変

インターホン

  • 標準内かは会社によるので要確認

宅配ボックス

  • ネットショッピングが主流の今の時代、必須でしょう

  • 賃貸ですらついているので注文ならつけておきたい。これは後設置も可能なので必ずしも最初から入れなくてもいい。ただし固定方法、設置場所は確保すること

外水栓

  • 「外は家じゃない」理論でカットされる筆頭。どう考えても必要

  • 水回りパートでも記載しているが、お湯出せる方がQOL高い

構造

改質アスファルトルーフィング以上

  • アスファルトルーフィング940は10年しか持たないのでダメ絶対

高性能透湿防水シート

  • これがダメになったら家が朽ちる

  • タイベック、ウルト、長州産業クラスを選ぶこと

配線胴縁

  • 必須ではないが予算と敷地面積に余裕があるならやりたい

  • 建てた後にいくらでもコンセントやスイッチを追加できる

  • 配線胴縁ができない場合、電気配管を各居室に通しておく

内装

勾配天井

  • 二階リビング、平屋の場合

  • これをやるかどうかは50万円以上は変わるので、やりたいと思ってるなら盛り込む

ボロン/竹・籐/コルク ㎡(?)

  • 場所:脱衣、キッチン

  • 汚れ落としがしやすく、足触りがいいもの。どちらも高いがQOLが全く変わるので採用したい

  • よく採用されるのは以下2つ

  • クッションフロア:安っぽいしビニールの触り心地が気持ち悪いので安い以外のメリットがない。賃貸ならともかく、注文で使うものではないと思う。ローコスト住宅なら仕方ないが、それ以外の会社を選んでクッションフロアはさすがに避けたい(トイレはスリッパ使う家が多いので可)

  • タイル:高級感がぐっと出るので意匠はいいが硬くて濡れると転ぶ、そして冷たい。濡れた状態で転んで大けがをした家アカもいる。皿を落としたらほぼ100%割れる(うっかりさんには合わない)。スリッパ生活ならいいが素足は不可能であることを理解したうえでならアリ

無垢(針葉樹)/挽板20畳

  • 最低でも玄関からリビングまでの床。無垢不可の会社でなければ絶対無垢にしたい。掃除がしづらい、収縮して隙間ができるといったデメリットがあるが足触りの良さには勝てない

  • 無垢の広葉樹(オーク、ウォールナット)は否定派。無垢なのに硬くて冷たいので。それなら挽板の方がいいと思う(挽板も物によっては無垢より高いので、無垢の方が安いなら無垢でいい)。私はスギ信者です

  • LDK20畳が一般的で、キッチンの無垢はやめた方がいいからそこを除き、玄関からの廊下を追加してざっくり20畳という数字にしている

  • 突板は冷たいし固い。足触りは快適に大きく影響する

  • ダウンリビングはカーペットや畳もオススメ。カーペットは寝室や寝室階の廊下にも使うとホテル並みの快適性になる。無垢も含めていい床材は高いが床材への投資は間違いない

輸入クロス10畳

  • 全部最安の賃貸クラスではなく、一部分でもいいクロスを入れるべき

  • 6畳寝室とその他WICなどを想定

タイル ㎡(?)

  • 注文やるなら採用しない人はほぼいない。結局内装打ち合わせまで行くとやりたくなる。それなのに標準にしている会社は見たことが無い

  • 名古屋モザイクや平田タイル相当で見積もり

デザイン巾木/無垢巾木塗装

  • 賃貸の真っ白 極太巾木だけは避けたい

  • 他をいくら頑張ってもこういうディテールが賃貸と同じでは垢ぬけた空間、落ち着ける空間にすることはできない。腹を決めて課金しよう

デザイン見切り10か所

  • 巾木同様

  • 真鍮は高いのでアルミや木でも可

カーテンレール折り上げ/デザインレール

  • 巾木同様

  • 折り上げは露出してないので埃も溜まりにくい。清掃性の観点でも非常にいい

デザイン手すり(階段)

  • 手すりが無い階段はないので2階建てになれば標準でついているとは思うが、ビニールシートが転写されたテカテカツルツルはキツい

  • 素材:木の場合ウレタン塗装でテカテカしてないならOK。木にする場合端が切りっぱなしの方がかっこいい。もしくは鉄

こういう実家とか病院にあるようなデザイン以外ならなんでもいい

マットなハンガーパイプ5m(?)

  • ファミクロで使うハンガーパイプ、標準はシルバーのツルツルテカテカしたダサいもの

  • 多くの人はファミクロを作るので使うはず

防音対策22畳

  • 普通に壁を作るだけでは隣の部屋や廊下の音が筒抜け。なんなら高気密住宅は外の音は遮断するものの生活音は外に出ていかないので室内はうるさくなる。空調や意匠目的で大きな吹き抜けにする家が多く、防音対策をせずに快適な家はあり得ない(これらのデメリットは意図的に高性能住宅会社は言わない。温熱だけ)

  • 最低でも寝室(主寝室8畳、子供部屋4畳×2)、ワークスペース(2畳)、トイレ(2畳×2)

  • やり方としては内壁に断熱材追加か石膏ボード2重。忘れたくないのが天井。床もやりたいが高さが変わることもあり難しい

  • うちは寝室とトイレの壁と天井にグラスウール。これは体感できるレベルで防音効果あり。ただし断熱材なので内と外で温度差が生じやすいのが欠点。この点はエアパスである程度解消できていてエアパスが相性いい(エアパスにより穴が開いてしまうので矛盾といえば矛盾。しかしエアパスの穴より断熱材の防音効果が高いので通常の壁よりも防音できている)

水回り

海外製食洗機60cm

  • 深型では出し入れが大変、大きなフライパンや鍋が入らない

  • フロントオープンはかがむのが嫌という人がいてそれは理解できるが、そもそも深型だと4人家族が使う食器を洗いきること自体が不可能なので「皿洗いという家事を楽にする」ということが達成できない。皿洗いを今後もずっと継続してやるつもりがあるなら深型でもいいと思うが邪道であはる

  • フロントオープンは45㎝でリンナイとかが出しているが、これも出し入れは改善されてるものの量は足りない。しっかり料理をする家庭なら不便を感じることは確定。だから60㎝

  • 本当に予算が厳しいなら食洗器は導入せず、建った後にお金貯めてリフォームもいいと思う

  • ミーレをよく見るのはキッチン天板高さが標準の85㎝に入るメーカーだから。海外製食洗機の中で特別優れているからではない。高身長ならキッチンは90㎝にした方がよく、そうなるとガゲナウやAEGが採用できる。AEGはミーレより安いしコンフォートリフトがあるためフロントオープンの弱点が補える最強食洗機

乾太くん

  • 注文住宅経験者が採用した設備で一番人気

  • 熟考ののちに不採用はいいが、契約前や設計初期なら入れる前提で考えた方が絶対にいい。後から場所を取ることが難しいため

  • 以下の4つを必ずつけること

  • 逆流防止ダンパー:外気が逆流しないように

  • 低騒音パイプフード:排気音を10db下げられる。近隣からのクレーム対策

  • 吸気口:排気量が多いため吸気口を24時間換気とは別に設置しないと負圧でドアが重い、トイレの換気扇が逆流する

  • 設置台:横置きではない場合は台が必要

混合水栓2つ

  • 地味で知られてないけど満足度高いやつ

  • 洗濯機:洗濯物はお湯だと汚れ落ちがいい

  • 外水栓:外でお湯が出ると寒い時期も洗車や靴磨きが楽。花粉も落としやすい

おひさまエコキュート、パワフル高圧タイプ(300kPA程度)、460L

  • 電気代削減をするなら断熱より先におひさまエコキュート。これは絶対の優先順位

  • パワフル高圧未満だと水圧が弱い可能性が出てくる

  • 370Lだと4人家族で子供が中学生以上だとお湯不足の可能性が出る。差額は数万~10万ほどなのでケチりたくない

  • エコキュートも故障はするが15年ほど使うものだから低スペックは避けたい

浴槽FRP以外

  • FRPは汚れが付きやすい。人造大理石等にした

トイレ2個

  • 平屋でも二人暮らしでもトイレ被りは苦痛だから2つ必須

  • うち1つはタンクレス。タンクレスは高いしいずれ壊れて交換することになるからリビング階だけでいい

  • トイレをかっこよくしたいならトイレ形状より内装と照明の方がよっぽど大事。タンクレスにするだけでトイレがかっこよくなると思うのは大間違い

電気設備

間接照明10m、調光スイッチ2個

  • リビングの標準は間接照明一択。設計後に変えるのは良いが、まずこれをベースに作れば酷い照明計画にはならない。リビングの大窓側の壁一面に入れるだけ

  • リビング4m、その他2m×3想定。相性いいのは寝室、トイレ、洗面。照明の種類で迷ったら間接照明。これ絶対

  • 調光はリビングは必須。寝室は寝るだけなら不要で、他の作業もするなら合った方が無難。トイレ、洗面は一定の光量でいいから不要

ブラケット/グレアレスDL8個

  • ブラケット:オーデリックかtoolbox相当。和洋関係なく意匠が大幅に上がるので基本はこっち。天井も汚くならない

  • グレアレスダウンライト8個:DLどうしても使いたい人。通常DLは眩しいので本当にやめたほうがいい。作業や勉強をするキッチン、ワークスペース、洗面はアリだがダイニングやリビング、寝室での採用は絶対にやめよう。考え抜いて「DLがいい」「DLがそもそも好き」ならいいが、多くの人は「照明=DL」と思っており、こだわってつけてる人を見たことが無い。それなら間接照明やブラケットにしましょうよ

フットライト3個

  • オーデリック相当

  • 廊下、階段にあると非常に便利。主張しないからノイズにもならない

かってにスイッチ10個

  • センサー付き照明ではないあらゆる照明をセンサーでつけられるようになる

  • 場所:玄関、廊下、階段、WIC、トイレ、洗面

アドバンスシリーズのスイッチ全箇所(?)

  • 賃貸のコスモシリーズは避けたい。意匠を台無しにする

  • アドバンスは次に安くデザインに優れる

壁掛けテレビ作業代、アーム代

  • 耐震、意匠の観点から壁掛けを標準とすべき

  • どうしても使いたいテレビボードがある、とかでない限り置き型はデメリットが大きい

  • 壁掛けができないという会社もあるようなので、契約前に確認して渋ってたら見送ろう

有線LAN

  • テレビやゲーム機、PCを使う場所に必要

  • 場所:モデム、テレビ、ゲーム機、ワークスペース、寝室

アース

  • 絶対ないといけないものではないが、電磁波は個人差はあれど人体に与える影響があるので入れておきたい。火災対策にもなる

  • アースは法律で義務付けされている設備(冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)にはある。テレビ、PC、ディスプレイは本体にアース線はついているものの住宅に標準でついていない

  • オールアース住宅なんてものもある。影響受けやすい人は頭痛等が改善される可能性高い

温熱

G1以上になる断熱仕様(HMの場合寒冷地仕様)

  • G1以上なら空調や窓計画で快適になる

  • HMの標準は木造ですら驚くほど寒いよ。こんなスペックなのに営業マンは「うちの家は快適ですよ」と言ってくると。施主力ないと騙されます

樹脂ペアサッシ、樹脂スペーサー

  • 場所:全部屋

  • 部分的にトリプルも検討。一番寒いのが玄関、階段、水回り(トイレ、脱衣、洗面)。リビングの大窓にも使いたいが面積が大きいので難しいケースが多いと思う。5地域より寒い地域は大部分で採用しよう。効果が高い。人通りが多い道路に窓を設けるなら音の観点でもトリプルを検討したい(道路族発生しそうな袋小路とか)

  • apwよりシャノンの性能がいいのでシャノンも扱えるならそちらで見積もりもらう

  • スペーサーがアルミは話にならないので樹脂にすること

  • ちなみに当たり前だがガラス枚数が増えるトリプルサッシは外からの防音

イノベストD50以上の玄関ドア、スマートキー

  • 玄関は家の弱点。ここを安物使っては断熱関係なく寒い家。(ただガラス入りの玄関ドア採用するなら断熱性能が全く意味なくなるので安物入れてください。「高断熱玄関ドア×ガラス入り」は費用対効果があまりにも悪い)

  • さすがにスマートキーも採用したい(鍵をカバンから出さずにドアを押せば開くタイプ。カードタイプは出し入れが必要なので絶対にやめた方がいい)

土間断熱

  • 室内の断熱ラインが室内側玄関も入っているかどうか

  • これをやってなければG3だろうが寒い玄関

浴槽基礎断熱

  • 床断熱の会社の場合

  • 床断熱だとしても浴槽だけは基礎断熱にするのがあるべき状態。風呂が床断熱から突き出てたら終わり。露店風呂と大差ない

気密測定、高気密化

  • 最低でも中間に1回やる(本当は中間、完成時で2回)。高気密ができない会社が完成時だけを勧めてくるケースがあるが、完成時1回は無駄の極みなので冷たい顔で「中間にしてください」と返そう

  • ただ中途半端な気密は家の耐久性に難あり

  • HMの場合:C値1.0以下になる作業工賃・部材代(鉄骨は対象外)。もっというと「高気密一緒にやりましょう!」と言って動いてくれる担当営業を探すこと。これができなければいくらお金払おうとしても無理。あとはHMで1.0切れている施主力最強の人の情報も血眼で見た方がいい(高気密が当たり前の会社で高気密住宅建てるのは簡単。スカスカのHMで高気密にする方が何倍も大変)。「HMでも高気密にしたいな」ぐらいのなんとなくの気持ちで高気密は無理です

  • トリプルサッシと同じで気密は温熱だけではなく防音効果、音響の質向上に大きな影響。うちはBOSEのスピーカーセットを中古で20万円ぐらいで揃えたけど、それだけで家庭で求める音質はこれ以上いらないというぐらい最高です。外で工事をしていても音がかなり軽減される

電動シャッター/循環型レンジフード

  • 乾太くんのダンパーと同じ理由で絶対に必要

  • HMならともかく、ビルダーや工務店で高性能住宅謳っててこれ標準じゃなければ即切りましょう。ヤブです

バリアーボックス

  • 外断熱じゃないなら絶対に採用したい。外周に面したコンセントやスイッチ全てから外気が入ってくる。冬は寒いし、壁内結露の可能性高い

  • 外断熱でも採用するに越したことは無い

高気密床下点検口2個

  • 点検口1つで床下全てにアクセスは現実的じゃない

  • 実家にある踏んだら動くタイプは床下の冷気が室内に入るので絶対NG(電動シャッターと同じで、会社選別の必須条件)

空調

エアコン3台

  • 以下3つの内訳(C値1.0、G1以上想定)

  • 6畳100V/10畳100V/14畳用200V再熱除湿機能付き寒冷地エアコン:LDKのメインエアコン。除湿したいので大きなエアコンは不利。真の高性能住宅(高断熱高気密、日射取得遮蔽、窓計画完璧)なら6畳用で十分だが、低性能なら10畳、14畳となる。低性能でも家がどれだけ広くても14畳200V以上を買うことは無駄

  • 6畳用最廉価エアコン2つ(うち1つ脱衣所):メインエアコンから遠い居室や脱衣所に設置。メインが故障したときにリビング階にサブエアコンがないと交換までの期間住めなくなるため通常はエアコン1台でもバックアップは絶対に必要。エアコンが壊れたら次の日に交換なんてできないため

  • ビルダー、工務店で基礎断熱標準の会社の場合:非常に楽に1階全体を暖められるので床下エアコンを採用しよう。やってない場合も自分が勉強して採用したい(それだけの価値がある)。やる場合は構造計算を行い、地中梁を多用し立ち上がりをほぼなくして空気が回るようにする。HMは無理なので対象外

エアコン先行スリーブ2個

  • エアコンを追加したくなる可能性もあるが、量販店に依頼すると致命的な穴の開け方をされるため建築時に開けておくべき

エアパス5個

  • 別途記事にしようと思いますが本当に便利。エアコンつけるほどじゃない狭い部屋に空気を回すことができる

  • 6畳以上の部屋には効果低め。小さい寝室やワークスペース、ファミクロに有効

閉じピタ2個

  • 寒いトイレは断熱の問題ではなく換気計画の問題

  • 実際採用して住んでますが最高です

全館空調/床暖

  • HMの場合。採用しないと寒いのは確定。全館空調や床暖を入れる予算がないのであればHMはやめた方がいい(どうしてもHMなら坪数を大幅に減らして空調予算を捻出)

  • 最低でも1階全て(LDKだけとかは話にならない。寒いのは廊下とかトイレ、脱衣、洗面)。できれば全部屋入れたい

造作

収納9割造作(?)

  • 場所:リビング、テレビ、ダイニング、ワークスペースなど

  • ソフトクローズにした方が生活音が気にならない

※9割という数字は決まってるものの、それをどのぐらいの物量換算すればいいか分かってません。ご意見もらえたら幸いです)

ニッチ10個

  • 収納量不足を解消する神オプション。延床を減らした小さい家が多いためただの壁にせずに使える壁にするのは非常に有効

  • 当たり前だが壁の厚み以上の奥行きは取れない。小物の収納にいいので洗面で歯ブラシやティッシュといったものと相性がいい

  • 奥行きが取れるなら照明やPC置き場にもできる

アーチ垂れ壁

  • 場所:パントリー、WIC

  • 空間を緩やかに繋げられ、とにかくテンションが上がる

  • 会社によってはできないこともある。これができないというのは大工のレベルが低い、注文住宅とは名ばかりでできないことが多いので住宅会社選びにもいい。実際、注文住宅やる人もこだわりがそんなにない人(内装や機能が賃貸グレードでもいい人)と店舗やホテルレベルを目指す人がいる。前者なら問題ないが、後者の人が大工レベル低い、自由度が低い注文住宅会社を選ぶと不幸になるので気を付けて

  • 金額も相場が無い

室内窓

  • 「外周に窓をつけたくないけど採光が欲しい」「廊下と居室にプライバシーを保ったまま繋げたい」というときに有効

  • 何よりとんでもなくオシャレ。一気にカフェ化する

玄関手すり

  • 老人にならなくても親が来たり、普段使いにあった方がいい

下地3m(?)

  • 飾り棚、収納棚などを後からつけたくなりそうな場所に入れる

申請関連

長期優良住宅申請費用

  • 無くてもいい派もいるが、私は絶対必要派

  • 申請しないことで耐震等級が自称となり確証を持てない、かつ地震保険半額の割引が効かないといったリスクがある。他にも長期優良住宅なら採用しないといけない住宅仕様未満の低耐久な家になるリスクがある

  • 私の比じゃないぐらい住宅の施工方法、技術について相当勉強しない限り申請をお勧めする

  • また申請費用に相場が無い。無料もあれば数十万の会社もあるため契約前に把握しておきたい

※この投稿掲載にあたりわたらせさんからは許可いただいてます

子育てエコホーム支援事業申請費用

  • 長期同様に相場がないので把握

サービス

間取りチェックサービス

  • 設計素人の営業マンが間取り作成する会社の場合(バイネーム出すとア○工務店)

  • ココナラや間取り作成・添削サービスを提供する会社に依頼しよう

照明計画チェックサービス

  • 依頼先がダウンライト、シーリングライトの照明計画しか作れない照明素人の場合

  • 間取り同様ココナラでもいい。間取りより安く5万円以内の人もいる

  • 私でよければDMで!いくらでも付き合います

パース作成

  • これがあるのとないのでは「思ってたんと違う!」となるリスクが大幅に変わる

  • 依頼先がやってないなら個人や法人に頼もう

竣工時カメラ撮影

  • 自分が使って満足しているので劇押ししたい。ネットで探して個人に依頼して3万だった

  • 家具が入って生活が始まると建った時の写真は二度と取れない。素人がスマホで撮るのとでは雲泥の差なのでやってもらいたい

その他

神谷の建具3つ

  • 意匠もいいし、ハイドアだと空気循環もいい

建具全てソフトクローズ

地震保険


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