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それはおひとりさまの単純なタイムアウトな事柄なのです。


人生にはどうしても諦めなければ
ならないことがあるらしい。

若い時から夢見てたというか
そうなりたいと思ってたというか
いつか叶うんじゃないかというか

そういうものがあったのだが

私には順番がまわってこなかったらしい。


だからといって不幸ではないのだが
思ったような人生にならなかったのは、非常に残念だと思う。


『何歳になっても夢は叶う』
『諦めてはいけない。希望はある』
『今が一番若い時だから、これからもチャンスはある』

などという言葉を否定的に捉えているとか『私は何をやってもダメなんだ』とか思っているわけでもない。


そう、これはただのタイムアウト
なのである。

タイムアウト=時間切れ

努力や気力など何の意味もない
ただ残りの時間がなくなってしまっただけなのである。

時間になったから、電車は走り出したので、私は乗ることができなかった。


そして、電車を見送った後もまだまだ人生は続くのである。

コレはある意味、とても残酷なことだと思うけど、生まれてきたから死ぬまで精一杯生きる、というのが私のモットーなので、また来年も再来年も楽しいことや面白いことを見つけて、生きて働いて、残りの人生を満喫してやろうと思ってる。


このことはリアルで出会った全ての人が知らない、この場所でこの文章を読んでくれた人だけが知っていることである。


これは本を読む人だけが体験できる特別なことなのだと思う。

文章を書いた人の頭の中や人生を垣間見ることができる特別なこと。

スーパーに行って鮮魚売り場で魚を取ってカゴに入れる。

映像だけ見ればただそういう行為をしているだけであるが、文章に落とし込んだ時、何故スーパーに行って、何故鮮魚売り場に行って、何故魚を選んでカゴに入れたのかを知ることもできる。

だから映像作品もとても面白く観ることが出来るが、読書は内面の奥深ーくまで探求できるのが魅力なんだろうね。


生涯未婚率が高くなる日本で
きっとこれから私のようなおひとりさまが続々と人生の終盤に差しかかり、ひとり老いていくことが多くなるだろう。

私はたぶんその先陣をきる役割を
担っているのだろうと心密かに思ってる。

なんせ私は生まれてくるのが早すぎた人ですから(笑)


だからきっとこのタイムアウトが
そのうち人々の役に立つときが来るんだろうな、と思いながら
今日も老後に向かって
前進あるのみ!

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