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不完全であることは次なるエナジーを生み出す

CBTL研究会というのがある。ジョアンナ・メイシー著「カミング・バック・トゥ・ライフ 生命への回帰」のABD読書会をきっかけに発足した研究会で、オンラインで毎月、何かCBTLに関連のあることを探索的に試している。

私の番が回ってきたので、「カミング〜」の本の中から「菩薩たちの再会」と「生命の織物の瞑想」とを試させてもらった。ジョアンナのワークは、ワーク自体に力があるので、それぞれがそれぞれに、いろんなことを感じたり体験したりして終了する。習得するべき何かというものは無いし、たどり着くべきどこか、ということも無い。でも、仲間といっしょに、それぞれがそれぞれであるまま、一緒に、その時間を共有する。何かを持ち帰るも、持ち帰らないも、それぞれだ。

今回、私が気づいたことは「不完全であることは次なるエナジーを生み出す」ということだった。内容はあの場にとどめてあるから、詳細を書くことはないが。

「菩薩たちの再会」のワークでは初めに、菩薩について触れる。
「菩薩の業(カルマ)」というものがあって、それは世の人が全員彼岸に渡れるまで自分はこの地に止まるという誓願をたてた、というもの。それって知らなかったなぁと思って、ウィキペディアを見たり、ググったりしたけれど、日本語では出てこず、英語でBodhisattvaと検索すると出てくる。

以下はなぜか、DeepLを開くと、試しに訳そうとコピペした文章が残ってて、毎回、これを見ることになるという不思議な文章。まさしく菩薩のことが書いてある。ジョアンナの本の一節だったような気がするのだけれど、どこからコピペしたのかわからなくなってしまった。

“The Way of the Bodhisattva is one of the great classics of the Mahāyāna, the Buddhism of the great vehicle. Presented in the form of a personal meditation, but offered in friendship to whoever might be interested, it is an exposition of the path of the Bodhisattvas—those beings who, turning aside from the futility and sufferings of samsāra, nevertheless renounce the peace of an individual salvation and vow to work for the deliverance of all beings and to attain the supreme enlightenment of Buddhahood for their sake. As such, Shāntideva’s work embodies a definition of compassion raised to its highest power and minutely lays out the methods by which this is to be achieved. It is an overwhelming demonstration of how concern for others, in a love that wholly transcends desire and concern for self, lies at the core of all true spiritual endeavor and is the very heart of enlightened wisdom.”

一照さんに出会って、坐禅や身体への興味が増し、ジョアンナ・メイシーの本に出会って、仏教への関心は深まったけれど、仏教とどんな距離感を持っているか、でいうと、信徒さんにはならないだろうなぁというのはある。

一方で、仏教がどのように世界を説明しているか、ということには興味がある。「菩薩」のエピソードはとても心惹かれるものがあり、それをワークのイントロダクションに使っていることも印象深かった。

仏教の世界もシステム論的世界も奥深いし、特に最近気づいた、ジョアンナ・メイシー 、藤田一照、ティク・ナット・ハン→(グレゴリー・ベイトソン)→國分功一郎→スピノザ的世界というつながりも、わけわからないのに、そこに入っていきたくなる魔法の底なし沼のようになっている。
死ぬまでにどこまで行けるのかなぁ、と時々、思ったりしている。

この間、San Diegoに遊びに行って、San Diego美術館を訪ねた。入って左側にアジア方面の美術のエリアがあり、ふらふら入って行ったら、いらっしゃいました。観世音菩薩。なかなか、凛々しい、仏頂面の仏像。菩薩というと女性的なイメージなのだけれど、こちらは男性的。「何かあったらすぐ動くからね!」的な立膝。ホノルル美術館にもこのポーズの仏像があって、あれもとっても好きなのだけど、こちらもなんか「あら〜!」って思って、横顔まで写真に収めてきた。

San DIego美術館の観世音菩薩
横顔


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