畑の端の方に葛が生息しています。
4年くらい観察していましたが、花が咲いたのは3年くらい前に一度っきり。
葛の花って、ファンタグレープみたいな香りで、咲いたらシロップにしようとずっと思っていました。

今年はなんだか葛の生育が旺盛過ぎること、まるで龍の如し。
ちょっと油断してると、あちこちの茂みにぶっとい蔓先が潜り込み、地面についたところから根っこを出しています。
危ない危ない。

ところで葛の根っこは地中でどのようになっているかご存知ですか？
吉野本葛の天極堂さんのホームページに写真が載っているのでお借りして掲載します。

これをはじめて見た時には本当に驚きました。
葛粉はお値段が高いですが、これを掘り出して精製する手間を考えたら、あのお値段は仕方がないですね。
うちの畑の葛もあれだけ生育旺盛ということは、一体地中はどうなっているのでしょう。考えるだけでそら恐ろしくなります。

そう言いながら、今年こそは花も豊作に違いないと期待する現金な私。
全ての開花がいちどきに揃うわけではないので、毎日様子見をして、9月13日に少しまとまった数を揃えることができました。

甘く芳しい香りは、虫たちにも大人気で、小さな蟻やカメムシなどが潜り込んでいます。
そこで花びらを軸から外し、しばらく陰干し。
1時間くらいそのまま放置したら、小さな蟻たちは下の方に移動していたけれど、やっぱり心配なので、溜めた水で3〜４回水洗いしました。

キビ糖が水分でしっとりしたところで、水とレモン汁を加えて沸騰させたら弱火に落とし、色が煮汁に移るまで1分ほど煮ます。
それを漉したらシロップの完成。

シロップを炭酸で割って味見をしてみました。
味も色も薄まってしまいなんだか微妙。
薄めるようなら、もっと花と砂糖を多くして濃く煮出したほうが良さそうです。
ならばとシロップに砂糖を追加し、温めて溶かしてからゼラチンを加え、ゼリーに変身！
市販のミルクプリンと交互に重ね、スイーツにしてみます。

葛ゼリーの葡萄みたいな香りとミルクの風味が相性良しでした。

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