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六車奈々、会心の一撃!

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タレント・女優の六車奈々によるエッセイ集。子育てをしながら働く、ハプニングと全力投球な日常をエッセイでお伝えします。
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#競馬

続・1000万馬券を的中させる方法

馬券が絶好調だ。 まず、三連複14万6920円をゲットした。総額700円というセコイ馬券で15万馬券ゲットしたのだから、かなり自慢である。 そこから毎週馬券が当たり、このまま一生当たり続けるのではないか?と思っていたところ、ついに先日の予想で外してしまった。 まぁ、奇跡は長く続くものではない。 とはいえ、この日は12月1日。自分の誕生日の前日だっただけに、お誕生日馬券を取りたかったなぁ。残念! こうして日曜日が終わり、翌日私は46歳の誕生日を迎えた。朝、たまたま用事があって

信じるものは救われる!私の験担ぎ

ココ一番のとき、あなたは縁起を担ぐ派? それとも担がない派? 縁起担ぎとは、本来の物事の因果と関係がないにもかかわ らず、特定の行為を行うことで良い結果を期待すること。 吉兆の迷信にとらわれてすることもあれば、過去に自分がそれをやって成功したことからその行動を繰り返すこともある。 私は競馬が大好きだが、勝負の世界である競馬界には、面白い縁起担ぎがいくつもある。 たとえば『現役馬の写真を壁に飾らない』というものだ。壁に飾ると『地に脚がつかない』からだそうで、実際に厩舎を訪ね

クイズダービー?日本ダービー?

大学を卒業してすぐ、競馬のレギュラーが決まった。 競馬場やWINSで泣かれる『ターフトピックス』のレポーターである。 当時、まだ競馬を知らない私のために色々な人がレクチャーしてくれたが、よく耳にしたのが、『ダービーは特別』とか『ダービーだけは別格』だった。騎手や調教師、馬主など競馬に関わる人たちは、一度で良いからダービーを勝ちたいと思うそうだ。 はて。ダービーとは、なんぞや? 『はらたいらさんに1000点!』 のクイズダービーか? ダービーのいったい何が特別なのだろう?

1000万馬券を的中させる方法

君たち。 一攫千金を狙いたいと思わないか? たとえば、、、100円が2900万円になるとしたら? そんなウソみたいな話が、本当にあったのだ。 2012年8月4日、新潟競馬第5レースでJRA史上最高の払戻し金が出た。 三連単29832950円。 つまり100円で買った馬券が、2983万2950円になったのだ! では、競馬をご存知無い方のために説明しよう。 なぜ、こんなことが起きてしまったのか? まず新潟の第5レースは、メイクデビュー戦であった。 メイクデビュー戦とは、JRA

ヘヴンリーロマンス

2005年10月30日。 東京へ向かう新幹線の中で、私はカチコチに緊張していた。 なぜなら人生をかけた大きな戦いが待ち構えていたからだ。 TBSの昼ドラマ『愛の劇場 病院へ行こう!』主役の最終オーディション。 この時の私は、八方塞がりだった。 ラジオのレギュラー番組がなぜか突然クビになり、そのショックを埋めるかのように彼に結婚を迫ったら、彼は夢を追ってニューヨークへ留学してしまった。 何もかもおしまいだ。 私の人生は終わった。 絶望の中、最後の力を振り絞って挑んだオーディ

トークの恩人

私は人前で話すことが、大の苦手だった。 16歳から始めたモデルの仕事は、人前で話さなくていい。 カメラの前で表現することは大好きだったため、モデル業はやりたいこととやりたくないことがピッタリ一致していた。 そんな私にリポーターの話が持ち上がったのは、大学を卒業してすぐのことだ。グリーンチャンネル『ターフトピックス』リポーターのオーディション依頼。毎週、栗東トレーニングセンターへ取材に行き、レース出走馬のインタビューやリポートをする仕事だ。 人前で話すことが苦手な私は、すぐ

金杯でカンパ~イ!

ご存知の通り、私は競馬が大好きである。 競馬の世界にも「一年の計は元旦にあり」というレースがあり、 金杯がまさにそうだ。 『一年の計は金杯にあり』と言われるほど、 金杯は競馬ファンにとって気合いの入るレース。 『金杯で乾杯!』となるのか、 『乾杯で完敗!』となるのか。 当然、誰もが前者を狙う。 さて、今年の金杯。 中山競馬場で行われる「中山金杯」は、700円で勝負! 京都競馬場で行われる「京都金杯」は、1000円で勝負! 合計1700円で勝負した。 さて、その結果は・・

お稲荷さんの不思議なご縁

大学四年の夏、私は親の反対を押し切り、モデルの道に進むことを決めた。高校生からアルバイト感覚で始めたモデルだが、本気でやったら 自分がどこまでできるのか、挑戦してみたかったのだ。 ある日、私は売れっ子モデルの友人と会う約束をしていた。 仮に名前をあやちゃんとしよう。 あやちゃんはスラリと脚が長く、脚モデルもするほどの美脚美人である。 約束の朝、あやちゃんから電話がかかってきた。 「京都のお稲荷さんへ行きたいから、時間をずらしてほしい。」とのこと。 京都のお稲荷さん?私の家

アイドルの追っかけ

その日、私は札幌から東京へ戻るため飛行機の中にいた。 8月とあって満席だ。ガヤガヤと賑やかな機内。 飛び立つまでもう少し時間がかかるだろう。 「KAT-TUNですか?」 いきなり隣の女性が声をかけてきた。 歳の頃は、20代後半か。私より歳下だと思う。 私は意味がわからず、問い返した。 「へ?KAT-TUN?」 「あ、KAT-TUNのコンサートでは無かったのですね、すみません。 実はKAT-TUNの札幌公演を見に行った帰りなんで、もしかしたら 同じかなぁと思って声をかけてしま

キクラゲの白天と人生と私

『キクラゲの白天』を食べたことは、あるだろうか? 『キクラゲの白天』は、魚のすり身にキクラゲを刻んで混ぜ、 揚げ色を付けずに白く仕上げた平たい天ぷらカマボコのこと。 関西では大抵のスーパーで見られるが、関東では見かけたことがない。 醍醐味は何といっても、その食感。 ほんのり甘いすり身の味わいと、キクラゲのコリコリとした食感が、 とにかく絶妙である。 子供のころ、冷蔵庫を開けると『キクラゲの白天』が入っていることが あり、見つけると私のテンションは上がった。 「お母さん、こ

接吻馬券

私には、節分の悶えるような思い出がある。 それは2008年の2月3日。 この年は節分が日曜日に当たり、京都競馬場では京都牝馬Sが行われた。 悪天候のおかげで、芝は雨を含んだ重馬場。荒れそうな予感がプンプンする。 穴狙いの私には、俄然楽しみなレースになった。 いつものように穴馬から狙い、命がけの予想。しかし結果は、大ハズレ。 当たっていれば、三連単で68280円の万馬券だった。 でも、こればかりは仕方がない。 私の選んだ馬が来なかったのだから、納得できる・・・ハズだった。