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年末年始ヨーロッパ旅行記 観劇イギリス編 Part2

前回に引き続き、イギリス編になります。


三日目

Harry Potter and Cursed Child

この日は1月1日月曜日。唯一やっていた演目がハリーポッターでした。
ロンドンは昼夜4幕フル版なので、日本版と比較してみたいなと言うことで観劇することに。

しかし、ほぼ観光地化している本作は客席の治安が悪くて、、、。
ちょっと記憶から消している部分があります。苦笑

フル版はハリーポッターの悪夢/過去のシーンがあったりと、ハリー自身の過去を掘り下げられているので、ハリーが想像する父親像がより鮮明にイメージしやすいし、なぜハリーが葛藤しているのかをしっかりと理解できるので日本版より断然見やすかった。スッキリしたといった感じ。
そのほかだと、スコーピウスが3幕(日本版だと2幕始め)のヴォルデモーが勝った世界線のシーンが長くて、その世界の恐怖がより鮮明に脳裏に焼き付くので、スコーピウスの恐怖やアルバスへの愛(友情)がより納得がいきました。

夜公演の休憩時間
昼公演の休憩時間

あと今回改めて感じたのは、ロンのイギリス人らしさ。
日本だとただの冗談大好きおじさんな感じですが、オリジナル言語のセリフを改めてちゃんと聞くと、言葉選びとか癖とかがイギリスって感じ。
あのイギリス人の少年が典型的なイギリス人のおじさんになったんだなっとちょっとした親気分。

Din Tai Fung

公演後、小籠包を食べに親友と待ち合わせしてDin Tai Fungへ。
インスタグラムに流れる友達のストーリーがおせちやお雑煮ばかりで日本食が恋しくなった我々はせめてもの抵抗でアジア気分を感じ、ロンドンの寒さに中国茶が染みて、会話弾みました。

四日目

キングスクロス駅

LIGHTROOMの最寄駅だったので、有名な壁に突っ込むカートを覗きに行ったら、ハリーポッター仕様のクリスマスツリーが大きく飾られていたのでちょっとだけ写真貼りますね。

LIGHTROOM

没入型施設のRIGHTROOM。

時期によって内容が変更しているのですが、この時は月面着陸がテーマ。
人類と月の歴史や未来についてを月面着陸した宇宙飛行士の方や月の研究をする人々の様々なインタビュー、実際の映像資料や画像などを使い、俳優のトムハンクスが語り部となって、説明されるイマーシブ。



ストーリー仕立ての構成ですが、いろんな視点から月に関して語られるので、今まで知ることのなかった技術者の方のドラマや月面着陸後の研究の経過など、宇宙に興味がない私としては目から鱗の瞬間が度々。
夢を見たその時と全く同じ瞳で嬉しそうな大人たちのストーリーは最後次の世代へのバトンで終わります。

その次の世代はこの会場にいた目を輝かせた子供たちの誰かと思うと、会場全体がキラキラと未来への希望に光って見えて、とっても幸せな気持ちになりました。

バレエ Edward Scissorhands

この日はマチネはロンドンでは初めてのバレエ!
ずっと楽しみにしていたマシューボーン演出の映画「シザーハンズ」のバレエ版。

映画版はまず音楽が大好き。そして氷の彫刻を作る名シーンはたまらなく好き。
ロマンチックなのにたまらなく切なくて、胸がキューっと押さえつけられるような感覚。その反面、純粋なエドワード以外の人間たちが偏見や嫉妬から彼を追い込んでいく過程が辛い。
それでもティムバートンが描く夢の中のような演出が絵本を読んでいるみたいな気分になって、見終わった後にスッと心に残る作品。

バレエ版は会話がなくなるわけですから、エドワードやキムはよりロマンチックにより幻想的になり、ジムやお隣の奥さん、街の人々はよりコミカルに感じるので、人間の醜さみたいなものが直接的に感じないので、すごく見やすかったです。
そして、エドワード役は基本的にあの手の状態で踊るので、普通のバレエより動きに迫力が出て、映画版とはまた違った効果が出ていたし、マシュー・ボーンらしいモダンでバラエティ豊富な振り付けが映画版とはまた一味違ったアクセントになっていて、バレエ作品として見応えもバッチリ。

私の好きな氷の彫刻のシーンはそれは息を呑むほどの美しさでした。
その直前にハサミがなくなったエドワードの夢の中でキムとペアダンスするシーンが挟まれることで、このシーンの切なさが際立って、楽曲の魅力を最大限に引き出していました。
エドワードの一途な想いに対して、客席全体もキムと一緒に心を開き、恋に落ちた瞬間に客席に雪が降るというニクい演出が。


カーテンコールの様子



雪が降ってきたキムの喜びを舞台上だけでなく劇場全体で分かち合う素敵な時間でした。


終演後は充電がなかったので一旦ホテルへ。
出かけていた親友と話したり、洗濯したり、作業をして、再出発。

コメディショー「PeterPan goes wrong」

この日のソワレはコメディショー。
これも前回のロンドン滞在で見逃した作品の一つです。

調べてみたら、元のPlay goes wrongはロンドンでは10年以上前から続く人気コメディショーで米国やオーストラリアにも進出しているそう。
今回はそのピーターパンバージョン。こちらも昨年ブロードウェイでオープンしました。

個人的にコメディ作品は通常のミュージカルや演劇と比較すると、ジョークなど文化知識など元々現地の人やネイティブ向けなので英語力のハードルが高い。
結構悩んだのですが、ピーターパンだし、なんとかなるでしょ精神で行ってきました。

不安ながらも会場に入ると、もう開演前からなんでもあり。
キャストが劇場内のそこらじゅうでいろんなトラブルに対処中。
私の席の近くは舞台上の電飾がつかないから、客席全体で協力して、舞台から客席後ろのコンセントまでケーブルを繋ごうというもの。
客席とキャストのコミュニケーションがとにかく多いし、しょっちゅうキャストに突っ込まれる。笑

みんなでケーブル運んでる

でもこれ言い換えれば、キャスト側は客席オープンしてからずっとお芝居してるってことなので、体力おばけです。

本編もとにかくなんでもありのおふざけまくりの2時間。
フライイングが全然うまくいかなかったり、装置が壊れまくったり、キャスト内での恋愛騒動が起きたり、裏方でもトラブルが起きたりして、最終的にはドタバタガラガラガッシャーンなラスト。
日本人的な感覚で言うと、8時だよ全員集合!と言うとイメージしやすいかも。
でもちゃんとドラマがあって、最後にはホロリとさせられたり、お話の進行を観客全員で協力して参加するシーンもあるし、なんでもありのひたすら大笑いのコメディショーでとっても楽しかったです。

後ろのセット、ぶっ壊れっぷりが見事

五日目

LIBERTY

この日はマチネを親友と見る予定だったので早めに街に繰り出して、ショッピング。大好きなLIBERTYがセール中だったので回りました。
やっぱり、LIBERTYは置いてあるものが可愛いし、置き方も可愛い。
住んでいたらたくさん買ってしまうそうだけど、旅行客には荷物の限界があるわけで、、、。ときめくだけときめいてきました。

Golden Union

LIBERTY近くにあるフィッシュ&チップス屋さん。劇場街に歩ける距離なのもあってロンドンに来たら滞在時には必ず行くお店です。


有名店ですが、タイミングが良くスムーズに入店。
揚げたてのサクフワでボリューミーなフィッシュ&チップスを堪能して、いざマチネへ。

ミュージカル Moulin Rouge!

日本公演、BW公演と合計して9回目のMoulin Rouge!(どんだけ行くんだ笑)

今回は今回の旅行でフランス滞在のガイドだけでなく、色々アレンジメントしてくれた親友へのお礼としての観劇だったのですが、サプライズでBlue Elephant PackageというVIPラウンジチケット付きにしました。
前回の体験がとっても良かったのでもう一回したかったというわがままと、日本公演が見られなかった親友に派手に楽しんでもらいたいということでサプライズにしたのですが、内容といい、まるでカップルの記念日デートみたいなことしている私たち。笑

このVIPパッケージの説明をすると。
開演前、休憩時間、終演後に専用ラウンジの利用とチーズボード、アイスクリーム、シャンパンボトルと公演プログラムがセットになっています。

このラウンジは、セキュリティも安心なので荷物全部置いて行けるし、お客さん同士で盛り上がるし、トイレは専用になってるし、とにかく快適。
今回は上手側のラウンジだったのですが、ラウンジ内にはBW版の衣裳デザイン画の展示がずらり。もうヲタク大興奮。

カテコの男性アンサンブルの衣装素敵ですよね
ボヘミアンの衣装結構好き
やっぱり可愛い!グリーンフェアリー!

自分たちだけでなく、スタッフの方やお客さんと話しているとあっという間に開演時間。担当の方が座席まで案内してくださるので、二人でシャンパンボトルとグラスを担いで、ついていって飲んでいる間に開演。

開演前に客席で乾杯!


もう開演前から最高じゃありません?
これ、ロンドンきたらマストでやるべき。超楽しい。
理想は恋人にサプライズでやってもらいたいのですが、現実はそんな相手いないので自分からサプライズでやって彼氏気分。

で、開演するとあの大好きな大好きなMoulin Rouge!の世界。
完成された世界観、美しい編曲と大迫力のパフォーマンス、ドラマチックな物語に今回もどっぷり堪能してきました。

ちなみに初見の親友は2幕後半で号泣。
楽しんでもらえたみたいで、彼氏嬉しい。笑

やっぱり大好きな作品は何度見ても楽しいし幸せな気分になりますね。
今年の夏の日本版もチケ取り頑張ってますが、はたして何回行けるのだろうか、、、。

ミュージカル Jersey Boys

ソワレはジャージーボーイズ!
2022年の日本公演からJBの魅力にハマったのですが、どうしてもオリジナル版の演出が見たくて。
調べれば調べるほど、客層もウケ方も日本と全然違うのが気になって仕方なく、ロンドンでクローズする直前に滑り込みで見てきました。

まあ、、、簡単にいうと。
日本版藤田俊太郎さん演出が好みなんだなってことがよくわかりました。

オリジナルはもっと無骨。ちょっと下品。
よりジャージーっぽいというべきかな。

帰国後に、日本版のキャストである大音智海さんのYoutubeを見て、全てに納得。
Four Seasonsの前提知識があるかないかで大きく変わるので、日本人向けにわかりやすくかつ感動しやすく演出された藤田俊太郎さんの才能を再確認する観劇でした。

目から鱗だったYouTubeはこちらです。


ひとまずここまででPart2は終了です!
読んでくださった皆様ありがとうございました!

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