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【箱根】文人に愛された昭和の趣と源泉かけ流しの宿「強羅環翠楼」

強羅温泉第1号となる温泉が湧き出ており、内湯と外湯の二種類の源泉掛け流しが楽しめるということで、昭和24年創業(築70年余り)多くの文人に愛された強羅環翠楼へ行って来ました。(2023年3月)

一昭亭・華清

全14の客室の中、本館の角部屋にあたる「一昭亭・華清」を予約しました。長い畳廊下を抜け、館内や内湯などの説明を受けながらお部屋に到着。

6畳の本間にはコタツがありおばあちゃん家に来たような香りに懐かしくなりました。美しい庭の景色を眺めつつ、御茶菓子と日本茶をいれてひと息。

お夕食の合間にここに布団を敷いてくれて、外から木の雨戸を閉めてくれます。

広縁(ひろえん)

窓際にあるこの椅子とテーブルのスペース、広縁の雰囲気の良いこと。
時折聞こえてくる登山電車の音と相まってタイムトリップしてきたような心地。多くの文豪も足を運ばれたそうで、わたしも文豪になった気分で過ごさせてもらいました。

「木かくれの湯」

部屋のお風呂はパンフレットにも載っている木かくれの湯。ほぼ半露天風呂でいつでも好きなときに掛け流しの温泉に入れる贅沢さ。夜布団に潜る前に入り温まってから就寝しました。

お風呂以外の水回り、シャワートイレにシンクは安心の現代風。もしトイレがこの雰囲気だったら夜中に入るのはちょっと怖かったかも?です。

素晴らしき露天風呂

すぐそばに源泉があるという露天風呂は、湯浴み専用なのでシャンプーや石鹸の使用は不可。タオル片手にぷらりと向かいます。

お庭を抜けて露天風呂へ
ここの階段は足元気をつけながら

人と会うことなく湯浴みを満喫いたしました。また湯量が豊富なのでしょうか、常時綺麗で新鮮なお湯を楽しめてさいっこうに気持ち良い温泉でした。
四季折々の景色。。きっと新緑も雪景色も美しいのだろうなあ。

夕食

お料理は本業(うつわづくり)の勉強でもあるので、出来るだけ夕・朝食付きで宿泊してます。

日本庭園に面した食事処にて、相模湾でとれた新鮮な魚介や地のお野菜を使った会席料理をいただきました。

お出汁の香る筍や山菜、お造りの蛍烏賊がとっても甘くて、素材の味が引き立っている幸せな夕食となりました。

前菜・先付:桜風味の汲み上げ湯葉、生雲丹、海老、こごみ、トリュフ、山葵、割醤油
温物:山菜おこわ、白魚、三つ葉
煮物:筍、鮑煮、桜麩、蕗、若布
御造り:真鯛、赤海老、蛍烏賊、鮪、金目鯛、山葵花、赤芽、山葵
揚物:甘鯛松笠揚げ、たらの芽、レモン
肉料理:和牛肉ロースの炙り、焼き野菜、和風ソース

朝食

朝日の中で朝食
鯵の干物
蟹のお味噌汁

本館の長い畳廊下
お庭をお散歩

今時の宿ではないし、箱根という場所柄もあるのか周りは海外からの方が八割といった様子でした。こんな日本家屋に滞在して浴衣を着ながら夕食を頂くって素敵な旅ですよね。

階段、庭園など、露天風呂までの道のりはフラットじゃないから両親を連れてくるには難しいかなあという印象です。

お食事に関しても伝統を残す細やかさが伝わってきましたが、斬新さや映え的なものを求めてたら少し違うのかも。

日本の文化も素晴らしい!と感じた強羅の旅となりました。

solo pizza TARO's

ランチは仙石原、別荘地エリアの中にあるイタリアンへ。焼きたてピザのチーズがとっても美味しく、箱根に行く際はまた伺いたいお店です。


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