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育休明け直前、ドキドキの正体

久しぶりに会社に行ってきた。

4月に育休が明けるのでその打ち合わせのために。


久しぶりにスニーカーじゃない靴を履いて

マザーバッグじゃないバッグを持って家を出た。


もう11年も働いてきた会社だし

復帰できるポジションがあることもなんとなく分かっているし

自分の居場所が社内にあるという自信もあったから

緊張なんてしなくてもいいはずなのに

ドキドキした。


私の職場はいわゆるビジネス街の高層ビル群の一角にある。

電車を降りて会社に向かう途中

自分の歩くペースがいつもよりも速いことに気づいた。

ベビーカーを押してないから、息子を抱っこしてないから当然か。

これがいつものこの街のペースだと思って歩いていた。

でも、そのペースに自分で疲れていることに気づいた。

ここのペースにまだまだ戻ってないなー。


会社では案の定?たくさんの人に

「復帰、心待ちにしているよ。」

と声をかけてもらい

まだ自分の居場所が社内にあることを確認できて安堵した。


復帰の日、復帰後のポジション、勤務時間なども無事決まり

上の人にも挨拶を済ませ会社を出た。

今日の任務はこれで終了。 

なのになぜか、まだドキドキはおさまらなかった。


スルーしてもよかったのかもしれないけれど

このドキドキの正体を知りたくて、ドキドキを見つめてみた。

そしたら、分かった。


私は、この街に、高層ビル群にちゃんと馴染めているのか、

私だけ浮いていないか、お休みのボケボケ臭が漏れ出てないか、

心配だったんだ。

会社の人にもボケボケ臭を嗅ぎとられるんじゃないかと

心配だったんだ。


なんだそれ。

自分でもそう思うけど、実際そうなんだ。

「お休み明けだからってボケボケしてませんよ。

私、ちゃんとやれますよ。」

そうアピールしたかったみたいだ。


育休中にSNS上で色んな価値観に出会った。

特に、起業して自分のペースでビジネスしている人に憧れたりした。

でも今日のドキドキで、今の時点では、自分のペースどころか

街や高層ビル群の空気に頑張って寄せている自分に気づいた。

なんかちょっとカッコ悪いけど、ま、それもいいか。

1年以上も会社から離れていたんだし。

復帰してからは、自分の空気感で仕事ができればいいな。


ドキドキの正体に気づいたら、少しドキドキがおさまった気がした。










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