さなみ七恵の美弱つづり
私はずっと、自分を弱い人間だと思っていました。そして、弱いことは悪いことだと思っていました。強くあらねば、生きている価値はない。弱い私がこの世からいなくなっても誰も困らない。39年間生きてこられたのはたまたま運が良かっただけで、こんな弱い人間はいつ死んでもおかしくない。そんなふうに、家族が聞いたら悲しむであろうことを思っていました。
今もなお、たくさんの弱さを抱えています。
たとえば私は、匂いのコンプレックスが小学校低学年の頃からあります。私が口を開くと、クラスメイトが「く