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『このアイを君に捧ぐ』という物語のはじめだけを思いついて中途半端にあげる

僕は暇していた。
夏休みも終盤。遊び尽くして、会いたい奴も、金も、底を尽きた。
ボーッと動画配信を眺めていたら、途中でアプリのCMが流れてきた。
いつもらならスキップするんだけれど、なんだかやたらと気になってダウンロードした。

題名は『このアイを君に捧ぐ』
テキストを読み、たまに出てくる質問に答え、進むゲームらしい。
暇つぶしにはよさそうだ。

画面には顔も何もない棒人間のようなシルエット。
どこか魔の抜けた音楽。
そして可愛らしいフォント。

「えっと…最初の質問は」

君が黄身になるならどうする?

1.黄身になる
2.ひよこになる
3.腐る
4.きみになる

「はぁ?意味わかんねー」

初っ端からおかしな質問だった。
まぁ、ただのゲームだし、適当に答えてみよう。

2.ひよこになる

適当に2番目を選択した。
ひよこになるのは悪くない気もした。
可愛らしい音楽とともにテクテクとひよこよシルエットが現れてピヨっと鳴いた。

そしてひよこが喋っているような吹き出しで
2番目の質問だ。

こんにちは!
羽毛は何色がすき??

1.ブルー
2.バイオレット
3.イエロー
4 .レッド

「何色が好きって…ひよこは黄色……」

だけど、どうせなら面白い答えがいい。

2.バイオレット

紫のひよことか高値で売れそうじゃん?などと考える。

少し暗めの音楽にかわり、ひよこが頭の上から徐々にペンキを垂らしたように紫色に変わる。

「へぇ、選択の通りになるんだ。で、何が面白いのこれ…」

今の所、なんの面白みもないが、画面のひよこがどうなるか少し気になったので、続きもプレイする事にした。


今日は紫ようび。
友達とあそぼうかな?
誰と遊ぶ?

1.くま
2.ひよこ
3.うさぎ
4.りす

「なんだよ…紫曜日って。誰とも遊びたくないひよこはどうしたらいいんですか~っての」

くまはない。だって恐くね?
うさぎ…えー、うさぎかぁ…小学校で飼ってたうさぎのチャッピーがやたら凶暴でそのイメージが強い。
リス。リスなら…でも、あれ、ネズミだよな。よく考えたら。

2.ひよこ

「やっぱりひよこはひよこと遊ぶべきでしょ」


と、ここまで書いて終わりにしようっていうね。
なんと、完結させない。
いや、なんか、フリーのホラーゲームみたいな話書きたいなーとか思ってさ。
けど、眠くなっちゃったからやめよーって。
彼はどんな結末をたどるんだろうね。



でもさ、お話の中の彼がどうなろうと、知ったこっちゃないよね!!☆

あ~あ。

何か面白いことないかなぁ。


サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。