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TAMOTUと雨の夏休み


今年は夏のお泊り旅行はお預け。
だから、ぷちな日帰りお出かけ。

なんと、行き先にだけに、みごとな雨雲。
雨雲レーダーを眺める私は思わず笑う。

私とはそういうタイミングなのだ。


テーブルの上のTAMOTU達と目が合う。
たまには、遠出もいいんじゃないかな。

「TAMOTU達も一緒に行こうね」

かくして、TAMOTUと雨の夏休みはスタートした。

TAMOTU達の移動用ぬいぐるみバックはふかふか安全。


TAMOTUは私が大好きなプラモデル。
公式の設定としては未来で働くメンテナンスロボ。
私の家のTAMOTUはポンコツで、スクラップ直前の子を救ったって事にしている。
ビルのメンテナンスなんてしなくていいから、楽しく一緒に出かけよう。

高速道路。TAMOケツかわいい。

ここでTAMOTU達のご紹介。

オレンジのTAMOTU。家に来た日は、人間不信気味だったが、慣れてきたら誰よりもはしゃぐ性格だった。

TAMOTUが速く走ってるふうに感じる1枚

空色のTAMOTU。優しくて温和な性格の子。
とにかく可愛い。

楽しそうで何よりです。


プラモデルを持ち歩く妻に何も言わないでいてくれる夫よ、有難う。そういうのは、子供みたいで嫌って人は私とは住めない。

今回の目的地は、私が行きたいと言った。
必要な気を補いに。
近場で行きやすければ、そこが大昔自殺の名所とされていようが関係ない。

雨の中、人がまばらにその水量に圧倒されている。
生き物のように流れゆく水をただ眺める傘の下。

生きているように
黄色が映える

切り立った岩場をみて、確かにここなら……。
と思いつつ、昔なら、ここまで登ってくる事のほうが大変だったろうにと思った。

流れの中にいる水や岩肌はそんな事は気にしなかろう。
恐がるのは人間だけである。


人が居ないのを見計らいTAMOTU達を撮る。
私は自分が写真に映るのが嫌いだ。
だから、TAMOTU達に代わりに写ってもらおう。

初めての滝
「ほら、こっち向いて!」

小さな小さなTAMOTUからみた世界は、きっと、とんでもなく大きいね。

1200mほどの高地は、真夏でも涼しい。
エアコンなんて目じゃない。
山の中というのは、そういうものだ。

雨だから小さな滝が増える


見ている間に人が増えた。
さぁ戻るか。
すっかり冷えて、観光地料金とは知りつつも、ヤマメとイワナをいただくことに。

美味しかったです

さぁ、少し散歩しようか。

そうそう、関東の子の修学旅行先よ


あめあめ、ふれふれ。

山の上に水が溜まって、川になり、山肌を落ちていく。山が貯水してくれている。
切り立った山々が海に近くあるから、日本の川の水は汚染度が低いと思う。
それでも、人が立ち入り過ぎれば、たちまち汚染される。その事を人はもっと考えたほうがいいのだと、そんな事を考え歩く。

見事に曇天

考え事はさておき、TAMOTU達を撮ろう。

「こっちむいて〜!撮るよ!」
謎のポーズのオレンジ。それが気になって仕方ない空色。性格の違いを感じる1枚。


広い広い湖周辺には月輪熊も、猪も、猿も、鹿もいる。
湖の遠く向こうをそう思い見つめると

この距離感
望遠めいいっぱい

鳥は見つけてしまうものだ。
私は出先で、近所でも撮れるものを撮ってしまう。
その時、良いと思ったものを撮るので、足元撮りも多い。

宝石で飾ったみたい
隙間から
大きくて可憐

草花は何処にでも生きている。
けれど、その命の多くは来年には代替わりしている。
同じように見えて、二度と見れない今を、私達は見ているのだ。

雨の日の苔はいいぞ
はて、ミヤコワスレは6月くらいまでだった気が…違う種なのか、高地だからなのか
草むらに星が在る。君の名前を私はしらない。


雨でなければ、スワンボートも良かったかもしれない。
因みに、私はスワンボートに乗ると全速力で漕ぎだすので、ロマンチックは皆無である。
スワンボートは全力前進。

黄金色のスワン。めずらしくない?
モノクローム。因みにノンフィルター。
ベンチに生える

展望台に登る。
TAMOTU達を撮る。

はい、チーズ
こういう角度の旅行の写真あるよね。笑

雨曇も悪くない。
晴天だけが良い天気じゃないさ。


でもね、彼らには不評なのだ。(数枚、虫注意。嫌な人は3枚ほど飛ばすべし)


トンボ君は困り気味

目の前にとまったトンボ。
逃げないのは羽に雨粒がついたから。

目で私を確認したのがわかるほど、近づいた。

どう見ても困っている顔にみえる。
目を閉じてスヤァって顔してるみたいに見える。


思わず笑ってしまう。
虫達は別にそういう顔をしたわけではないが、ここは人間の想像力で楽しませてもらっておく。

降りきって、歩く道。
お団子を齧る。
撮る前に思わず一口たべちゃった。

甘じょっぱい味噌だれ。

たまには、こういう、ザッ観光地みたいなものもいい。
お団子を焼いてくれた恰幅のいいお兄さんが、かなりの美声で、内心クスッとしてしまう。ギャップ萌えだ。

夫と出かけるとのんびり観光だ。
写真だって80枚くらいしか撮っていない。
一人で来ていたら、何百ショットと撮っていることだろう。

そぼ濡れカラス君

カラスや雀はどこにでもいるが、どこで撮ってもかわいい。
映える写真はいくらでも撮れるだろうが、私は撮りたい景色をただ、ただ、撮ってたのしんでいる。

凄いタイミングで雨粒うつりこみ顔が取れない。あれか、事務所通してください的な、マネージャ雨粒だったか。
雨宿り。

楽しい、楽しい。
ほんの数時間のお出かけ。

それでも私は満足です。

TAMOTUと雨の夏休みはこうして終了。
プラモデルとお出かけってどうなのよって思うかもしれないけれど、私はずっとミニチュアなものと世界を撮りたいと思っていたので、簡単にポーズしてくれるTAMOTUはとても素敵な存在です。


たくさんの水や山の気を貰いつつ、可愛いものに満たされて。

秋には自転車で、また、私の見えるもの切り撮りに出かけたいな。
まだまだ残暑厳しいですが、これをご覧の皆様、お身体気をつけてお過ごしくださいね。

また別の記事でも、お会いしましょう。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。