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ゲーム版きまぐれシャノワール進捗(2024.3)

こんにちは! シナリオ担当のナナです。
今回は当サークルの新作ノベルゲーム「きまぐれシャノワール」の、現時点で決まっていることについて、自分用備忘録もかねてまとめました。

ゲーム概要

これってどんなゲーム?

タイトル画面は仮です

当サークルが2022年に発表したオリジナルファンタジー小説を、ノベルゲームにリメイクしたものです。

あらすじ

背景:OKUMONO様より

登場人物

スペック

【ゲームタイトル】きまぐれシャノワール
【 リリース  】2024年中を予定
【 ジャンル  】女児向け風ファンタジーADV(仮)
【 プレイ時間 】長編。1周2~3時間程度(予定)
【エンディング数】4(予定)
【 選択肢   】あり
【 推奨年齢  】15歳以上
【  種別   】フリーウェア
【 制作ソフト 】ティラノビルダー
【シナリオ   】ナナ
【グラフィック 】むかいかわず

小説版とここが違うよ!!

新規EDが追加

当然の話ですが、一本道シナリオだった小説と違って、複数の書き下ろしEDが追加されています。
選択肢によって主人公がたどる運命が変わるのは、ゲームならではの楽しみですよね。このゲームでも複数のEDをご用意する予定です。
なお、シナリオ分岐条件はとってもかんたん☆
好感度などはなく、特定の選択肢を選べば任意のEDに直行する仕様です。
公開後、攻略記事も作りますので、ご安心ください。
制作者が変数を理解できていないともいう

①ハッピーエンド
小説版と同一の結末です。原作未読の方のほうが多いと思いますので、詳しくは言及しませんが、当サークルの作風らしく(?)すっきりと前を向いて迎えられるエンディングになっていますよ!

②アナザーエンド
ここからはゲーム版用に、新たに書き下ろしたエンディングです。
こちらは端的にいうと恋愛エンディングです。(恋愛EDがあること自体はネタバレには該当しないと判断しました笑)。わかりやすいように「アナザーエンド」と銘打ってはいますが、ハッピーエンドその2と解釈してくださってかまいません。
このエンディングは、小説版執筆時から構想はあったものの、自分の中でしっくりこなくて(①の方が綺麗に終わる気がして)お蔵入りになったものです。ただ「みのりとロダンが結ばれる未来があってもいいのに」とずっと考えていたため、今回のゲーム化でそれが叶うのがうれしいです!

③バッドエンドA(仮)
原作がハッピーエンドのみなので、どうせならバッドエンドも入れちゃおう! というノリで考案したものです。詳しくはまだ言えませんが、好きな人はすごく好きな結末になっていると思います……

④バッドエンドB(仮)
③のシナリオを考えている際「ハピエンがあるのは大前提なのだから、もっとひどい結末があってもいいのでは?」と制作者が悪ノリし始めた結果、生まれたエンディングです。当初のコンセプト通り女児向け風と言ってしまっていいのか悩みました。このEDが存在する限り、ふり○むさんの審査は通らないと思います。注意書きにも記載するので不安な方は無理せず……

地の文が三人称視点から一人称視点へ

まず、こちらが小説版の本文です。

みのりとロダンが出会うシーン

小説版では、地の文は三人称視点で書いていたのですが、どうしてもお堅い感じになってしまうんですよね。「ゲーム版はもっとポップでコミカルな雰囲気にしたいし、一人称視点にした方が面白い気がする……」と考えるようになり、思い切って一人称の文に書き換え&微調整することにしました。
変更後がこんな感じです。

UI:空想曲線様

バックログですみません
使われている言葉自体はそんなに変わってないのですが、一人称視点になることでぐっと読みやすくなりましたし、私もこの書き換え作業でキャラのことがもっと理解でき、いっそう感情移入できた気がしました。
ごめんなさいこの画面だけで伝わりきらないのは私もわかってるんです!笑
詳しくは後述しますが、現在シナリオの組み込み中で、正式版に近い画面が全くないため、できあがってきたらまたお届けしたいと思っています。

新規シーンが大量に追加

ぶっちゃけ、私(制作者)が苦しむことになるのはわかっているのですがw、ゲーム化の作業を進めていると「こんなシーンがほしい!」「あのキャラのことをもっと掘り下げたい!」といろんな欲が出てきて、ただでさえ12万文字あった小説版よりかなりボリュームアップしてしまいそうです……
コミカルで楽しいシーンも増えました。
以下は、家族や友達の前では理想的な飼い猫を演じているロダンに、主人公みのりが辟易するシーンです。

現状立ち絵がないのでシルエット素材をお借りしています
(PIXITA様、なごに屋様、三日月アルペジオ様、背景:みんちりえ様)

私の推しエリザベートさんをはじめ、ストーリーに絡んでくるサブキャラもかなり出番が増えましたし、物語に深みが増したんじゃないかなと思っています。他にも一部キャラの設定がブラッシュアップされたり、番外編にしか登場しないキャラを逆輸入したりしています。

小説版で明かされなかった謎が明らかに……?

小説版には、結局語られずに終わった謎があります。
その謎は物語の進行上必要だったけれど、当時は「真相を明かすと蛇足になってしまうかな?」(考えるのが難しかったともいう)と判断し、深く語らないまま物語を終えることにしました。
ただ数年経って「もっと切り込んでもいいんじゃないか?」という心境になってきたため、思い切ってゲーム版ではその辺りについても掘り下げることに。なかなか難しい試みですが……うまくいったらストーリーのクオリティがかなり上がるはず、と思っています。

よくある(かもしれない)質問

①ボイスの実装予定はありますか?

これはですね……めっちゃ悩んでます……(笑)
ゲーム本編にボイスを実装した前作、キミまで700kmは短編の上パートボイスだったのでそこまでハードルは高くなかったものの、今作はシナリオがかなり長くなっているため。予算と相談ですね(リアルな話をするな)
ただ、以前お願いしたキャラボイス動画がよすぎた!!!
何なら真帆や翼など、サブキャラの声も聴いてみたい!!!
公開後アップデートで実装するのも……アリかもですね

②結局体験版はリリースするの?

少しでも早くこの世界をお届けしたいので、お出ししたい気持ちはすごくあります……! リリースできるようなら、序章~2章までをプレイできる体験版をboothにでも置きたいなと思っています。

③主人公の名前変更はできますか?

結論から言うと不可です。
前作キミまで700kmは最初から乙女ゲームとしての制作を想定していたため、主人公もお好みの名前でプレイできるようにしていたのですが
今作の主人公みのりに関しては、長年あたためていたこともありもう自分の中でひとりのキャラとして確立してしまったというか、「プレイヤーの分身」と定義づけるのがしっくりこないのです……

主人公のプロフィール

今後の予定について

小説版に引き続き、グラフィックを担当してくれるむかいかわずさんのスケジュール都合上、制作が本格化するのは4月以降を予定しています。それまでは私の方で、最後までシナリオ組み込みするつもりでいます。そちらは全体の折り返し地点までは到達しました。
ひたすらテキストエディタに向き合うのって地味な作業だよね……☆

5章の一部シナリオ。
小説本文をゲーム用に編集→ひたすらタグ打ちしています……

途中までゲーム化してみてわかりましたが、断言できます。
かなり読みやすく・感情移入しやすくなり、小説版よりずっと面白いです!
「まさかこの物語は、ゲームになるために生まれてきたのでは……小説にしたのは壮大な前フリだった???」と割と本気で思いました(笑)

キミまで700kmふたりだけのPARADISOも大切な作品には変わりませんが、私が人生で初めて完結させた一次創作小説が、ゲームとして生まれ変わるのが本当に楽しみです。
笑いも涙も魔法もネコチャンも友情も恋も胸アツも希望も鬱くしさも詰まった(???)このゲーム!! 最高の形でお届けできるよう、がんばります!!
みんな!!!! 待っててくれよな!!!!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!