小説家になろうの作品をKindle Unlimitedで出版しようとして挫折した話

なんでもいいからKindleで出版してみたくなって、手っ取り早く自分の小説を出版しようとした。
無料で公開している作品だからKindle上でも無料で読めるように、Kindle Unlimitedを設定しようとした。そうすればUnlimited会員なら無料で読める。
そうすることによって、なろうと同じ作品を「綺麗な縦書き」で金銭負担無くスマホで読めるので作者にとても読者にとってもWIN-WINだ!
でも、無理だった・・・

Kindle Unlimitedを設定するための条件

Kindle Unlimitedについて知らない人はここを読んでいないと思うので、説明は省略します。
単に購入者側に居たときには全く分からなかったのだが、電子書籍をKindle Unlimitedにするには「KDPセレクト」というものを適用する必要がある。
で、KDPセレクトというものの中の条件に「独占販売」というものがある。
つまり、「Amazon以外でこのコンテンツを販売してはいけません(楽天とか他のDLサイトとか)」ということだ。
Amazonだけで販売するという条件で「KDPセレクト」を設定できて、そうするとKindleUnlimitedが適用され、無料で読めるようになる。

なんでKindleUnlimitedを適用したいのか?

そもそも、なんでKindleUnlimitedを適用したいのか。
まず、KindleUnlimitedを適用しないと、そもそも有料でしか読めなくなる。もともと無料で公開している作品なので、それを有料で出しても読む人居ないと思うのが、一つ。
もう一つは、KindleUnlimitedで公開すると、1ページ読むごとに0.5円くらいの金額が入るということ。
Unlimited会員は月額費用を払っているので、その費用の中から一部が作者に充当されるらしい。
つまり、わずかながらの金銭収入が得られるのだ。
アマチュア作家にとって自分の作品でお金が入るというのは、金銭的メリットは薄くてもあこがれがある。
きっとそれは数十円とか数百円の世界で、割に合わない金額だとは思う。
それでも、お金になるのはめっちゃ魅力的だ。
1円でもいいから、お金が入る経験をしてみたい!
(かといって有料公開しても買う人は居ないという確信がある)

独占販売の範囲は?

さて、ここで問題になっているのが、「独占販売」というやつだ。
自分の場合、コンテンツを他で販売することはほぼないと思うので、そこは問題ない。
だが、これは「WEBで公開」もダメらしい。
小説家になろうに公開している作品も対象になってしまう。
つまり、小説家になろうに公開している作品は「KDPセレクト」「KindleUnlimited」に設定できない! なんたる悲劇!

ある程度加筆修正すれば行けるのでは無いか? そう思ってAmazonに問い合わせしてみた。
そうしたら、テンプレと思われる回答が返ってきました。
思うんだけど、こんなテンプレ回答なら、最初からWEBに記載しとけや!!

他の場所で入手可能なデジタル コンテンツについては、本のコンテンツの追加/削除 (新たな章、著者による注釈、イラストの追加など)、この本を含む合本や別版の作成、分冊化またはデータ形式を変えての出版、語句や文体の軽微な変更、本の表紙画像やタイトルのメタデータの変更などを行っても、KDP セレクトへの登録資格は得られません。

本の内容の最大 10% を無料サンプルとして他の場所で提供することはできます。10% は、おおよそ Kindle 本の無料サンプルの長さに相当します。

Amazonの回答

このように「章を追加したりしてもダメだよ」とかなり厳しい回答です。
この文言をそのまま解釈すると「10%の一致はOKだけど、それ以上はダメ」と読めます。
つまり、めちゃくちゃに加筆修正しないといけません。

悲しい

というわけで、「悲しい」が結論です。
手軽に出版して、数十円でもいいから印税収入を味わってみたかったのに、自分のコンテンツを書籍化できないとは・・・。
90%が不一致になるように加筆修正するのはあまりに大変なので、それならば新規作品を作った方が良さそうです。
でも、自分の性格上、そうやっているうちにKindleを作るモチベーションがなくなりそう・・・。
いつか、Kindle本を出版してごく僅かでもいいから印税収入を味わってみたい物です。

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