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②蛙の子は蛙!医者を目指すヤクザな姪っ子の話し。①話のこぼれ話です。

※写真のEV I L という文字は"道徳的に悪い" 
"邪悪な"という意味らしい(~_~;)

①話はこちら↓ 
この話を読んでいただくと今回の記事が
より理解できると思います。


兄夫婦によって精神病院に入れられた話しに、実は…もうひとり驚くべきキャラクターの登場人物がいる。それが表題にもなっているヤクザな姪っ子である。

兄夫婦の一粒種である姪っ子は、自分の家族以外の人間を見下し、なんでも「一流でなければいけない」という思想を植え付けられて育っていた。

私には、何を基準に一流と言うのか分からなかったが、例えば ”大学は東大じゃなければ大学じゃない” とか ”本は漫画じゃなくてアインシュタインの相対性理論を読め”とか、そんな感じ。

そして、人を見る時、その人がお金持ちか、成績が良いか、地位や名誉があるか、これらを基準としてその人の価値を判断していた。私は、そんな兄をいつも恥ずかいと思っていて

こんな家庭で育った子供はどんな大人になっていくのだろう?と

心配もしていた。

すると、この父のことについて起こった出来事から、その答えたが出てきたのだ。

私は、父の病院に駆けつけた時期が年末であった為、なんとしてでも父を自宅に連れ帰り、自宅でお正月を迎えさせたいと病院へ申し出た。すると、看護師長が「年末年始は病院も人手が足りないので、そういう申し出は願ったり叶ったりです。それに、患者さんにとってできるだけご家族と過ごしていただくことが良いと思います。」と言った。

但し! お兄さんの許可が必要です。 と大きなオマケがついてきた。

これはこの後の章で詳しく書くが、父の病院でのことは「保護者」として病院に届け出をされている兄の許可がないと、私は娘でありながら何の権限もない。

でも、父自身も自宅に戻りたい!と懇願している。私もその願いを叶えてあげたい!

病院側が兄に私の想いを伝え打診してくれたが、案の定、「絶対にダメです!」という答えが返ってきた。

そこで、父の担当医、看護師長、担当看護師2名、兄夫婦、私と息子で話し合いが行われることになった。

話し合いが行われる部屋の扉を開けると、兄夫婦以外に姪っ子も同席していた。そして、兄は私の姿を見るなり大声で

「お前、金目当てで来たんだろう!」とすごい剣幕で怒鳴った。

家族だけじゃなく、関係者皆んなが集まっているその場所で…

私は絶句した。すると担当医が「まあまあ…お兄さん落ち着いてください。ちゃんと話し合いましょう。」と言ってくれた。

そこで、父の外泊に付いて押し問答が続いていた時、姪っ子は椅子に座った状態で片足をあぐらのように組んで腕組みをして恐い顔をしていた。

見かねた私は「◯◯ちゃん、その態度はちょっと皆さんに失礼じゃないかな?」とやんわりと注意した。 

すると・・・

「はぁ?💢 なにが?💢 一体何なんだよ?💢」と

言いながら私を睨みつけた。父のことでもかなりのショックを受けていた私だったが、この姪っ子の態度には衝撃を受けて、その後の言葉が出なかった。

ズボンではなく丈の短いキュロットを履いたまま椅子に座って片足上げてあぐら! 

これじゃあまるでヤクザなおっさんじゃないですか(´Д` )

叔母にそのような態度をし、いや、まず皆んなが集まっている所で片足を上げてあぐらをかき、腕組みをすることに対して何の注意もしない兄夫婦にも驚いた。注意するというより、「お前よくやった!」と思ってるような様子だった。

やはり、 

蛙の子は蛙なのだ! 
これ以上、当てはまる言葉はない!

姪っ子は、その当時、二十歳の医大生。
医者になりたいと高校から上京し、大学は東大を目指していたが一浪しても合格出来なかった。その時、父が「東大に受からなくて良かった。もし受かっていたらますます鼻高々になって、家族ぐるみで周りの人達を見下していただろうから。」と言ったことを今でも憶えている。

その後、話し合いの中で度々激昂する兄に対し、担当医、看護師長がなだめるように説得し、外泊を認めざる得ないような状況になった。

すると、姪っ子は苛立ちを抑えられなくなり、立ち上がると、出入り口のドアを「バァン!!!」と、そこら中に響き渡るくらい大きな音を立て閉めて出て行った。その行動にも一同ビックリ!
兄夫婦を除いては…。

こんな人間が医者になるの⁈

私は恐ろしくなった。
私が患者なら、こんな人間には絶対に診てもらいたくない。

医者じゃなくて極道の女がいいんじゃないかい⁈

医師の国家試験はあっても、医師になる為の人間性の試験はない。確かに医師には技術力や知識も大切だけど、それと同じくらい、人を思いやれる人間性や冷静さも必要だと思うから。

私は、その日の夜、食事も取れないくらいショックに打ちひしがれ、その後、熱を出して寝込んでしまった事を憶えている。

「蛙の子は蛙」その事を目の当たりにした私は、息子に対して襟を正して生きていきたいと思ったのでした。

次は、父の外泊についてのお話しです✍️

〜2017年の日記〜











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