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⑤ ◆衝撃の写真と共に◆行方不明の父を探して〜実家から閉め出された私。

精神病院から兄夫婦に連れ出され行方不明に
なった父。捜索願いを出したが居所が分からず、実家の熊本へ向かうことに。
その後の話しです。

※ 写真は、実際に実家の前に貼られた張り紙。

これまでの話はマガジンにまとめました⬇︎
※現在①〜④です。写真は最後の家族写真です。


父が病院から忽然と姿を消した後、警察へ捜索願いを出すも虚しく…行方知れず。

私は弁護士2名に同行してもらい熊本の実家に向かうことにした。厳密に言うと、私と息子は1日前乗りして熊本入りし、実家の様子を伺うことにした。

空港から実家に向かい門の前に車を止めると、
門の前に何か貼ってある。

なんだろう?と近づいてみると衝撃の張り紙が!

(※この写真が本物であると分かるように伏せ字は極力減らしました。雑な加工ですみません。)

張り紙の内容は「実家に入るな!」ということ。


そして、ご丁寧に玄関の門の扉には南京錠が!

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私は、言葉を失い立ち尽くした…。
まぁ、普通そうなりますよね。

そして、私はますます自分が韓国ドラマの主人公になったような悲しい気持ちになっていく。
ドラマならまだいいけど、私の場合は現実に起きていることなのだ。

これでは、実家に入れないし、父の所在や安否を確認することもできない。

でも、ここで諦めるわけにはいかない。


父に会いたい。
父の姿を見たい。
どこに居るのか知りたい。

その一心で、私は前門の反対側にある人目が少ない裏口に回り、そして、息子が裏口の塀を乗り越え実家の敷地に入って、内側から裏口の鍵を開けてくれた。

前の門には、貼り紙と南京錠までかけて厳重警備なのに…裏はスカスカ。兄夫婦の浅はかさがうかがえるエピソードだけど、そのお陰で私は中に入ることができた。

でも、でも…

これじゃあまるで泥棒やないかい(>_<)

自分の実家に帰るのに、なんでこんなことしなきゃなんないの。

でも、何はともあれ、やっとここまでたどり着いた、と少しホッとした気持ちで玄関へ向かった。

そして、父から預かっていた合鍵で玄関を開けようと鍵を差し込んだが

あれえっ???入らない??

ガチャガチャしてみるけど、やっぱり入らない。

なんと!
玄関の鍵も取り替えられていた!!!

これは本当にショックだった。

胸が苦しいと言えばいいのだろうか…
どう表現したらいいのか分からない、
言葉にならない衝撃を受けていた。

でも、塀まで乗り越えてやっとここまで来たのに、何もせず帰るワケにはいかない。

父が私を待ってるかもしれない。
助けてくれるのを今か今かと待ってるかもしれない。そう思うと気持ちが奮い立った。

私は、父が居るかもしれない部屋の窓の外に回り
窓を叩きながら

「お父さん、お父さん、そこに居るの?
 居たら返事して!」と大声で叫んだ。

家中のありとあらゆる窓のそばに行って同じことを繰り返した。

でも、父からの返答はなかった。

この日、父を探し当てることが出来たら、翌日、弁護士の助けを借りて父を連れ出し保護する計画で、市内のホテルに部屋を取っていた。

だが結局、この日も父の居所は分からず、翌日、町役場に行って相談しようということになり、
実家を後にした。

それにしても、どんな事もすぐに噂になるような小さな町で、実名を表してあんな張り紙を貼るなんて!

兄夫婦は、完全に正気を失っているとしか思えなかった。

弁護士も「常軌を逸してる」と驚いていた。

名前を表した張り紙を貼られた「私の恥ずかしさ」もあるが、兄夫婦には、張り紙を貼る側の恥ずかしさは無いのだろうか。

恥を知れ!

という言葉が私の胸の中で鳴り響いていた。

こんな恥知らずな人達に屈することは出来ない。

ショックも受けたし、打ちひしがれてはいたが、

絶対に兄夫婦の思い通りにはさせない!
彼らの為にも思い通りにさせてはいけない!
肉親だからこそ放っておくことは出来ない!


と強く思った私。

この日、本当に衝撃的なことが続いたが、
この先、この出来事を上回る出来事が
起こっていくことになる。

《次の章へ続く》

次回は、シリーズを中休みして、
他の記事を投稿する予定です。
コマーシャル的な^^;笑。







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