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「左右対称」と「美人」の関連性

眉の左右非対称を直したいです!!

というリクエストを、毎日いただきます。

しかし、

☑️なぜ左右対称になりたいのか?
☑️美人の根拠って?

を、明確に答えられる人は案外少ないのではないのでしょうか。
なので今回は、左右対称と美人の関連性について考えてみましょう!


・美人の根拠とは?

美人だなー!
と思う人に出会った時、何がどう作用し(合っ)て人を美しいと判断しているのか、分析したことがあるでしょうか?

目が大きい?
鼻筋が通っている?
唇が厚い?
顔が小さい?
肌が整っている?
額が丸い?
etc…

美しさというのは、人それぞれ大きく見解が分かれるところではあるし、美しさと好みというのもまた違う話ではありますが、「左右対称=美人」いう通説は、ほとんどの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。

なのでお客様にアートメイクを受けようと思ったきっかけを伺うと

「眉を左右対称に描けない」
「生え方が左右非対称で困ってます」

といったお悩みはおよそ9割以上の方から聞かれます。

ではそもそも

”左右対称=美人”

って、何がどうしてそう言われているのでしょう?

・左右対称と脳のストレス


顔が左右対称であることによって、最も恩恵を受けるのは各々の「脳」です。(おのおのののう、って、言いにく。笑)

oh,脳

なぜ脳が得をするのかというと、「左右対称(に近い)の顔が視界に入ったとき、脳の認知負荷度は低い」という特性があるからです。
つまり複雑なものより単純なものを理解する方が、エネルギーを消耗せずに済むから好ましいと思う。
一言であらわすと、「左右対称の方が脳が疲れず、省エネ。」なんです。

1+1    よりも
5061×9873   を解く方が頭を使うように、

顔が左右対称であれば半顔を認知するだけのエネルギー消費だけで済むので、残り半分を認知する労力を割かずに済み、疲れないから好ましいと思いやすいのです。

・顔の左右”非”対称は気付きにくい

その脳の特性は、自分自身で鏡を見るときも、他人を見るときにも同じことが起きます。

眉のアートメイクのデザイン(形決め)をする時に、少なからずお客様のお顔の特徴について説明させてもらうのですが、

「私の顔ってこんなに左右違うんですね!」
「なんで気付かなかったんだろう!」

とびっくりされる方はとても多いです。
今までたくさんのお顔をじーーっくり観察してきましたが、完全に左右対称のお顔を持つ方は0に等しいです。
二重の幅、骨の形状、筋肉・脂肪のつき方、鼻筋・口・顎が正中線にいないこともしばしば。
さらにその日によって、時間によっても顔は変わります。

そんな中で、鏡を見るたび、もしくは他人と顔を合わせるたびに左右差を毎度しっかりと認識していたら、エネルギーの消耗が激しくヘロヘロになってしまうので、通常は脳が「見て見ぬ振り」をしているんですね。

そしてそれこそが眉を綺麗に描くことを困難にしている最大の原因でもあります。見て見ぬ振りをしたままでは、なかなか納得のいく正解を描くことはできません。人生と一緒です。

・左右対称顔の正体


左右対称顔=脳が疲れにくい顔

というわけですが

「あなたはとても脳が疲れない顔をしていますね!」

と言われても、リアクションに困る人がほとんどなのではないでしょうか。

脳が疲れない顔はあくまで脳が疲れないだけで、それを美人と評するのはちょっと違う気がしませんか?なんというか、そんなの面白くない。
ただ、顔が左右対称であることによって不利益を被ることは無いことも事実でしょう。

なので個人的には

左右対称=美人
美人≠左右対称

という表現がしっくりくるかな。

美人という途方もなく大きな定義の中の一部として、「左右対称」という見方、ジャンルがあるイメージですね。
左右対称顔は美人だけど、美人の全員が左右対称顔ではない、ということ。

・平均顔と魅力的な顔

左右対称顔と同様に、「平均顔」も脳の認知負荷度が低く、脳が疲れない顔の一種です。

※花王株式会社のリサーチによる日本人女性の「平均顔」

しかしながら
平均顔は美人だが魅力的ではない。”
と言われています。

不快感を与えない代わりに、引っかかるものも何もない。
印象に残らない、興味や好奇心が湧きにくいそうです。

テストの点数に置き換えると、
「あぁ、あのいつも満点の人ね!」
「あのいつも赤点の人ね!」
とはなっても
「あの平均点くらいの人ね!」
とはならないでしょう。

「あぁ、あの背高い人ね!」はあるけど
「あの中肉中背の人ね!」はない。

「あの映画に詳しい人ね!」はあるけど
「あの映画好きでも嫌いでもない人ね!」とはならない。

見た目通りの中身の人より、
見た目とは裏腹に…な人の方が印象的な理屈と一緒。

記憶に残る、ということは、脳というデータフォルダの容量をくうのです。
魅力的な人は、人々の印象に残ります。印象に残る、目に留まるということは、脳を使わせるということ。

片側だけにあるホクロや、片側だけにつけたアクセサリーや、片手に持ったハンドバッグ、6:4に分けた前髪や、左右長さの違う服の裾には目を引かれてしまいやすい。

魅力や個性、その人をその人たらしめているのは、左右非対称性や、平均より突出した何かなのです。

・まとめ


左右対称の顔は美しいが、
美しい顔の全てが左右対称ではない。

あなたの魅力を研ぎ澄ますのは、左右対称の眉毛かもしれないし、左右非対称の眉毛かもしれませんね。





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