【女子バスケ】オリンピックに出れる喜び【OQT】
バスケットボール女子日本代表チーム、パリオリンピック出場おめでとうございます!!!
2/8~2/11に行われたOQT(オリンピック最終予選)を振り返りつつオリンピックまでの展望を書いていきたいと思います!
(DAZNでフルの試合が見れなくなってしまったため試合は覚えている限りでざっくり振り返ります。試合に関しては普通のことしか書いてないので「前評判の答え合わせ」から読んでもらっても大丈夫です)
正真正銘”死のグループ”
FIBA世界ランクや開幕前のパワーランキングでは格上だったスペインやカナダに勝って、ランキング的には格下のハンガリーに負けるのは世間的には”まさかの結果”なのかもしれませんが、個人的にはそこまで驚く結果ではありませんでした。
日本に勝つためには”日本対策をしたかどうか”がとにかく大事でそこで明暗が別れたと感じたOQTでした。
【2/8】“日本を舐めていた(?)”初戦のスペイン
決して本気で”舐めていた”とは思わないものの、スペイン選手のインタビューを聞いたりエブリンの話を聞いたりする限りでは"日本に勝てる"と思っていたと予想できるスペイン。
代表で集まってから4日?1週間?しか経っておらず最もチームの状態が悪い状況で、かつ試合を見る限りでは日本の対策をあんまりしなかった(できなかった)のがスペイン。
日本のスーパーシューター林をガラ空きにする
日本の速いペースについていこうとしてディフェンスが崩壊
カナダのようにフィジカルゴリ押しドライブでもっと攻めた方が良かった
など日本の良さも見えつつそれ以上にスペインの粗が目立っていました。
林さん、エブリンの活躍を筆頭に「この大会いけるかも!?」と日本全国のファンに思わせてくれる、そんな初戦でした。
【2/9】日本がターゲットチームだった”勝ち気のハンガリー”
ワールドカップ2022の時のセルビアのようにハンガリーは「自分たちがオリンピックに行くためには"日本"になんとしても勝たなければいけない」と日本のことをターゲットチームのように扱っていました。
選手たちがこの試合の敗因の一つとしてホームコートアドバンテージをあげていて、エブリン曰く「あんな会場は初めてでうるさすぎてコミュニケーションを取るのも難しかった」とのことです。
それとは別に負けた理由をあげるとしたらディフェンスでオールスイッチをするなど「しっかり日本対策をしてきたこと」「日本が対策を超えられなかったこと」が敗因の一つかなと思います。
【2/11】強豪カナダに勝つ”強い日本”
去年のアジアカップ準決勝オーストラリア戦を恩塚JAPAN史上最も良い試合と自分は表現していたのですが、今回のOQTのカナダ戦がそれを超えて自分の中でオリンピック以降最も良い試合になりました。
カナダのハンガリー戦、スペイン戦は見たのですが日本戦ほどの気迫は感じず、カナダにとっても日本に負けるとオリンピックに行けない可能性があったのであの時点での本気のカナダを引き出したように思えました。
そんな強豪カナダの目に見えた日本対策としては
スイッチディフェンス
ドライブされたらなるべくヘルプにいかず守り切る(キックアウトからの3ptをより警戒して簡単に3ptを打たせない)
戦術なんて関係なし!とにかくゴリ押しドライブ!!!
などがあげられます。
日本は86-82でカナダを下して無事オリンピックの出場権を獲得することができました。
自分が最も尊敬するバスケットボールアナリストの佐々木クリスさんがOQTの日本代表について振り返っていたのでそちらも是非ご覧ください。
前評判の答え合わせ
試合の振り返りはDAZNでフルの試合が見れなくなった時点で本気で書く気はおこらなかったのですが、ここからは自分が本当に書きたかった話題になります。
価値の高い選手とは?宮崎早織のパフォーマンスについて
「相手のシステムを崩壊させる選手」が最も価値の高い選手だと自分は思っています。バスケットボールのレベルが上がれば上がるほどスカウティングをすること、されることは当たり前でそのスカウティングありきで試合に臨みます。
世界最高の頭脳が集まったNBAのスタッフ陣をもってしてもカリー、エンビード、ヤニス、ヨキッチ、ドンチッチなど止められない選手たちがいます。
用意したシステムを崩壊させてしまう、そんな選手たちのことをスーパースターと呼びます。
何故こんな話題を出したのかというと今大会の宮崎早織さんは瞬間的にスーパースターだったなと感じたからです。
カナダ筆頭に相手のチームにはどこか「日本はシューターを止めとけば大丈夫」「抜かれても後ろからブロックできるから大丈夫」「インサイドでは勝てる」と思っているふしがあるように感じました。
そんな相手チームの考えを先頭に立って覆したのが宮崎早織でした。
「日本は3ptで勝った」と思っている方も多いかと思いますが今回はどちらかというと2ptの勝利だったように思っています。日本はOQTを戦ったチームの中でダントツの2ptの成功率をマーク(佐々木クリスさんから引用)
日本 - 59.4%
スペイン - 41.7%
ハンガリー - 49.2%
カナダ - 43.8%
そんな中、宮崎早織さんは2pt 16/18(88.9%)とあり得ない数字をマークしていました。
参考程度に今シーズンWリーグのFG成功率トップのイゾジェ・ウチェ選手の2pt成功率が72.96%なので3試合とスモールサンプルとはいえ宮崎早織さんのヤバさが多少わかるかと思います。
試合を見た人なら当たり前のようにわかることですが、オリンピックがかかったこのOQTという大事な大会でスペイン、ハンガリー、カナダには宮崎早織を止められる選手は一人もいませんでした。
Twitterにも書きましたが、
アジアカップ2019の本橋菜子
東京オリンピックの町田瑠唯
と同じレベルでOQTの宮崎早織さんはスーパースターでした。
ここ数年で最も成長した選手の一人が宮崎早織さんだと思います。
「星杏璃はスタメン予定だった」山本麻衣に対する期待が限界突破したOQT
こちらの記事の中で恩塚さんは星杏璃さんがスタメン予定だったと語っています。自分も大会が始まる前に書いた記事の中で星杏璃さんについてこう言及しています。
スタメン一人が直前に離脱するという日本の大ピンチを救ったのは同じSGで今大会MVPの山本麻衣さんでした。
32.1分出場(チーム最長)
平均17点
3.7R
3.7A
1スティール
+12.7
FG 62.1%(18/29)
2pt 60%(9/15)
3pt 64.3%(9/14)
FT 85.7%(6/7)
スタッツ見ただけでも化け物っぷりがわかりますね。
去年開催されたアジアカップ&アジア大会では山本麻衣ちゃんはPGの時間帯が多く、自分でボールを持って運んでプレーメイクしてといった感じでした。今回のOQTではポジションをSGに変更して基本的にはPGにボールを託してスコアリングに特化することができました。
この恩塚さんの采配はOQTの結果だけ見たら良かったのかもしれないです。
山本麻衣ちゃんはENEOSの高田静さんのようにピタッとくっついてスピードで触り払えないタイプのディフェンダーが苦手で、どちらかというと自分よりも大きな選手相手にしている時の方が自分のタイミングでズレを作れるので生き生きとしているように見えます。
そのため自分はここ数年、山本麻衣ちゃんはWNBAに行ける存在だと思っていてちょっとやそっとじゃ何をやっても驚かなくなっていました。
そんな中での今回のMVPのパフォーマンス。流石に凄すぎたので上がりきったハードルを優に超えて驚きました。
自分は東藤なな子さんの他に山本麻衣さんと星杏璃さんのファンでもあるので、星杏璃さんの分まで頑張ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。
「センター1人で大丈夫か?」の答えはエブリンが握る
登録ポジションは飾りです。実際の役割が大事です。
恩塚JAPANが発足した当初はポジションレスをうたっていましたが今大会に限って言えばホーバスJAPANまでとはいかないものの「結構役割に当てはめていた」という結果になりました。
PG 宮崎早織(167)、吉田亜沙美(165)
SG 山本麻衣(163)、川井麻衣(171)、本橋菜子(164)
SF 林咲希(173)、平下愛佳(177)
PF 赤穂ひまわり(184)、馬瓜ステファニー(182)、野口さくら(182)
C 髙田真希(185)、馬瓜エブリン(180)
「センター1人で心配」という声も大きかったのですが、役割的にエブリンがセンターをやることで解決していました。
エブリンが復帰する前までは渡嘉敷さんや朝比奈さんやモニカがセンターをやっていて、それぞれ得意も不得意も存在していました。
今回の「走り勝つシューター軍団」はエブリンがいなければそもそもこのコンセプトが成立することすら難しかったのではと思っています。
エブリンほど走れて、ストレッチ(3pt)できて、フィジカルでも負けなくて、ローテーションもヘルプも早い今回のコンセプトに合う選手が他に思いつきません。
コンセプトの根幹は山本麻衣ちゃんであり林さんであったと思うのですがこのコンセプトを成立させたのはエブリンだと思っています。
World Cupの時の恩塚JAPANは選手が誰であろうと特別視せず全員に同じことができるように求めていたのに対して、今回はコンセプトに合った選手選考をしたように自分は感じました。
「PG4人って多くない?」のPGって何???
ワールドカップ2022でPGを潰されてエントリーすらまともにやらせてもらえなかった過去を持つ日本は、アジアカップ2023以降、一人が潰されてもカバーできるように「2ガード制」を採用しています。
ただ今大会の2ガード制はアジアカップの時とは少し違うものでした。
今大会、自分の覚えている範囲で以下のようなルールがありました(間違っていたらご指摘お願いします)
リバウンドを取った選手が近くにPGがいる状況ならPGに渡す(アジア大会までであればリバウンドを取った選手がもう少しボールを運ぶ場面があった)
PGはTHEプレイメイカー(どちらかというと東京オリンピックのホーバスJAPANに近い)(3pt打てなくてもまあしょうがない、みたいな存在だった)
SGはPGの代わりにハンドラーができて、3ptが超得意な選手(アジアカップではPGとSGの間に役割の差があまりなく、まさにPGが二人いるような状態だった)
なるべく複数ポジションをやらせない。よりシンプルに。(宮崎の代わりは必ず吉田、逆もしかり。みたいな)
思いつくだけでもこのような違いがありました。
現代のバスケを楽しみたいのであれば登録ポジションを見て一喜一憂するよりかは「その選手が何をできるのか」「実際の役割は何か」を気にして見た方が楽しいよ、と個人的には思います。
セットプレーはGOD林のおかげ?
何かのインタビューで林さんが恩塚さんにセットプレーをやりたいと伝えたと言及していました。
またこちらは今回のOQT終わりに本格的なインタビューを行った記事なのですが、ここで林さんが恩塚さんと選手たちを繋ぎとめる役割をしていたことについて話しています。
この記事の解釈はご自身で読んで判断してください。
そんなことよりもあれだけセットプレーを頑なに否定していた恩塚JAPANですが、今大会はセットプレーやセットプレーとまではいかないまでも「決まった動き」が今までの大会の中で最も多かったように思います。
自分が気づいた今までとの違いをあげるとしたら…
シューターのゴースティングの多用(スクリーンにいくと見せかけてポップして3ptを狙う動き)(主に林さんなどのシューター陣)
スペインピックからの展開(スクリナーのディフェンダーにバックスクリーンをかけたりする動き)
ウィークサイドからのヘルプディフェンス(ポストディフェンスをしている選手がペイントエリアに入った瞬間逆サイドからWチームにいく)
スタッガースクリーンからの展開(ズラした複数のスクリーン)
セットプレーをやるようになったのは勝った要因の一つでもあるので、林さんには大いに感謝をしています。
恩塚亨も変わってきている
自分は今の日本代表を「恩塚亨の成長ストーリー」と捉えて試合を見ています。
恩塚さんがワールドカップで選手を見捨てるように聞こえる発言があったところから自分はどちらかというと恩塚さん否定派です。
しかし「HCの好き嫌い」と「日本代表のバスケを応援すること」は別の話だと思っていて、自分はここまで日本代表を応援してきました。
Twitterを見ていると「恩塚さん信者」「アンチ」でしか物事を見れない人がたまにいて勿体ないな~と感じることがあります。
恩塚亨とそのバスケットボールの変わってきているところとしては…
タイムアウトをたまに取るようになった
チャレンジを取るようになった(アジアカップ決勝では取るべきタイミングで取らず)
選手交代のタイミング(当初は2,3分でコロコロ代わるウルトラマン作戦だった)
セットプレーをするようになった(否定派だった)
「怒らない」の代名詞だった恩塚さんがたまに怒るようになった
記者会見でも感情を出すようになった
ニコニコワクワクをやめた(試合中も真剣な表情)
自分のことも否定するようになった(過去の自分が誤りだったことを認めて謝罪している)
ポジションレスの見直し
などがあげられます。
"今の恩塚さん"と"ワールドカップの時の恩塚さん"は事実としてだいぶ違うHCです。
ここまでで何が言いたいかと言うと、変なことに気を取られてないで何はともあれバスケ観戦を楽しもうよということです。
オリンピックでメダルを取るには?
日本代表のパリでの表向きの目標はきっと”金メダル獲得”になると思います。しかし女子の世界では金メダルと銀メダルの間に大きな大きな壁があるので個人的には「ベスト4」もしくは「メダル獲得」を目標に掲げて欲しいと思っています。
じゃあそのために一体何が必要なのかを下記に考えていきたいと思います。
11人目、12人目の使い方
日本代表全選手のことを好きな自分にとって「●人目」という言い方はあまり使いたくない表現ではありますが、恩塚さんはワールドカップ2022以降大体10人以下のローテーションを組んでいるためこのような表現を使わせていただきます。
オリンピックではこの2枠の使い方が重要になってくるように思います。
アジアカップやアジア大会では
・東藤なな子さん…ハンドラーディフェンダー&エースストッパー(中国代表WNBAのリーメング対策)
・藪さん…将来を見越した育成枠
・朝比奈さん…社長のバックアップ&育成枠
のような感じでした。
今回のOQTでは"育成枠"や"ピンポイントの役割"を廃止して"バックアップ"を用意していました。
パリでも同じく育成枠はないように思いますがOQTよりも試合数が多いためピンポイントの役割の選手は選ぶ可能性があるかもしれません。
選手選考に関してもう少し詳しく見ていきます。
パリ確定クラスの8人、可能性の高い13人
まず大前提として恩塚JAPANは大会ごとに少しずつアップデートをしていて、その都度チームのコンセプトに合っている選手を選考しています。(自分的には大体の選考に納得しています)
そのためオリンピックではOQTと選ぶ基準が変わるはずなのですが、どう変わるかがわからないためひとまず”OQT基準”を元に考えました。
外から見てわかる範囲で今回のOQT基準を書いていくと……
【OQT基準】
・コート上では1ハンドラー2シューターのような2ガード
・2,3番はシューター。2番はハンドラーもできるシューター、3番はウィング寄りのシューター
・ほとんど全員”超”走れる
・全員3ptを打てる(得意という意味ではない)
・ワールドカップ直後に外した選手は選ばれない
どんなに良い選手でも上記の基準から外れると基本的に選ばれません。
これを元に確定クラスの8人を選ぶとしたら…
【確定クラスの8人】
PG 町田、宮崎
SG 山本
SF 林
PF ひまわり、ステファニー
C 髙田、エブリン
※登録ポジションではなく使われ方に準拠
です。町田さん以外はOQTでわかりやすく活躍した選手なので試合を見ていた人にとっては特に疑問もないかと思います。
町田さんは今はなき"ポジションリーダー"に選ばれていたり、怪我にも関わらずOQTの合宿に参加していたりと恩塚JAPANに一度も参加していないのにも関わらず恩塚さんからの信頼が厚いように思います。
個人的には町田瑠唯さんは怪我やコンディション不良でない限りメンバー確定だと思っています。今回のOQTではPGに3ptをあまり求められていないのも町田さんを後押ししている理由ではあります。
あんなにパスがうまい選手は他にいません。既に自らのポジションを確立している宮崎さんとのバランスも良いように思います。
また大きなシステムの変更がない限りは2,3,5番のスタメンは不動のように感じています。時期尚早ではありますが今の段階でスタメンを予想するなら町田、山本、林、ひまわり、髙田の5人です。
それでは次にメンバー入りの可能性が高い選手を見ていきます。
【可能性の高い13人】
PG 吉田亜沙美、木村亜美
SG 川井麻衣、本橋菜子
SF 平下愛佳、東藤なな子、絈野夏海(かせのなつみ)、今野紀花
PF オコエ桃仁花、野口さくら、薮未奈海
C 朝比奈あずさ、渡嘉敷来夢
※ポジションは紅白戦に準拠
数が多いので一言二言書いていくと…
◆吉田亜沙美
HCのメンター。選手みんなのメンターになりうるレジェンド。
最近のインタビューによってHCと選手の架け橋となる人の存在が重要なことがより顕著になってきた。
宮崎との交代でペースを変えることができるゲームチェンジャー。
年齢、体力との勝負。そこだけ。
◆木村亜美
OQTの合宿で早々に外された理由が未だによくわからない選手。
レベルは日本代表クラス。あとはHCの信頼を勝ち取れるかどうか。
◆川井麻衣
3ptシュートが上手くて器用な選手でサイズも171cmとそこそこあるためウィングをやらされがちだが、アンテでも日本代表でもPGをやっている時の方が生き生きしているように見える。
使い方に注目したい選手
◆本橋菜子
ベテラン。安心感ある。本橋菜子は間違ったことをしない。ハイIQの持ち主。OQT、少しの時間SGで出てた時のプレーを見てほしい。
"プレータイム"と"自信を取り戻すこと"が必要。「自分がエース」という気持ちで試合にのぞんだ方がうまくいく選手だと思っている。
◆平下愛佳
絶不調だったOQT。平下の良さは"思い切りの良さ"だと思っていて、OQTでは初戦のスペイン戦でタッチが悪かったところから自信を失ってしまい、その後の2戦ではプレイ選択を何度も間違えてしまっていた。
「打つべき時に打つ」それができれば平下の12人入りを邪魔する人はいないとすら思っている。
◆東藤なな子
東京オリンピック以降目に見えて成長している選手の一人。得意のディフェンスやドライブは言わずもがなで、プルアップミドルやハンドラーとしてP&Rの向上にも取り組んでいる(偉い!!!)。正真正銘のオールラウンダーにはなれているがオフェンスで気をつかっているように感じる場面を代表でも紡織でも度々見かける。
オフェンスでもディフェンスでもフロアバランスをものすごく気にするタイプの選手。ディフェンスではそれでいいが、オフェンスでは自分がボールを持つ前から「自分がズレを作る」という気持ちでプレーしてほしい。それをしてもいい才能の持ち主だと思っている。
パリでは代表復帰を期待したい。
◆絈野夏海(かせのなつみ)
シュート力とシュート周りのスキルでは日本代表のシューター陣も凌駕するレベル。紅白戦でも日本代表の中に溶け込んでいた。
国際試合でのパフォーマンスだけ未知数。
◆今野紀花
あらゆる面で日本代表レベル。特にシュート力を求められる恩塚JAPANに合いそうな選手。走れるかは不明。
◆オコエ桃仁花
モニカだって走れるさ!!!「走りきるシューター軍団」にモニカも入れてよね!!!
◆野口さくら
「次の選考で野口を入れるかどうかの判断ができなくなってしまう」という観点からもOQTでもう少し出してほしかった選手。
OQT後の会見で同級生である東藤なな子と星杏璃の名前をあげてくれたことに感動した。知らないけど絶対性格いい。
◆薮未奈海
シュートが上手でディフェンスの勘もいい2wayプレイヤー。
目下の課題はフィジカルと国際試合経験。
藪さんはとりあえずフィジカルを鍛えよう。
赤穂ひまわりのような頼もしい選手になってくれ~!🌻
◆朝比奈あずさ
将来の日本代表の大黒柱。高校時代まで全く打ってなかった3ptにも取り組んでいる偉い選手。ディフェンスでも凄く頑張る。GOAT髙田真希のような渋い選手になってほしい。
◆渡嘉敷来夢
"ワールドカップ外し組"から唯一あげたいのが渡嘉敷さん。少なくとも11人目12人目で"相手ビッグマンを抑える役割"として活躍できるのが目に見えてる選手。
HCと仲良くできますように…
オリンピックのクオリティを思い出す
12人誰が選ばれるかわかりませんが選手は一生懸命やってくれると思っています。それよりも試合に勝つためにはスタッフの"最高の準備"が必要不可欠です。
予選と本選はまるで違う。
ワールドカップの時の日本は予選でカナダに勝利するなどそこそこうまくいっていましたが強度の上がった本選ではボロボロでした。
今回OQTでスペインにもカナダにも勝ちましたが今回のそれぞれの国は
オリンピック本選の60%~80%のクオリティ
だと思った方がいいです。
相手国は練習も準備もそんなにしていない状態でした(主にスペイン)
日本はどの大会も100%に近い状態で挑みますが多くの国はオリンピックやワールドカップに100%をもっていきます。
そのため日本が今のままではパリでスペインやカナダに勝つことは難しいと思っています。
ワールドカップの時はあんなに長い合宿期間があったにも関わらず、春のオーストラリア戦からほぼ何も変わらない状態で本選に挑んでいました。
ワールドカップの反省を活かして「予選と本選はまるで違う」というスタンスでスタッフ陣には準備をしてもらいたいです。
他国の強さは?日本の立ち位置は?
Tier1 アメリカ
Tier2 ベルギー、フランス、中国、オーストラリア
Tier3 カナダ、スペイン
Tier4 日本など
※OQTを元に本選の強度を考慮に入れて作成
OQTを見る限りでは現時点で日本よりも強い国が少なくとも7ヵ国あるように思います。そのため金メダルどころかメダル獲得やベスト4もものすごくハードルの高いことのように自分は思えます。
ベルギー vs アメリカ(アメリカを1点差まで追い込むベルギー)
フランス vs 中国(中国を前半戦でブローアウトするフランス)
このあたりは日本人にとって見てはいけないレベルでショッキングな試合でした。
相手は圧倒的に強い!!!
この事実を前提として日本代表のスタッフ陣には世界一長い合宿に挑んでもらいたいです。
OQT面白かったです
色々書いてきましたがバスケファンとして素直にOQTが面白かったと言いたいです。
女子バスケファンの方々とこれからもとやかく言っていきたいです。
選手の皆さんありがとうございました!
そしておめでとうございます!
パリも期待しています!
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