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牧野富太郎博士が残したヤマザクラ/仙台屋の桜ストーリー

先週の朝ドラらんまん(第61~65話 ヤマザクラ)に登場した病になった桜、『センダイヤ(仙台屋)ザクラ』を紹介します。


1.らんまんでの桜ストーリー


6月30日金曜日放送第65話:祖母のタキさん(松坂慶子さん)は長年愛した仙石屋(実は仙台屋)の桜の下、寿恵子、万太郎、綾、竹雄が将来ひ孫を囲んでいるお花見の姿を思い描き、母ヒサ(広末涼子さん)と幼い綾を引き取った時の桜舞い散る場面を思い出していた。

病の木から切り取った、万太郎が接ぎ木した若木(病気に侵されていないと願う)を眺め、植え替えられて生き延びてほしいと願うタキさんの姿と、満開に咲き誇る桜をバックに「そしてタキはこの世を去りました。」というナレーション… 心打たれ、泣かされた。

自分は死にゆくけれど「おまんだけは生き延びちょって…」と呟くように



6月26日月曜日放送の第61話では、なじみの呉服屋『仙石屋』の主人として寿恵子さんのお色直しの反物を持参した三山ひろしさんが登場。庭のヤマザクラが病気になったことをタキさんに告げたのだ。
タキさんは長年愛し続けた桜が死にゆくことを案じ、植物を愛する万太郎に「何とかできんがかえ?」と哀願するのであった。

そして第62話では、万太郎は桜の病気を治す研究に没頭し、寿恵子さんを邪魔者扱い。祝言直前の寿恵子さんを傷付け綾さんや竹雄に叱られ、万太郎は土下座して謝罪。

第63話では、東京大学の田辺教授や植物学者の野田先生に救う方法を教えてほしいと手紙で訴えていたが、その後あの桜はどうなったかが、気になるところ。

2. 本当の桜 『仙台屋(センダイヤ)』のストーリー


三山ひろしさんの仙石屋は、仙台屋が本当の屋号。あの桜も店の屋号にちなんで、牧野博士により『仙台屋(センダイヤ)』と命名されている。

こんなドラマの展開も知らず、今年の3月末の雨の中、東京都練馬区大泉学園にある『牧野記念庭園』へ行き、無事に育った仙台屋(センダイヤ)を見てきていたのだ!!!
そして昨年9月に偶然図書館で見かけた本『牧野記念庭園開園50周年  花在れバこそ吾れも在り』で、仙台屋サクラのことを読んでいた。


この本在ればこそ、らんまん好きになったのだ

                    著 者:練馬区公園緑地課
                    発行者:太田 宏司郎
                    発 行:株式会社パレード
                    発 売:株式会社星雲社

高知市内の仙台屋という店の前にあったもので、牧野博士がその名をつけたといわれる。~庭園では4月上旬に開花する。




見学した時はそんな貴重な桜だとは知らず
『ねりまの名木』と書かれているので写真に収めたのだ


雨が降っていたので、ピンクの花びらが舞い降りて

センダイヤザクラ ねりまの名木
牧野富太郎博士が、高知県の仙台屋の前で発見し命名したもので、親木は枯死しており希少なことから指定されました。


色の濃い右がセンダイヤ


そういえば、日本植物誌を作り、1823年に出島に植物園を作ったシーボルトの愛した日本女性も、おタキさん、だったなあ。

タキさん.あの時の桜は今も生き続けていますよ…



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