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あたらしい子供たち

産後、入院中にもう一つ印象的な出会いがあった。

部屋で生まれたばかりの小鳥ちゃんと過ごしていたら、可愛いお嬢さんが「これどうぞ」と手作りのシフォンケーキを持って、小鳥ちゃんの着替えを部屋まで持ってきてくれた。なんと助産院にお手伝いに来ている子供らしい。

小学5年生?嘘でしょ?この佇まい、すごく落ち着いててしかもめちゃくちゃべっぴんさん...。お世辞じゃなく天使みたい。(ケーキもすごく上手だし...)思わず見とれてしまった。

妹さんの出産のときにこの助産院が大好きになったというその天使ちゃん。学校の休みを利用して、助産院のお手伝いをさせてください、とお願いにきたそうだ(!)

私が小学生の時、助産師という仕事を知りもしなかった気がするけど、こんな賢くて可愛らしいお嬢さんがいるのね...。部屋で一人感心する私。なんか新しい子たちが作る未来が楽しみになってきたぞ。

いま助産院出産って、自宅出産と合わせても全体の1%なんだって。これってすっごくもったいない気がする。もちろん今の主流である病院出産もいいところはたくさんあるだろうし、そこでしか産めない状況もあるだろうけど、病院側の都合ではなく、ちゃんと赤ちゃんとママ主体のお産ができる素晴らしいところだと思った。赤ちゃんはちゃんとママと繋がって呼吸を合わせて、自分のタイミングで生まれようとするってことも出産してわかった。

とはいえ、開業している助産師さんは命がけのかなりハードなお仕事だし、助産院の数が減るのも今の時代仕方がないことなのかも。それはとても寂いけど、あの天使のような女の子はきっとそのうち素晴らしい助産師になって、未来のママや子供たちをサポートしてくれるだろう。


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