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うれしくて、うれしくて|絵本の読み聞かせボランティア記録

講座受講中にふたり目を妊娠したので、最近はその記録ばかりなのだけど…
昨年半年間かけて「子どもと絵本読み聞かせボランティア講座」を終了し、先輩の元で修行したり、イベントに参加させていただきながら、絵本の読み聞かせボランティアを続けています。

まだ小さな娘を育てながら、ボランティア活動を続けるのは簡単ではなく、実際にお叱りを受けてしまって落ち込んだことも。

それでも続けてこられたのは、この講座やボランティアを通して出会った人たちがみなさんとっっっても素敵な方ばかりであたたかく、落ち込んでも悩んでも励ましてくれたこと、それからやっぱり、初めて自分の娘以外に読み聞かせをしたときの、おはなしが大好きな子どもたちの真っ直ぐな眼差しが忘れられなくて。

2月の初めに切迫早産になったこともあり、定期的な活動はお休みしていたのだけど、休日である今日は家族のサポートを受けやすいこともあり、産前最後の機会として気合を入れて準備をしていました。このイベントに出ることを決めたのは診断を受けるだいぶ前だったとはいえ、当日妊娠8ヶ月を迎えていることはわかっていたので元気でいられるかは賭けだったけれど、それでもわたしを相方として迎えてくれた関さんに(わたしは別の呼び方をしていますが、お仕事ではこちらのお名前を使われているようなので念のため…!)迷惑をかけないよう、自分なりに体調管理には気を使った。実際はボロボロだけど(笑)夫のインフルをもらわなかったことは本当に偉かった思う。というか、妊婦のわたしを気遣うようにこの冬一度も風邪にかからなかった娘が本当にすごい。えらい。ありがとう。

わたしたちは講座終了時につくったおはなしぽろろんというグループとして出演したのだけど、3月といえば年度末で何かと忙しい時期なので時間を作れる方が少なく、都合がつくのがわたしと関さんの2人だけ。関さんはラジオやナレーターなどをなさっているお話のプロであり、先日は吉祥寺の絵本屋さん「緑のゆび」で紙芝居の講座を行うほどの方。その相方としてわたしはどう考えても相応しくなかったと思うのだけど…とても明るくて優しい方で、ぜひ一緒にやりましょう!と言ってくださって。わたしもドキドキしながら、たくさん吸収するぞ〜!と紙芝居の初心者向け手引きを読みあさったり、実際に紙芝居を借りてたくさん読んだりできる限りのことをしました。

そして本番、星と森と絵本の家、年に一度の絵本のお祭り、絵本縁日!

看板やチラシなど、いまどき珍しく
みーんな手書き、手作り。
絵本の家は本当に素敵な場所です。



トップバッターの11:00〜だったので、10:00には着くように会場へ。実際に着いたのは10:10頃だったかな、既にたくさんの方がいらしていて、そんなに!?と思うくらい先まで自転車が停まってた。このイベントを地域のひとたちがとても楽しみにしているとそれだけでわかるくらい。
関さんも既にいらっしゃっていて、すぐに打ち合わせ。それは何度も確認していたから難なく終わったのだけど、問題はそこから…野外なのでピンマイクを付けることになっていたのだけど、調子が悪くて入らない!しかも2本とも!!もちろんわたしはピンマイクなんか初めて使うようなど素人なので見ているだけ…関さんがいなかったら、どうなっていたことか。絵本の家はそもそもそういう施設ではないのだから音響のプロの方がいるわけでないのは当たり前なのだけど、こんなこともあるんだな、やっぱりなるべく早く入っておいて良かったと思った。もうこの時点で勉強になることばかり。

さて、もう始められるぞ!となったのは10分前。あがり症のわたしには逆にありがたかったかも、と今になってみて思う。出番までの時間が長くなればなるほど緊張が高まっただろうから…。
関さんがマイクチェックも兼ねて場内アナウンスをすると、続々と集まってくる。けど、わたしはお友達や家族(娘、夫はもちろん、母、妹家族まで)たくさん呼んでしまったので、5分前までは身内ばかりだった。ちょっとホッとしたのも束の間、席が埋まってきたので増やしてみましょうと前に椅子をもってくると、それがあれよあれよと埋まっていく…始まる頃には目がたくさん!(わたしにはそう見えた笑)子ども参加型の紙芝居を読むわたしにとっては好都合とはいえ、多すぎない!?わたしと夫の目測だとおそらく100人以上いた。正確に数えるなら紅白みたいに野鳥の会の方が必要なくらいいた。
うそだろ…焦っているうちに、慣れていて全く緊張していない関さんから「はじめましょうか!」と笑顔で言われる。花粉症対策でマスクを二重に付けていたわたし、外した時の顔大丈夫だったかな?笑

関さんのMCのもと、メンバーの方が作ってくれたオリジナルソング「おはなしぽろろんのうた」でスタート。すぐにわたしの出番。緊張でこのあたりから全然記憶がない(笑)とにかく風が強くて、読んでいる途中に紙芝居舞台の扉が閉まってしまって焦ったことだけは覚えてる。

わたしが読んだのは「まんまるまんま たんたかたん」というちびっこ忍者まんまるを会場のみんなと協力しながら分身の術でたくさん増やして、へびをやっつけるお話。場面は夜だし季節感がないんだけど、絵本の家がとっても素敵な日本家屋なので雰囲気が合うかな〜と思って選んだ。どうだったかなあ〜。

なんとか読み終えて、間にステレオゲーム。これ、すっごく助かった。自分が読んだ後の反応とか、気にするまもなくて!しかもすっごく盛り上がったの。

「ステレオゲーム」は、1つの単語を1文字ずつに分けて出題者が複数人で同時に発声し、解答者は聞こえてきた文字を組み合わせて何の言葉か当てる、という遊びです。「聖徳太子ゲーム」と言われることも。

みんなすっごく真剣に考えてくれて。
まずはわたしと関さんで「ほ」「し」
これはみんなすぐに答えられた!
次に関さんのお子さんと一緒に「え」「ほ」「ん」
この辺りからみんな!?となり、真剣度が高まる。3回くらい目で正解者がでてきて、次に会場からパパさんを借りてきて「え」「ん」「に」「ち」
これが難しい!そもそも子どもたちに縁日なんて言葉、馴染みがない。ステレオゲーム自体5歳くらいからおすすめされているゲームなので、前の方に座っていたちびっこは???って感じ。やっと後ろの方のお姉ちゃん(小学校高学年かなあ?)があててくれて、また会場からお洒落なママさんにきていただき、最後に「だ」「ん」「ご」「む」「し」
急に関係ない単語になった!そう、鋭い人は気づいちゃうんだけど、次の紙芝居に繋げるためのお題。ヒントはむしだよ!と言うと、「かぶとむし!」と男の子たちが色んなところで言ってくれる。かわいい。やっぱり男の子にはカブトムシが人気なんだねぇ。なんて呑気なことは言ってられなくて、当ててもらえないと次に行けないから(笑)全然あたらなくてちょっと焦ったけど、救世主、さっきも縁日を当ててくれたお姉ちゃんがまたまた大正解!!なんとか繋がって、次の紙芝居「だんごむしのころちゃん」へ。

この頃ものすごい風になっていて、わたしは舞台が倒れないように横でサポート。マイクに風が入るのを自分で調節しながら読む関さん。さすがだった。まんまるは8枚だし参加型だから簡単だけど、12枚でしっかりとストーリーのあるころちゃんでもしっかり子どもたちのハートを掴んでいた。

と言うわけで大盛況の中出番終了!ステレオゲームが盛り上がったこともあり、終わったのは11:25だった。折り紙で作った手裏剣を配って(関さん発案、大人気!子どもってこういうちょっとしたおまけが好きなんだなあ〜)、関さんにたくさんお礼を言って別れて、既に縁日を楽しみつくしていた家族やお友達とも合流せず、ひとりで出店をまわった。絵本の家サポーターの方々が草木染めでつくったトートバッグと小さなポーチ、1番楽しみにしていた名作絵本折り紙(はらぺこあおむし、レオ・レオニ、くまのがっこうなど…選べず5つも買った)、双子のママさんが描いた自主出版?の絵本、おばあちゃんたちの手作りフェルトお弁当具材セット、そして、、、最後にはまのゆかさん(13歳のハローワークの絵の方。わたし発売当初13歳で、当時ミリオンセラーになったこの本が中学の全クラスに置かれていた程の世代なのです…)のブースでとってもとってもタイムリーな絵本「すくすくいのち」(赤ちゃんがお腹にやってきてから、産まれるまでの様子をほぼ原寸大の赤ちゃんの絵とともに綴った絵本)を購入。ミニマリストなので手放しやすいように作家さんのサイン本は買わないタイプなのだけど、子どもたちの名前を入れてもらって…

サインだけじゃなくて、イラスト入りだった😭

結局、1万円近くの散財だったけど、軽食のお店は全部無視でとことん「絵本」を楽しんじゃった。

わたしだけだったらいつまでもいられる空間だったけど、娘と姪っ子たちは限界。母の誕生日だったので近くのレストランを予約していて、12:00すぎには会場を出た。


15時頃帰宅して娘と夫がお昼寝している横で、関さんや来てくれたみんなにお礼の連絡。記憶がなかった自分の読んでいる間の写真が送られてきて…娘や姪っ子、お友達含めたった2歳前後のちいさな子どもたちが真っ直ぐに紙芝居を聴いている姿をみて、うれしくてうれしくて、うれしくてうれしくて涙が溢れた。
その写真は沢山の人のお顔がわかってしまうので載せられないけれど、たからものです。

これは真ん中あたりに座っていたお友達が撮ってくれたもの。
前の方にはこの写真に映らないほどの背丈の子たちが
たくさん座ってくれていた。


そんなわけで、この気持ちを忘れたくなくて、22:00〜3:00までは疲れでぐっすり眠れたし!と、こんな深夜に書いちゃった。
最近嫌なことばかりで落ち込んでいたけれど、今日は本当に本当にいい日だった!!

明日からもきっとまた、落ち込むこともあるけれど、がんばるぞ〜!
最後まで読んでくれてありがとう、おやすみなさい☽

メンバーの方が作ってくれた今日のプログラムも思い出に。

ブックリストもつくりました。

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