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【最新版】ECサイトに必要な機能|売れている事業者が使っている便利な機能について

ECサイト(Electronic Commerce Site)とは、インターネット上で商品販売を行うWebサイトのことで、「通販サイト」「ネットショップ」「eコマースサイト」等とも呼ばれています。

ECサイトを運営していくうえで、どのような機能が搭載されているかは、施策の幅に影響するため非常に重要なポイントです。

ECサイトにおいて活用できる機能は数多く存在しており、基本的な機能を揃えておくことはもちろん、他社との差別化のためにも自社の商材やターゲットに合わせて必要な機能を見極め、サービスの導入をおすすめします。

本記事では、一般的なECサイトにはどのような機能が必須なのか、他におすすめの機能・効果的な機能はどのようなものがあるのか、ECサイト運営においてどのような業務が必要になるのか等、EC事業者が気になるポイントについて紹介できればと思います!

ECサイトに必要な機能

ECサイトは、平たく言えばホームページに通販を行ううえで必要な機能を付け加えたWEBサイトになります。そのため、通常のホームページとは異なり、さまざまな機能が備わっています。

機能の豊富さは、ユーザーの購買体験(CX)の向上を促す役割となります。基本的に備えておきたい以下の機能8つについて紹介します。

  1. 商品登録機能

  2. 商品検索機能

  3. 顧客管理機能

  4. セキュリティ機能

  5. 問い合わせ機能

  6. 受注管理機能

  7. 決済機能

  8. アクセス解析機能

1.商品登録機能

ECサイトには、販売したい商品の情報を登録する機能が必須です。
商品ごとに詳細を表示するためのページができるため、商品登録はBlogの「記事」を作成するようなものと考えればわかりやすいかもしれません。

登録時には商品番号や商品名、販売価格のほか、商品の写真や紹介文などを入力します。それに併せて商品カテゴリを設定したり、出荷までの日数や送料を設定しておくのが一般的です。

ECサイトは在庫管理の機能も備えているため、販売可能な在庫数を入力しておくことも重要です。
在庫管理と連携して設定しておくことで、商品の在庫が切れた時に、システムが自動的に判断し該当の商品の「品切れ」の表示をすることができます。

2.商品検索機能

商品検索機能は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンのように、ECサイト内の多くの商品の中からユーザーが欲しい商品を検索し絞り込んで表示することができる機能です。

ユーザーが目当ての商品に辿り着きやすくすることで離脱を防ぐことができるため、ECサイトにおいて重要な機能の1つです。
商品名の他にもカテゴリ名やキーワード、価格などで検索できるとなお良いでしょう。

3.顧客管理機能

顧客管理機能は、注文や会員登録の際にユーザーが入力した顧客情報を管理するための機能がです。
一般的には、届け先の住所・氏名などの基本情報のほかに、これまでに取得したポイントや購入回数なども併せて記録することができます。

また、この後紹介する問い合わせメッセージの管理やメールマガジン配信の機能と連携することで、お客様サポートや販促・マーケティングにも活用することができます。

4.セキュリティ機能

セキュリティ機能とは、ユーザーが安心して購入できるよう、利用ユーザーの個人情報やクレジットカード情報を保護する機能のことです。

何らかのきっかけで自社サイトがサーバー攻撃等を受け、個人情報の漏洩やカードの不正利用が起これば、ECサイトの売上低下だけでなく企業の信頼低下にも繋がります。
「SSL化」等で顧客情報を暗号化するなど対策を講じておきましょう。

5.問い合わせ機能

お問い合わせ機能は、顧客からのお問い合わせや質問を受け付けることができる機能です。

この機能を導入しておけば、ユーザーはECサイトから気軽にお問い合わせをすることができるため利便性が高まる他、事業者はメールや電話でのお問い合わせに対応する必要が無くなり業務効率化を図ることもできます。

氏名やメールアドレスといった基本情報の他に、問い合わせ内容を記入できる欄を設けたフォームを作成し、ECサイト内のユーザーが見つけやすい位置に配置しておきましょう。

6.受注管理機能

受注管理機能は、商品の注文を受けてから出荷するまでの過程を管理する機能です。注文された商品の内容を記録するとともに、「入金待ち」「出荷完了」などの「ステータス」を更新することによって、出荷完了までのステップを漏れなく管理できます。

注文内容に修正やキャンセルがあった場合、または在庫切れなどのためにメーカー取り寄せとなった場合などにも、受注管理機能があれば状況を簡単・迅速に把握することが可能です。

7.決済機能

決済機能は、名前の通り、支払いを受けるために必要な機能です。

多くのECサイトではユーザーの利便性を考慮し、さまざまな支払い方法のなかからユーザーが好きなものを選択できるよう複数の決済手段に対応しています。実際にどの決済手段が使えるかはECサイトを構築するカートシステムやサービスによって異なりますが、最もよく使われており必須で整えておきたいのがクレジットカード決済です。

そのほか一般的な支払方法には、以下のような方法が挙げられます。

  • 商品代引き支払い

  • コンビニ支払い

  • 請求書払い

  • キャッシュレス決済

特に、現在では多数のキャッシュレス決済が登場しているため、どの程度まで対応できるかも重要なポイントでしょう。
中でも、ECサイトでショッピングをするユーザーはAmazonアカウントの所有率が高いこともあり、Amazon Payとの連携は非常に人気が高いです。

8.アクセス解析・分析機能

アクセス解析・分析機能は、各ユーザーがそれぞれのページにどのように、どれくらいアクセスしているのかを測定・分析する機能です。ECサイトには、商品ページ以外にもトップページやカテゴリーページなど、様々なページがあります。

アクセス解析の結果は、ページごとに購買率(注文に至ったユーザーの割合)や離脱率(サイトを離れたユーザーの割合)といった数値ではっきりとあらわれます。これによりどのページが人気でよく見られているのかがわかるため、サイトの運営や改良の参考にすることが可能です。

自社ECサイト分析でよく使われる外部ツールに「Google Analytics」があります。Google Analyticsは多機能で、取得できる情報の種類も多いのが特徴ですが、一般的なホームページのアクセス解析に用いられるものであり、ECサイトに特化したものではありません。

これに対し、モール型のECサイトではシステムに標準搭載されたアクセス解析機能を使う方式が主流です。
こちらはGoogle Analyticsと異なり、はじめからECサイトの分析に特化しているため、初心者でも分析結果や方法が非常にわかりやすく、店舗の運営にも反映しやすくなっています。

自社ECサイトでも、利用するカートシステムによっては細かく深い分析ができる分析機能が備わっており、運営していく上で非常に利便性が高いため、システム選定の際は要チェックすると良いでしょう!

売上や顧客満足度を上げる機能

ECサイトの機能は先ほどの機能の他にも数多く存在しており、導入しておくことで顧客の満足度向上が見込めたり、新規顧客獲得に繋がる機能もあります。

ここでは、個人的に導入しておくと便利かつ売上UPに効果的な以下の4つの機能を紹介します。

  1. 商品ランキング機能

  2. メール配信機能

  3. ソーシャルログイン機能

  4. ポイント・クーポン機能

1.商品ランキング機能

商品ランキング機能とは、ECサイト内の商品の中でユーザーに人気の商品をランキング形式で表示することができる機能です。

この機能を導入し、トップページなどユーザーの目に入りやすい位置に商品ランキングを配置しておくことで、ユーザーの「衝動買い」を誘発することができます。リピーター・新規顧客のどちらにも効果がある施策のため、ぜひ設けておきたい機能のひとつです。

2.メール配信機能(SNS配信)

メール配信機能は、自動で特定のユーザーにメールを配信できる機能です。

セール情報やおすすめ商品などを配信するいわゆる「メルマガ」の配信も積極的に活用できます。

顧客の購買状況や傾向に合わせてセグメントや配信内容を変えたり配信頻度を増減させたりすることで、適度にECサイトへの再訪を促すのがポイントです。

また、最近ではSNSの普及によりメールを使用しないユーザーが増えてきています。そのため、公式LINEなどを活用しSNS上で情報を配信することが主流となってきています。

3.ソーシャルログイン機能

ソーシャルログイン機能とは、TwitterやLINE、InstagramといったSNSアカウントを利用したECサイトへのログインを可能にする機能です。

この機能を導入しておくことで、ECサイト会員登録時のユーザーの手間を減らし、普段利用しているSNSアカウントですぐにログインできるようになるため、利便性や満足度を格段に上げることができます。

上手く活用すれば、会員登録率を大幅に上げることも可能なため、特に若年層をターゲットとしているECサイトにはぜひ導入して頂きたい機能のひとつです。

4.ポイント・クーポン機能

購入金額や回数に応じてポイント・クーポンを配布する機能もぜひ備えておきたい機能のひとつです。

ポイントやクーポンを配布しておくことで、顧客がサイトへ再来する動機を作ることができます。競合他社との差別化もできるため、リピーターを増やしECサイトの売上を上げるためには重要な機能になります。

利用するシステムにより、付与率や付与対象の設定の細かさや幅広さは異なるため、システム選定時はどういったことが実現できそうかあらかじめ確認し、把握しておきましょう!

ECサイト運営業務における機能の活用

ECサイトはインターネット上にあるものですが、「お店」であるという点においては実店舗と変わりません。そのため、運営に必要なさまざまな業務でも、実店舗と似た点が多くなっています。

具体的には下記のような業務が挙げられます。

  1. 商品管理

  2. 顧客サポート

  3. 売上管理

  4. サイトメンテナンス

1.商品管理

実物の商品を販売する以上、ECサイトにおいても商品・在庫の管理は必須です。ここで活躍するのが受注管理機能です。

受注状況と在庫をできるだけ正確に把握して品切れになりそうなものを入荷したり、新規商品を追加したりすることは実店舗の業務と同様に重要な業務になります。

注文された商品の梱包や発送の作業を自社で行う場合もあります。出荷倉庫をもっている場合やメーカー取り寄せとなる場合については、注文伝票などで依頼することになります。

2.顧客サポート

顧客サポートとは、商品の購入を検討している人からの質問や相談に対応したり、購入した商品に関するアフターサポートを行ったりすることを指します。ECサイトの顧客サポートにおいては、インターネット上ならではのコミュニケーションも少なからず必要になります。

例えば、ECサイトでは「サイトの利用方法が分からない」「購入でエラーが起きた」といったサポートが必要な場面が多々あります。
メール機能をはじめ、LINEやSNS、チャットなどとの連携機能も活用し、さまざまな経路での問い合わせに対応できるようにしておくことでユーザーの利便性向上にもつながります。

3.売上管理

ECサイト運営においても、売上の管理は重要な業務です。
しかし、売上の把握については実店舗よりもECサイトのほうが効率的な場合が多いです。

ECサイトのシステムには売上管理機能があるため、購入金額や売上は自動的に集計することができます。また、顧客の支払い状況も確認できるようになっており、クレジットカード決済でエラーが発生していないかどうかなどもチェックすることが可能です。

基本的に自動で行うことができますが、放置していると問題に気付くのが遅くなってしまう危険があるため、何か問題が発生していないか、日次、週次などできちんと確認するようにしましょう。

4.サイトメンテナンス

ECサイトの運営を続けるには、商品に関する各種業務のほかに、サイトそのものを管理する業務も必要です。店舗でいえば、建物や店内を維持・管理することに相当する業務と考えればイメージしやすいでしょう。

ECサイトの各ページにおいて、表示されている価格や日付などが最新の情報に更新されているか、デザインが崩れているページがないかなど、定期的に確認が必要です。

その際、もし何か問題が見つかれば、随時修正・メンテナンス作業を行いましょう。分析機能を活用して、アクセスが少ないページ・商品を削除したり見直したりするといったことも、サイトをよりよい状態に保つためのメンテナンスのひとつです。

特に、イベントやキャンペーンを告知・終了するとき、デザインをリニューアルするときなどは、ECサイト全体にわたる操作が必要になります。
このようなタイミングでは、どのページにも問題が発生していないことを確認するように心がけるとよいでしょう。

また、セキュリティの安全性を確保するためにもサイト全体のメンテナンスは重要になってきます!

まとめ

本記事の内容のまとめになります。

  • ECサイトは、「訪問者が商品を購入できる機能」がついたホームページの一種

  • EC事業を始める代表的な方法には「自社ECサイト」と「モール型」がある

  • ECサイトの機能の豊富さは自社サイトを選んで貰いやすくなり非常に重要

  • ECサイトの運営に必要なさまざまな業務は実店舗と似た点が多い

  • ECサイトへの集客においては、いかにアクセス数を増やせるかが課題

ぜひ今回の内容を参考に、売れるECサイトの構築に向けて取り組んでみてください!

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