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シリーズ 昭和百景 「展墓から辿る昭和の異人 堤康次郎から吉原・角海老楼の元オーナー、遠藤千元まで」

 墓のありようにも、いや、物故した後の墓の姿にこそ個性があらわれるものなのだろう。

箱根戦争として知られる西武対東武の戦いを率いた両グループの総帥の墓、そして、日本を代表する歴史的遊郭を築いた者と繁栄に興じた者、それぞれの墓を眺めるだけでも、その好対照なさまは示唆に満ちている。

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